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Post Date:2023年7月1日 

小型サーキュレーターの選び方

象だって涼しみたい by DALL·E 2

サーキュレーターは、直進性の高い風を送り出し室内の空気を循環させます。エアコンと併用すると夏は冷気を部屋全体に循環させ、冬は暖気を足元に運んでくれます。また梅雨時は部屋干しの衣類に風をあてることで生乾きを防いでくれます。

今夏は、DCモーター扇風機と併用でスタートしましたが、オールシーズンで使うサーキュレーターを選ぶ基準としたのが下記の3つです。

サーキュレーターを選ぶ基準
  • ① 静音でエコなDCモーター
  • ② コンパクトでシンプルなデザイン
  • ③ 部屋の空気を循環させるために十分な風量

DCモーターの扇風機を使って実感した静音性は、寝室やリビングなどのくつろぎの場所では重要な要素です。そして夏場はリビングに扇風機と2台置きになるので、物理的に邪魔にならないコンパクトさと、部屋に調和し、見た目にも美しいシンプルなデザインが求められます。もちろんサーキュレータとして空気循環を十分にできる風量があるというのは欠かせません。


おすすめの小型サーキュレーターブランドとモデル

DCモーター」「コンパクトサイズ」「シンプルなデザイン」「十分な風量」という条件に、価格を鑑みて候補としたのが、下記の3機種です。

  • アイリスオーヤマ PCF-BD15T
  • 山善 YAR-BD182
  • TAKASYOU XR-LRK02(2024年モデル XR-YY03)

アイリスオーヤマ PCF-BD15T

アイリスオーヤマのDCモーター サーキュレーターの中で、PCF-BD15Tの機能性から生まれたシンプルなデザインが素敵です。独自に開発された前面カバーである特殊形状スパイラルグリルと、ドーム型のデザインによって、直線的な風で、遠くまで届くスパイラル気流を作り出します。

アイリスオーヤマ PCF-BD15T

PCF-BD15Tは、風量を微風から強風まで5段階で調節することができます。また、上下左右に首振りする機能も備えており、3Dランダム送風が可能です。これにより、広いスペースでも均一な風を届けることができます。

このサーキュレーターの適用床面積は16畳となっており、一般的なリビングや寝室などの広いスペースでも効果的に使用することができます。快適な空気の循環と換気を実現し、室内の快適度を向上させることができます。

【PCF-BD15Tの特徴】
  • 特殊形状スパイラルグリルで直進性の高い気流
  • 風量5段階調節3Dランダム送風
  • 強制攪拌機能(部屋の空気を攪拌して温度ムラを少なく)
  • 2/4/8時間の切タイマー

山善 YAR-BD182

山善のYAR-BD182は、温度センサー機能を備えたDCモーター制御のサーキュレーターです。さらに、静音モードや立体首振り機能も搭載されており、寝室やリビングなどのさまざまなシーンで快適な空気循環を実現します。デザインもコンパクトでシンプルですが、26畳までカバーしてくれます。

山善 YAR-BD182
【YAR-BD182の特徴】
  • 温度センサーで設定温度に合わせて自動でON/OFF(24/26/28℃の3段階)
  • フロントガードとリアガードを外して水洗いができる
  • 2/4/8時間の切タイマー

TAKASYO XR-LRK02

XR-LRK02は、軽量でコンパクト、そしてシンプルなデザインのDCモーターの小型サーキュレーターです。

XR-LRK02 グレー/ホワイト

上下左右に自動首振りができて、イオン除菌やアロマ対応の機能もあります。風量は6段階調節できて、最大で5.5m/sのパワフル送風で20畳までの部屋の空気を循環できます。静音性は3機種の中で最も高いです。風量1では静に空気を攪拌してくれます。

マイナスイオンを発生させて空気中の細菌やウイルスを除去するイオン除菌機能がありますが、その効果については科学的な根拠は不十分です。また自動運転モードでは、温度センサーによって自動で風量を変化させてくれます。

@リビングでの使い方
  • 3Dランダム送風
  • イオン機能
  • 自動運転モード
XR-LRK02 ホワイト

リビングではDC扇風機と併用していますが、室温が30°Cぐらいまでであれば冷房なしで過ごせます。

@寝室での使い方
  • 首振左右(風が直接当たらない斜め上)
  • イオン機能
  • 風量1

で使っています。

寝室では天井や壁にあたって反射した風が優しく身体を包んでくれるので、とても快適な睡眠環境となりました。

【XR-LRK02の特徴】
  • イオン除菌機能
  • 3Dランダム送風機能
  • 温度センサーによる自動モード
  • アロマ対応
【XR-LRK02のデメリット】
  • 前面カバーの取り外しにネジを外さなければならない
  • リモコンを格納できる場所がない(他2機種はある)

XR-LRK02は販売終了となり、最新モデルは更にパワーアップしたXR-YY03です。(追記:2024/07)


アイリスオーヤマ・山善・高昇を比較する

下表は候補とした3機種の比較表です。

アイリスオーヤマ 山善 TAKASYOU
型番 PCF-BD15T YAR-BD182 XR-YY03
サイズ cm 22.2D x 22.2W x 29.6H 23D x 22W x 31H 24D x 24W x 31H
重量 約1.5Kg 2.61kg 1.6kg
消費電力 18W 22W 15W
適用床面積 16畳 26畳 32畳
左右 80° 80° 90°
上下 80° 90° 90°
3D首振り ⚪︎ ⚪︎ ⚪︎
風量 5段階 5段階 12段階
風の到達距離 17m - 32m
静音(最小風量) 35db以下 約30dB 39dB以下
自動切タイマー 2/4/8時間 1/2/4時間 1-10時間
温度センサー 24/26/28℃
マイナスイオン

エコで静かな小型DC サーキュレーターを使って快適な居住環境を構築しましょう。

Post Date:2023年6月22日 

風を彩る!美しいDCモーター扇風機とサーキュレーターの最強コンビネーション

XR-LRK02 グレーとホワイト

夏の訪れと共に、快適な涼風を求めてさまざまな方法を模索してきました。数年前にバルミューダーの扇風機を購入しましたが、DCモーターが作り出す微風の心地よさは想像以上でした。またバルミューダーは存在感のある扇風機にはデザインが重要であることも教えてくれました。

そして、さらなる「快適さ」と「効果的な風の循環」を実現するためにサーキュレーターと組み合わせてみたら、これが、

「とっても、いい。」

DCサーキュレーターで部屋全体の空気を循環させ温度や湿度の均一化し、DC扇風機で広範囲に心地よさと涼しさを体感できる微風を送ることで、効果的な涼風が享受できます。

DCサーキュレーターとDC扇風機は、最高で最強な組み合わせです。


サーキュレーターと扇風機の違い

扇風機とサーキュレーターの違いは前述していますが目的の違いから羽根の形状や動作方法が異なります。

  • 扇風機:
    広範囲に優しい風を作り出し、人が涼をとることを目的
  • サーキュレーター:
    直線的で強力な風を作り出し、部屋全体の空気を循環させることを目的

羽の違い

一般的に扇風機の羽根は平面的な形状をしており、角度がついていて回転しながら風を広範囲に送ることができます。一方、サーキュレーターの羽根は風切り羽根と呼ばれ、直線的で広範囲に風を送るために、幅広く、片側がカーブ状になっているものが多いです。風切り羽根は高速で回転し、風を一方向に強力に送り出すことができます。


動作の違い

扇風機は涼をとるためのものなので人に風があたる範囲での可動域ですが、サーキューレーターは上下も90°まで動き、360°に回転したり、上下左右に首を振りながら広範囲の空気を拡散させることができまるものもあります。


なぜDCモーターなのか

DCモーターの扇風機/サーキュレーターには下記の特徴があります。

  1. 省エネ:
    DCモーターはACモーターよりもエネルギー効率が高く、消費電力が少ないため、省エネルギーな運転が可能
  2. 安定した回転速度:
    DCモーターは一定の電圧で電流が流れるため、低速回転(微風)から高速回転まで安定した回転を実現
  3. 静音性と振動の少なさ:
    DCモーターは騒音や振動が少ないので、静かな動作音でリラックスできる快適な空間を提供可能

これらの特徴により、DCモーター 扇風機/サーキュレーターは、エネルギー効率の高さ、安定した回転速度、静音性などを備えており、快適な風を効率的に提供することができます。微風を求めるならDCモーター扇風機/サーキュレーターの一択です。

さらに、DCモーターなら省エネルギーな運転により電気料金の節約や環境負荷の軽減にも貢献できます。


オススメのDCモーター サーキュレーター

DCモーター扇風機との併用になるので、

  • 小型で邪魔にならない
  • シンプルなデザイン
  • 安心な価格

という観点で探して、TAKASYOU(高昇) サーキュレーター XR-LRK02 を購入。最新モデルは、XR-YY03です。(追記:2024/7)

xr-lrk02-gy

Amazonでは、ブランド名がTENTSU(天通)となっていますが、製品の箱にも保証書にも輸入元 TAKASYOU(株式会社高昇)とあります。ちなみに生産国は中国です。

XR-LRK02 はTAKASYOが輸入元

株式会社高昇は2006年に岡本夫妻でデザイン会社としてスタートした企業ですが、現在では、美咲氏が株式会社高昇、昇氏が株式会社天通の代表取締役社長を務めているようです。

また天通のサイトではメーカー希望小売価格:¥15,200(税込)とありますが、高昇(TAKASYOU)オンラインストアでは¥6,380で販売されています。

下記は、サーキュレーターXR-LRK02の製品紹介動画です。

  1. 小型(W24cm×D24cm×H31cm 2.2Kg)
  2. シンプルで可愛らしいデザイン
  3. 3D首振り(左右 80° 上下90°)
  4. マイナスイオン発生&除菌機能
  5. 温度センサーによる自動モード
  6. ハイパワー送風 18m
  7. リモコン付き
【引用】高昇ストア

と、なかなかの優れモノです。自動モードは温度によって風量も変更されるので、『3D首振り』+『マイナスイオン』+『自動モード』で使っています。

XR-LRK02-GY わかりやすいコントロールパネル

3D首振りもなかなか可愛らしい動きで愛着が持てます。

xr-lrk02
【引用】楽天市場

動かすときにカワイイ持ち手が意外と便利です。

XR-LRK02の持ち手

「高昇?」「天通?」「いくらなの?」と、購入前に調べていたときは少し心配していましたが、サイズ感と使い勝手がよかったので、グレーに続いて2台目としてホワイトも購入。

寝室とリビングに置いています。普段、家電操作のON/OFFは「Alexa, ...」と言って操作しているのですが、音声操作だとON/OFFしかできないので、寝室ではリモコンが必須です。

XR-LRK02は販売終了となり、最新モデルは更にパワーアップしたXR-YY03です。(追記:2024/07)


オススメのDCモーター扇風機

下にあげた3モデルは何もサーキュレーターとしても利用ができますが、部屋の空気の循環は、小型DCモーターサーキュレーターに任せて、扇風機は涼風にあたるために使っています。

DCモーター扇風機を選択するポイントは2つです。

  1. どのような風を提供してくれるのか
  2. 部屋にマッチするシンプルなデザイン

The GreenFanはとても完成度の高い風を届けてくれますが価格が高い、、、。

そこで、2万円台中盤で風へのこだわりを強く感じる kamomefan(カモメファン) と 安価でデザイン性が高いsiroca(シロカ) の3つをお勧めします。

オススメと言いながらも kamomefan は、購入のときの候補としながらも、結局、買っていないので、実際に使ったことはありません。


BALMUDA(バルミューダー)The GreenFan

BALMUDA The GreenFan

『独自の二重構造の羽根により、The GreenFanは一般的な扇風機に比べて風が約4倍に広がります。』

BALMUDA The GreenFan 二重構造の羽

とありますが、下の写真でもわかるように直線的に風を届けるのでなく、大きく広がっていくのがThe GreenFan の最大の特徴です。この大きな面で移動する空気の流れが自然に近い風を感じさせてくれます。

【引用】amazon.co.jpから

Kamomefan(カモメファン)+c series

2022年モデルからNakashima Braid R-04 という名前の新しい羽になりました。

【引用】楽天市場から

「風のやさしさ、キメの細かさを維持しながら、風量や到達距離が向上」とあり、到達距離は、他メーカーの扇風機を圧倒する最大25メートルです。

【引用】kamaefan +c シリーズ 風の到達距離

更に静音性も向上しているとあります。一度は使ってみたい扇風機です。


siroca(シロカ)

2台目のDCモーター扇風機と購入したのが、『siroca siroca DCリビング扇風機 SF-L251』です。シロカの扇風機には、音声認識、人認識センサー、ハンドサインなど多機能モデルもありますが、付加機能がないベーシックモデルのため価格も抑えられています。

siroca DC 扇風機 SF-L251

シンプルでスタイリッシュなデザインです。バルミューダーと同じくヘッド部でボタン操作できます。リモコンの収納方法がカワイイ。

siroca DC 扇風機 SF-L251

AC/DCコンバーターが内蔵されているのでコンセントがスッキリというのがステキです。

siroca DC 扇風機 SF-L251

風は面で身体にあたるというよりは、直線的な風ですが、気持ちよい微風を届けてくれます。電源をOFFにすると首が正面に戻ってくるという日本企業の製品らしい小技を持っています。

下記の動画にシロカ独自の「ふわビューン技術」が紹介されています。

「やさしい」から「パワフル」な風までシーンに合わせた使い方ができるコスパの高いDCモーター扇風機です。

Post Date:2020年8月2日 

テレワークに最適なDCモーター扇風機(BALMUDA GreenFan LE)

BALMUDA GreenFan LE / dyson hot&cool

リモートワークで終日エアコンを点けていると電気代が気になるので、Dyson Hot+Cool ファンヒーター を併用して使っていました。

Dyson Hot+Coolは、冬はファンヒーターとして、夏は扇風機としてオールシーズン使える優れものですが、扇風機としては物足りなさを感じます。

  • 音が気になる
  • 風が局所的

カタログ値は、涼風モードで 30.9db / 50.8db です。風量3では送風音は気になりませんが、風量を4以上にすると結構な音になります。

また角度調整はできるものの本体の高さが59.5cmと低いため、スタンディングスタイル(象と散歩: テレワークは立って仕事をしろ!)で仕事をするときには、下半身にしか風が当たりません。少し距離を置いて「上半身にも風を」と思うと、風量を強くしなければならず、ファンの音が気になります。

ということで、リモートワーク環境を快適にするための扇風機を探してみました。

最初に検討したのは、同じDysonの扇風機専用の Dyson Cool AM07 です。高さが100.7cmあるのでスタンディングスタイルでの仕事のときにも問題なさそうです。また「ヘルムホルツ式空洞を採用してモーター音を吸収させることによって27.3dBという運転音を実現」とあるので AM05 より静かです。

ただ、同じような選択では能がないし、NHK 朝の連続テレビ小説ドラマ「半分、青い。」のモデルとなったバルミューダー が気になります。

バルミューダ の ”エコで自然の風に近い微風” という謳い文句は素敵ですが、DCモーター扇風機は値段が高くて高嶺の花でした。

しかし、働き方が大きく変わってきたいま、在宅での仕事環境をエコで快適にすることは必須となってきています。


DCモーター扇風機の特徴

一般の扇風機で使われているACモーターは交流で、DCモーターは直流で動きます。

交流は電気の流れる向き、電流、電圧が周期的に変化します。一方、直流は、電気の流れる向き、電流、電圧が一定しているので低速回転でも安定して稼働します。

DCモーターの扇風機には、

  • 低回転での微風が得意
  • モーターの振動が少なく静音
  • 消費電力で省エネ
  • ACモーターの扇風機に比べて高価
  • ACアダプタが大きい

といった特徴があります。


扇風機の羽根の枚数と形状

下写真はバルミューダーグリーンファンの羽根です。普通の扇風機の羽根と比べて独特な構造で、風の渦成分を無くして面で送るために二重構造にしているそうです。

バルミューダー グリーンファンの二重構造羽

昭和な扇風機の羽根の枚数は3-4枚というイメージがありますが、いまは5枚をベースに7枚、8枚と多枚数羽根の扇風機も多数あります。

扇風機はモーターで羽根を回して、1枚1枚の羽根が風を作り出しているので、厳密には断続的に風が発生しています。この羽根の枚数を増やせば、より連続した風に近くなりますが、枚数が増えれば抵抗も大きくなり、消費電力と騒音が増えます。

良質な風を効率的に発生させるためには、風の量・面積、風の質、静音性、消費電力などのバランスを考えた形状と枚数の羽根が必要です。

ドウシシャ カモメファンは、プロペラ制作を専門とする ナカシマプロペラ株式会社 が協力してカモメの翼を模した形状と素材にしています。

また シャープの扇風機 は、2,000km以上の長距離の旅をするアサギマダラ蝶の羽を模しています。何れもバイオミメティックス(生物模倣技術)で自然の生き物から学んでいます。


リモートワークでの扇風機の選び方

基準としたのは、「心地よい風を遠くまで静かに届ける」というコンセプトを持つ Kamamefan と GreenFanです。

リモートワークに最適な扇風機は、また長時間使うのでエコで、使うことにワクワクできるとことが大切です。

心地よい風” のイメージは、夏の日の木陰に流れる ”そよ風” で、部分的ではなく全身で感じられる自然に近い風です。

静かさ” には、モーターの音、羽根が回る音、そして首振りの音の静かさも大切です。

また ”ワクワク” できるというのは、機能性、デザイン性 が大切です。

扇風機は羽が回って風を送る機会ですが、遠くまで静かに心地よい風を届けるというのは、こだわりと技術力が必要です。

静かさを表すdb(デシベル)を表示をしているものは多くありますが、遠くまで風を届けるというのを定量的に示しているたのは、Kamamefan、GreenFan の他に、三菱電機 SEASONS(シーズンズ)がありました。


キャッチコピーの比較

各社のキャッチコピーが下記になります。

  • 再現するのは自然界の風(バルミューダ グリーンファン )
  • うちはやさしい風がふく。(ドウシシャ カモメファン)
  • 心地よい風を、静かに、部屋の隅々まで。(三菱 シーズンズ)

バルミューダ のキャッチは技術屋の魂の叫びのようで、コンセプトが明確です。

三菱のキャッチコピーは、大手家電メーカーらしく説明的ですが、機能がよくわかります。ちなみに無印良品のDCモーター扇風機 MJ‐EFDC3は、三菱電機 SEASONS の OEM商品です。

しかし、MUJIのキャッチコピーは 風と暮らす と説明的なキャッチではありません。

カモメファンもMUJIと同じくモノよりコトを感じさせるキャッチですが、動画ではコンセプトムービー(コト)とプロダクトムービ(モノ)の両バージョンがあります。



性能比較

数値で3社の性能を比較したものが下表になります。

 
メーカー 商品 動作音
最小/最大
到達距離 消費電力
最小/最大
高さ
低/高
角度調整
上/下
角度調整
左/右
バルミューダ グリーンファン 13db/ 15m 2w/20w 46.7cm/86.7cm 19°/11°(7段階) 75°/75°
三菱電機 シーズンズ 12db/30db 10m /12w 58cm/102cm 上:0°-90° 90°/90°
ドウシシャ カモメファン 11.3db/ 11m 1.4w/18w 57cm/93cm 90°/30°(4段階) 75°/75°

何れもデザインはモノトーンでシンプルです。扇風機のポール(支柱)が伸長式のものより、継脚タイプの方がすっきりとしてシンプルさが強調されます。ポールを外すことで高さを調整するので上表で高さが2パターンとなります。


心地よい風とは

上表の数値では、”心地よい風” なのかが分かりません。体験はできませんが、風が届けられる様子は動画で確認できます。下記はカモメファンの風が届けられる様子です。

バルミューダ グリーンファンは、

大きく広がる風

大きく広がりゆっくりと進む風が特徴のグリーンファン。

一般的な扇風機に比べ、約4倍に広がる風はまさに自然界の風のようにやさしく包みこむ気持ちよさです。

【引用】風の気持ちよさ | The GreenFan | バルミューダ

とあり、梱包されている箱にも風が広がるイメージが印刷されていますが、

風が違う。だから、いつも気持ちいい。

動画で見る方が風の広がり具合がよく分かります(風の気持ちよさ | The GreenFan | バルミューダ)。自然の風と扇風機の風を計測し、違いとして現れた風の渦をなくすことに成功させたグリーンファン は、工学的視点の賜物です。


バルミューダ GreenFan LEに決めた!

カモメファンは購入を検討した時点で、【完売御礼、2020年入荷予定なし】 と悲しきお知らせが。Amazonや楽天で購入できるけど定価より高い、、、。

2021年の販売が再開されていました。カモメファンの購入を検討されるのであればお早めに。(2021年4月27日 追記)

三菱電機 SEASONS は、3D立体首振りモデルでなければ、2万円を切った価格で販売されていて、風に対するこだわりも感じられます。しかし、風の広がる動画を見てしまうと、どうしてもバルミューダ グリーンファンに心惹かれてしまいます。

ワクワクさせてくれそうだけど、価格はドキドキなグリーンファンには、 The GreenFanGreenFan LE があり、スタンダードモデルのGreenFan LEなら何とか手が届きそうです。サイトには、

The GreenFanとGreenFan LEの違いは何ですか?

GreenFan LEは2010年に発表した初代グリーンファンのデザインを踏襲したスタンダードモデルです。

The GreenFanは特徴的な二重構造による風の心地よさはそのままに、コードレス対応(オプション)や首振り範囲を好きな角度に設定できるどこでもターンなど、デザイン・機能を一新したMade in Japanの最新モデルになります。

【引用】The GreenFanとGreenFan LEの違いは何ですか? | バルミューダ

との説明があります。GreenFan LE は日本製ではなく台湾製ですが、基本的な性能に差はありません。価格も1万円以上違うので GreenFan LE をポチり。


バルミューダ GreenFan LEを使ってみて

GreenFan LEは、買ってよかったと思える逸品でした。性能としてだけでなくデザインも気に入っています。扇風機なのに電源を入れる度に ”ワクワク感” があります。

たかが扇風機、されど扇風機です。

全身で風を感じられるので、室温が28°以下であれば扇風機だけでも十分快適です(猛暑日も快適までとはいきませんでしたが、扇風機だけで凌げました)。エアコンを使うときにもサーキュレーターとして使っています。

音もとても静かです。風量1は「蝶2羽のはばたき」とありますが、点けていることを忘れてしまいます。風量を3まで上げると多少音はしますが、少し離れたところに置けば駆動音が気になることはありません。また首振り音もとてもスムーズで静かです。

身体を冷やしすぎない微風は、仕事中だけではなく睡眠時にも向いています。まさに微風(びふう)ではなく微風(そよ風)です。

これで、思う存分、仕事に集中できます(笑


リモートワークでは書類が飛ばない“微風”が重要

これは使ってみて気が付いたことですが、テレワークにおいては、DCモーター扇風機の ”微風が得意” という特徴が重要でした。微風ならテーブルに広げた書類も風で舞うことがありません。


バルミューダ GreenFan LEの残念なところ

”ワクワク” させてくれる GreenFan だからこそ、ACプラグとリモコンがちょっと残念です。

DCモーターは、直流(AC)から交流(DC)に変換しなければならないので、ACアダプタが電源トランス方式で大きくなるというのは仕方がありません。

しかし、チープな黒物ガジェットのACアダプタのようなデザインは、何とかならなかったのでしょうか。またコードも黒でヨレヨレになるタイプです。

アクセサリ(消耗品・専用パーツ | バルミューダ)で別売しているマルチプラグアダプターもありますが、写真を見る限りあまり期待はできなさそうです。

バルミューダ グリーンファンのACプラグ

またリモコンは、シンプルで本体のスイッチと同じ並び順で使いやすいですが、こちらも黒で本体とのカラーの統一がありません。またリモコンの置き場所に困ります。

バルミューダ グリーンファンのリモコン

ダイソンの磁石でリモコンが本体に引っ付くというのは、羽根なし扇風機というのと同じぐらい感動でした。

ダイソンの磁石で本体に付くリモコン

バルミューダーの Green Fan は、"ものづくり"への"こだわり"を強く感じさせてくれる扇風機です。是非、ACプラグやリモコンも含めたトータルの "こだわり" をお願いいたします。


Alexa と連携する

電源をOFFにしても風量、首振り有無を覚えているので、

象と散歩: Alexa + スマートリモコンでスマートホーム化の促進で紹介している、スマートリモコン(ラトックシステム RS-WFIREX4)に登録して

Alexa, グリーンファンを点けて/消して

と、電源をON/OFFを音声コントロールにできます。

残念ながら、風量や首振りを変更するときは上部のスイッチで手動切り替えが必要です。

バルミューダ グリーンファン 本体のスイッチ部

ジェネリック?DCモーター扇風機

siroca(シロカ)のDCモーター扇風機は、デザイン性も高く、値段も手頃です。

「静音」、「省エネ」、「低速回転での微風」という観点でDCモーター扇風機をというのであれば、安価なDCモーター扇風機でもいいのかもしれません。しかし、風にこだわるのであれば、扇風機が生成する風がどのようなものなのかが知りたくなります。

シロカ独自の「ふわビューン技術」(ふわりとした微風からビューンと遠くに届く強風まで、幅広い風速を実現)として風についても謳われていました。動画では風のイメージがあります。(2023.5追記)

下記のようにDCモーターならではの微風と直進性の高いパワフルな風というのがThe日本の技術という香りがします。

  • 心地いい眠りをもたらすやさしくムラのない静かな風
  • 部屋全体を効率よく換気できる遠くまで届くパワフルな風

扇風機の選択にあたって、何m先まで風が届くのかというカタログ値と、生成される風が届く様子が確認できる機種から選択しましたが、オンラインで商品を比較するときには、機能を目に見える形で表現して伝えるということは大切です。多少高額であってもよいものであるということが伝われば選択されます。

製品のこだわり(魅力)が購買者に正しく伝われば、価格競争という負のスパイラルから脱却できるのではないでしょうか。

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