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Post Date:2026年1月18日 

続々・行書の学び方:書籍編

『はじめての行書つづけ字・くずし字 プロが使う美文字のテクニック』と『知識ゼロからのつづけ字・くずし字の書き方』

「もっと字がキレイになりたい!」

行書が美文字への近道だと分かっても、一朝一夕に身につくものではありません。それでも、少しでも楽に、早く上達したくて、まずはくずし方・つなげ方の基本パターンから学び始めました。

ただ、飽きずに練習を続けるには、ときどき新しい刺激も必要です。

今回は、行書の練習を続けるための次の一手として、“本で学ぶ”方法を紹介します。理解→反復→実践の順で、行書を日常の文字へ落とし込みましょう。

これから字を学ぼうという方には、武内和恵氏の『一瞬でコンプレックスが消える!人生が変わる魔法の美文字入門』が入り口として最適です。ここでまず、字の練習に対する固定観念を覆す2つの「逆転ルール」を学びます。

  1. 初心者こそ行書(くずし字)を学ぶべき
  2. ゆっくり丁寧に書かない

2つ目の「ゆっくり丁寧に書かない」は、力を抜いて書く(筆圧をかけない)感覚を身につけるためにも欠かせません。


行書のパターンを学ぶ

行書には、くずし方・つなげ方の基本パターンがあります。たとえば「灬(れっか/れんが)」の形を覚えると、「点・熱・煮・焦・黙・鳥・烈」など、さまざまな字に応用できます。

こうしたパターンを効率よく学べるのが、『知識ゼロからのつづけ字・くずし字の書き方』です。次の2章が“ルールの核”になります。

  • 第2章:くずし字24の基本ルール
  • 第3章:漢字の部首別 くずし方25の法則

この本では、くずし方が控えめな「楷書に近い行書」と、大きくくずした「よりこなれた行書」の2種類が掲載されています。自分の好みに合わせて書き分けを選ぶことができます。

さらに書き順も確認できるため、どこをどう崩し、どこを繋げるかがよりわかりやすくなります。


『知識ゼロからのつづけ字・くずし字の書き方』での学び方

『はじめての行書つづけ字・くずし字 プ『知識ゼロからのつづけ字・くずし字の書き方』

例えば、「09 縦線から上の横線に変える」という節では、主を例にして縦線から上の横線に遡って線の繋がりを表現する場合の説明で、練習で呈、里、性、室があげられています。

たとえば「09 縦線から上の横線に変える」では、「主」を例に、縦線から上の横線へ遡って、どのように線の繋がりを作るかが解説されています。練習例として「呈・里・性・室」があげられています。

こうした同じパーツ(同系統の形)を持つ漢字には、同じくずし方・つなげ方が使えるので、まとめて覚えるのが効率的です。

次のように、関連する漢字を調べてセットで練習します。

  • 主:住、注、往
  • 呈:程、王、全
  • 里:埋、理、野
  • 性:生、性、星
  • 室:至、屋、握

※「室」と「至」は部首の関係ではありません。ここでは、行書で線の流れが似やすい“形(パーツ)”のグループとしてあげています。

共通のパーツ(同系統の形)を持つ漢字は『漢字辞典ONLINE』で探します。行書としての具体的な書き方は、後述する字典で確認します。


行書をしっかり学ぶ

『はじめての行書つづけ字・くずし字プロが使う美文字のテクニック〜書き込み式〜』は、草加市のひすい書道教室から初心者が行書を学ぶための教材として販売されています。Amazon、メルカリで購入することができます。

A4紙をカラープリンターで印刷し、リング製本したような手作り感が満載の教則本です。

『はじめての行書つづけ字・くずし字 プロが使う美文字のテクニック』はリング製本

超大きな文字サイズで見本もとてもみやすい、ドリル形式の本です。

『はじめての行書つづけ字・くずし字 プロが使う美文字のテクニック』超デカ文字サイズ

リング製本なので180度しっかり開けて、机の上でも書き込みやすい作りです。……とはいえ、「書き込んでしまうのがもったいない派」なので、別紙に練習しています。

内容は、入門編 → 基礎編 → 応用編 → 発展編 の順に、行書の法則を段階的に学べます。

『はじめての行書つづけ字・くずし字プロが使う美文字のテクニック〜書き込み式〜』では、行書のパターンではなく、法則を学ぶようになっています。パターンは真似できる「形」ですが、法則はパターンが生まれる「理由」や「ルール」です。

入門編では次の5つの法則を学びます。

  • 気脈が目に見える線として表れるときがある
  • 点画が省略されることがある
  • とめ、はね、払いなど形が変化したり、それらの収筆が変化することがある
  • 点画が連続することがある
  • 曲線的で丸みがある
『はじめての行書つづけ字・くずし字 プロが使う美文字のテクニック』- 入門編

詳細は、著者のYouTube解説をご覧ください。


字典で行書の書き方を調べる

行書を学ぶ上で、行書の字形筆順を確認できる字典は必須です。字典は「すぐ引ける」ことが大切なので、*電子書籍ではなく紙の書籍を選んでください。

行書の筆順まで調べられる字典としては、たとえば次のようなものがあります。

行書は活字では表せないので、字典には手書き文字が印刷されています。手書きゆえに字形や線質には筆者の個性が出るので、自分が「この形を書きたい」と思える字体の字典を選ぶのがオススメです。

字典選びで特に重視したいのは、①筆順が載っていることと、②お手本が見やすいことです。特に筆順の記載がないと、行書ではどこから書けばいいか迷いがちです。迷い箸ならぬ迷いペンにならないためにも、筆順つきの字典を選ぶのがおすすめです。

『楷行草 筆順・字体字典 第三版』と『模範漢字くずし方字典』を使っていましたが、新しく、複数の字体が載っていて、お手本も大きく見やすい『日本書道協会 楷行草 三体筆順字典』を中古で購入しました。

『日本書道協会 楷行草 三体筆順字典』と『楷行草 筆順・字体字典 第三版』

『日本書道協会 楷行草 三体筆順字典』は、縦約27cm、横約20cm、厚さ約7cm とB5判に近い大判サイズ。全1,439ページ、重量約2.8kgというボリューム満点な字典です。


どちらの書籍から始めるべきか

前述したように『知識ゼロ』はパターン(真似できる形)を増やす本で、『はじめての』は法則(行書らしさのルール)を段階的に学ぶ本です。

初めて行書を学ぶなら、『はじめての行書つづけ字・くずし字 プロが使う美文字のテクニック(書き込み式)』から学習を始めましょう。

最初は教則本通りの書き方で練習しましょう。書き順がわからない、他のくずし方を知りたいときには、辞典で調べます。

そして何より大切なのは、1日10分でもいいので「毎日書く」こと。継続は力なり。

お気に入りの万年筆で、字の練習を始めてみませんか?

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