「カメラを手にしたのはいつですか?」
写真を趣味としていなければ、昔、買ったデジカメはあるけど、最近はスマホでしか写真を撮っていないという方が多いのでないでしょうか?
写メという言葉があったときは、カメラで撮った写真と携帯で撮った写真は明確に別として分類されていましたが、いまや日常の中では 写真=スマホ です。
データからみてもデジカメ市場は瀕死の状態です。
下図は、一般社団法人 カメラ映像機器工業会の統計データから国内出荷台数をグラフにしたものですが、スマホのカメラの性能向上に反比例してデジカメの需要は衰退しています。
2020年の国内デジカメ出荷台数は、はコロナの影響もあってか、ピーク時の1/10程度となり、20年前より少なくなっています。
それでも趣味としてカメラを楽しんでいる人もいるので、専門的なカメラ(一眼レフ)の需要は一定度はあるのではないかと思い、レンズ交換式カメラに絞ってグラフ化してみましたが、
一眼レフの国内出荷台数も2013年をピークに下落していました、、、。
そんな需要が落ち込むデジカメ市場の中で健闘しているのがミラーレスカメラです。
2020年はピーク時の4割程度となっていますが、2018年に一眼レフの出荷台数を追い越しています。
ミラーレスカメラとは
一眼レフカメラでは、レンズを通した画像をカメラの中にあるミラー(鏡)で反射させ、ファインダーで被写体を確認することができます。
ミラーレスカメラは、この光学ファインダーで被写体を確認できる機構がなく、電子的な画像を液晶モニターで確認します。光学ファインダーで視るための反射させる鏡がカメラの中にないからミラーレスです。
ミラーレスカメラの特徴は
- 軽量・小型
- 一眼レフより安価
- レンズを交換できる
と、手軽にカメラで撮る楽しみが味わえます。
小型ミラーレスカメラ
Pntax Qシリーズは、「小型・軽量」「レンズを交換できる」といったミラーレスの特徴を最大限に生かしたカメラです。2011年に初代が発売され、その後、ミラーレス全盛期の2012年から2014年にQ10からQS-1へと変遷していきました。
とても小さく、片手に乗るサイズで、手軽に持ち歩けるカメラです。レトロなデザインとカラーバリエーションは年代性別を問いません。
Pentax Q | サイズ | 重量 | 発売年 |
---|---|---|---|
Q10 | 3.35 x 10.2 x 5.8 cm | 180g | 2012年 |
Q7 | 3.35 x 10.2 x 5.8 cm | 180g | 2013年 |
QS-1 | 3.40 x 10.5 x 5.8 cm | 203g | 2014年 |
随分と前に、標準ズーム/望遠ズームがセットになっていたQ10ダブルズームキットを購入しましたが、未だに中古はもちろんのこと、新品も出回っているのに驚きです。
Qシリーズは専用(小型)レンズが豊富にあり現在でも販売されています。一眼レフのレンズのように高価ではないので、レンズを交換するという楽しみ方もできます。
座敷箒(短柄) | レンズタイプ | レンズの説明 |
---|---|---|
01 STANDARD PRIME | 標準単焦点 | 人の自然な視野に近い画角で、風景撮影やポートレートなど、様々な被写体に適したレンズ |
02 STANDARD ZOOM | 標準ズーム | 広角から中望遠域をカバーする使いやすい標準ズームレンズ |
03 FISH-EYE | フィッシュアイ | 人間の視覚を超えたワイドな画角、遠近感を強調した立体感のある写真効果を演出 |
04 TOY LENS WIDE | 広角単焦点 | まるでトイカメラで撮影したような柔らかな味わいの描写を手軽に楽しむことができる広角レンズ |
05 TOY LENS TELEPHOTO | 望遠単焦点 | 望遠レンズにして、まるでトイカメラで撮影したような写真効果が得られるレンズ |
06 TELEPHOTO ZOOM | 望遠ズーム | スポーツや風景など対象と距離のある場合に適した望遠ズームレンズ |
07 MOUNT SHIELD LENS | 標準単焦点 | ボディキャップの感覚で使用できる薄型コンパクトレンズで、トイカメラで撮影したような写真効果が得られる |
08 WIDE ZOOM | 超広角ズーム | 被写体まで距離のとれない狭い空間や、広大で遠近感を強調した風景写真などが撮れる広角ズームレンズ(生産終了) |
自分なりの写真を
カメラの知識もまるでないのに望遠レンズで使いたいという理由でQ10を購入しましたが、色々とイジっていると、
- F値(絞り)
- シャッター速度
- ISO感度
の値を変更することによってボケとブレができ、味わいのある写真が撮れるということが素人なりに理解できました。
望遠レンズで、F値を小さくする(絞りを開く)と、ピントが合う範囲が狭くなり、被写体にピントを合わせると、それ以外がボケてそれっぽい写真が撮れます。
またシャッタースピードを遅くして撮ったブレのある写真も味わいがあります。
レンズは、ダブルズームキットに04を追加した下記の3種類のレンズを使っていましたが、値段がとっても可愛いかったので 07を購入してみました。
- 02 STANDARD ZOOM(標準ズーム)
- 04 TOY LENS WIDE(広角単焦点)
- 06 TELEPHOTO ZOOM(望遠レンズ)
- 07 MOUNT SHIELD LENS(標準単焦点)
マウントシールドレンズは、「これレンズなの?」という薄さで、レンズもピンホールのようです。しかし、このレンズで撮った写真のチープ感は素敵です。
片付けなきゃと思いながら何気なく撮った部屋の写真ですが、焦点範囲が狭いのでいい感じに周りをボカしてくれます。
Q10ダブルズームキットを購入したので、普段は標準ズーム(02)を装着していますが、いまさらながら標準レンズの 01 STANDARD PRIME が欲しくなってしまいました、、、。
オススメのミラーレスカメラ
普段から持ち歩くことを考えると型落ちモデルの小型ミラーレスカメラが価格的にもオススメです。
Q10の性能で十分にカメラを楽しめていますので、Q10という選択肢もありかとは思いますが、Q10を使っていて不便なのは、撮った写真を直ぐに共有できないことです。
いまの時代、日常使いのカメラとするのであれば、Bluetoothなど無線でスマホと連携できる機能は必須です。あとは見た目の可愛さですかね。
メーカー | 型落ちモデル |
---|---|
OLYMPUS | PEN E-PL9 |
Cannon | EOS M100 |
FUJI FILM | X-A5 |
Panasonic | DC-GF9 |
スマホで写真を撮って加工する時代だからこそ、カメラが持つ本来の光の調節機能を活かしたボケとブレは写真を撮る楽しみを教えてくれます。
ステイホームの中、カメラの使い方を学ぶのも悪い時間の過ごし方ではありません。