海外出張に行くときには、いつも写真左上の小型のBluetoothスピーカー(LIFETRONS Drumbass III)を持って行っています。4年ほど前にシンガポール航空の機内販売の雑誌を見ていたときに、物欲の神が降臨して衝動買いした逸品です。それ以来、出張のときには必ずスーツケースに入れています。確か当時シンガポールドルで90ドル(7,500円)ぐらいでした。
Lifetrons Switzerland の DrumBass III は、日本の店舗で販売されているのは見たことがありませんが、かつては、海外の空港の電化製品や旅行グッズのお店で見かけました。購入してから随分と経ちますが、現在でも Lifetrons Switzerland で販売されています。目まぐるしく入れ替わるデジタルガジェットの中で息の長い製品です。
Ø43mm x 55mm と手のひらに乗る小型サイズですがデザイン性に優れ、出力3W のモノラルスピーカーながら音質はクリアで、低音の響きもスピーカーを置いたテーブルなどを通して感じられますし、音量もホテルの部屋で音楽やニュースを楽しむのには十二分です。また3時間の充電で10時間駆動するというのも海外のホテルのコンセントを占有しないので助かります。そして付属のケースも小洒落ていますが実用的です。ハードケースなのでスーツケースにポンと放り込んで持ち運べます。
海外に持っていくスピーカーに求めるもの
LIFETRONS Drumbass III は、海外に持っていくポータブル スピーカーとしては、自分の求める下記の条件を満たしてくれています。
- 小型で音量があり、音質がよい
- 長時間再生でき、USBで充電できる
- デザインがよく、スーツケースに放り込める
最近ではアウトドアで仲間で集まったときに使うワイヤレスモバイルスピーカーをアクティブスピーカーと呼んでいるようです、海外に持っていくというの前提としたニッチなニーズに応えてくれるスピーカーの選択肢は意外と少ないということがわかりました。
小型で音量があり、音質がよい
なるべく荷物を少なくしたい海外への旅行・出張では、小型であることは必須条件です。但し、小型であるということと音量、音質は反比例します。正直、小型で音量があり。音質が良いというのは矛盾した要求です。音量、音質については、ホテルの部屋でBGMとして音楽を流したり、ニュースを聴くのに遜色のないレベルと割り切りましょう。
ただ、スピーカーの価格と音質は正比例します。Amazonなどのレビューなどでも1,000-2,000円ぐらいのスピーカーで高音質と書かれているものがありますが、経験上、安価なイヤホンやスピーカーで音質がよいと思ったものはありません。
長時間再生でき、USBで充電できる
海外のホテルでは、使えるコンセントが少なく限られている場合もあります。昨今、毎日の生活の中で充電しなければいけないガジェットが増えているので、なるべくコンセント占有しないように、長時間再生ができるスピーカーが望ましいです。また荷物の削減にもなるので、専用の充電器などを必要としないマイクロUSBで充電できるものを選びましょう。
デザインがよく、スーツケースに放り込める
自分が持つものなので、「あ、これいいな」と思えるものを購入しましょう。持っていて ”うれしい”、”楽しい” と思えるガジェットであれば長く愛用できます。
また海外に持っていくことを前提とすると、そのままスーツケースに放り込んでも壊れない堅牢なスピーカーか、若しくはスピーカーを損傷させないためのキャリングケースが必要です。
次に買うべきポータブルスピーカーは、
充電式のスピーカーの致命的欠点はバッテリー寿命です。いくら気に入っていても徐々にバッテリーが劣化して、再生時間が短くなっていきます。当初は10時間の再生時間を誇っていた Drumbass Ⅲ も、4年という月日を経て、再生時間はその半分くらいになりました。まだまだ現役として活躍できそうですが、上記のコンセプトを持つ、次の候補となり得る小型ポータブルスピーカーをいくつか探してみました。
JBL GO
老舗スピーカーメーカーのJBLが2015年に発売を開始したポータブル ワイヤレス 小型スピーカーです。幅83mm×高さ68mm×奥行き31mm で重さは130gです。サイトでは、文庫本よりひとまわり小さいサイズと紹介されています。再生時間は、1.5時間の充電で5時間再生できます。
以前、店頭で音を聞いてみましたが、Drumbass Ⅲ と同じ出力3.0Wで、ホテルの部屋でBGMを流すには十分な音量と音質です。価格が公式販売サイトでも3,800円と破格の値段です。音量、音質は価格と反比例すると書きましたが、JBL GO にはかなり惹かれています。
カジュアルなデザインで、JBLのマークを前面に出していますので、「JBLだよね」という満足感が得られます。カラーもブラック、イエロー、オレンジ、グレー、ティール、ピンク、ブルー、レッドと多彩で自分好みの色を選べます。
傷がつきにくく、衝撃を吸収するシリコン製とありますが、キャリングケースがサードパーティーで販売されております。合わせて購入しても5,000円でお釣りがくるというのは魅力的です。
Bose SoundLink Micro
Bose SoundLink Micro は、Bose SoundLink シリーズのポータブル ワイヤレス スピーカー です。高さ35mm × 幅98mm × 奥行98mm、重さ 290gです。4時間の充電で最大6時間の連続再生が可能です。値段は少し高めですが、Bose SoundLink のシリーズなので音量、音質も期待できそうです。
アウトドアをコンセプトにしたスピーカーで「ボディはヘコミや傷にも強いため、道に落としたり、砂まみれになっても大丈夫」とありますから、キャリングケースがなくてもスーツケースにもそのまま放り込むことができそうです。
「アウトドアだぜ!」という主張の強さがありますが、飽きのこないシンプルなデザインは、ホテルの部屋でもマッチしそうです。ボディカラーには、ブラック、ブライトオレンジ、ミッドナイトブルーがあります。マイクが内蔵されているので、スピーカーフォンとしても使えます。
Bose SoundLink Microは、SoundLink シリーズだからというだけで、購入理由に十分なり得ます。
SONY ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-XB10
SONYのワイヤレス ポータブル スピーカというコンセプトには共感できますが、卵型のSRS-X1(2012)、次にキューブ型のSRS-X11(2015)、そして円柱型のSRS-XB10(2017)と、数年毎にモデルチェンジを繰り返す、計画的陳腐化の戦略が好きにはなれません。
といいながらも卵型のSRS-X1は一時期使っていました。デザインも愛らしく結構気に入っていましたが、Drumbass III を手に入れて養子に出してしまいました。その流れを組む SRS-XB10 は音質、音量とも期待ができそうです。
SRS-XB10は、最大出力5W、約Φ75mmx91mm で 259 g です。4.5時間の充電で連続再生時間は、驚愕の16時間です。これならば数日の出張であれば充電の必要もなさそうです。
SRS-XB10もサードベンダーからキャリーケースが発売されています。
CREATIVE MUVO MINI
クリエイティブ・ミューボ・ミニは、幅190mm×高さ59mm×奥行37mm、重さ 288g 、長方形のフォルムが素敵です。カラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、ブルー、レッド。1.3インチフルレンジドライバー×2 でステレオ再生が可能で、 低音用のバスラジエーターも前面に搭載しています。またスピーカーフォンの機能もあります。
充電時間3時間で、連続10時間再生できます。19cmワイドと少し大きいですが、シンプルな形状なのでスーツケースのスペースを有効に使えそうです。
最後に、、、
今回紹介したポータブル ワイヤレス スピーカーは、旅先に持っていくスピーカーとしての選択です。音楽を音楽として楽しみたいのであれば別なポータブルスピーカーを選びましょう。
荷物にの片隅にそっと忍ばせることができるスピーカーも、ひとつは持っていてもよいのではないでしょうか。
製品名 | サイズ | 重量 | 出力 | 充電時間 | 再生時間 |
JBL GO | 83×68×31mm | 130g | 3W | 1.5h | 5h |
Bose SoundLink Micro | 35×98×98mm | 290g | 4h | 6h | |
SONY SRS-XB10 | Φ75x91mm | 269g | 5W | 4.5h | 16h |
CREATIVE MUVO MINI | 190×59×37mm | 288g | 3h | 10h |