Translate

Post Date:2023年9月18日 

iPhone 8ユーザーの乗り換えは中古のiPhone SE2がおススメな理由

iPhone 15iOS17が発表されました。新しいiPhone 15は4,800万画素カメラ、USB-C、そしてチタン製の素材が初めて採用されています。特にUSB-Cの採用は歓迎すべき改善です。ただし、124,800円からと高嶺の花です。

そして、最新のiOS17は、iPhone SE2以上が対象で、iPhone 8は対象外となります。

現在、2年前に「にこスマ」で購入した中古のiPhone 8を使っています。iPhone 8は、2017年に発売され、2020年4月のSE2販売開始時に発売終了となりました。しかし、Suicaや電子マネーでの支払い、乗換案内に道案内、LINEやSNSといったスマホの使い方であれば、まだまだ十分に現役として使えます。しかし、iOSのアップデートの対象外となるので、機種変更の検討が必要となりました。


中古の iPhone SE2 という選択

iPhone 8と見た目は同じ iPhone SE 第2世代(iPhone SE2) は、iOS17の対象機種です。

iPhone SE2は、2020年4月にAppleから発売され、iPhone SE 第3世代(iPhone SE3)が発売となった2022年3月に販売が終了しています。

iPhone 8が発売開始から6年間にわたってOSアップデートがサポートされていたので、同等のサポート期間が期待できるとすると、iPhone SE2は、iOS20(?)が提供開始になるであろう2026年秋までの利用が可能ということになります。

IPhone SE2の筐体は、iPhone 8と同じですが、CPUがA13 Bionicチップ、メモリが3GBとなりiPhone 11と同等性能です。iPhone 8/SE2/SE3の主要なスペックの違いは下表を参照してください。

iPhone 8 iPhone SE2 iPhone SE3
発売日 2017年4月 2020年4月 2022年4月
ディスプレイ 4.7インチ Retina HD
本体サイズ 138.4×67.3×7.3 mm
重さ 148 g
アウトカメラ 広角:1,200万画素
インカメラ 700万画素
容量(GB) 64/256 64/128/256 64/128/256
チップ A11Bionic A13Bionic A15Bionic
RAM 2GB 3GB 4GB
認証 指紋認証
5G対応 非対応 対応

またiPhone SE3が発売され、中古市場でのiPhone SE2が手に入れやすい価格になりました。

iPhone SE3 64GB は Apple Store で 62,800円(税込)ですが、 iPhone SE2 64GB は「にこスマ」で 24,500円(税込)からと、とても魅力的な価格帯で販売されています。


iPhone SE2 は現役として使える?

iPhone SE2は、3年前のエントリーモデルのためそれなりの機能です。

  • カメラ機能は必要最低限
  • 駆動時間は13hとiPhone 8と同じ
  • ディスプレイが4.7インチと小さく動画視聴向きでない
  • 生体認証が Touch ID で Face IDは使えない
  • 5Gには対応していない

特にカメラ機能を重視するのであれば、iPhone SE2は適していません。カメラの性能は限定的で、広角レンズで、絞り値も ƒ/1.8です。デュアルレンズや望遠レンズを持つ上位機種で撮った写真と見比べてしまうと見落とりします。

同様に、CPU/GPUの性能にも差があり、最新の高速なゲームなどにも向いていません。

しかし、iPhone 8からの乗り換えであれば、性能が若干向上されているので、iPhone SE2は最適な選択肢です。


中古のSE2はバッテリー容量の多いものを選ぶ

下表は、iPhone バッテリー駆動時間(ビデオ再生)での最大時間です。

機種 駆動時間
iPhone 813h
iPhone SE213h
iPhone SE3 15h
iPhone 12 17h
iPhone 13 19h
iPhone 14 20h

上表はバッテリーの最大容量が100%の状態での駆動時間です。バッテリーは充電を繰り返すことで劣化します。この劣化状態を表すのがバッテリー最大容量で、新品のバッテリーが満充電の状態で100%に対して、最大で何パーセントまで充電ができるかを示しています。

最大容量80%でのバッテリー交換が推奨されていますが、最大容量80%というのは、バッテリーの持ちが悪すぎると実感できるレベルです。

にこスマ」ではバッテリー容量が記載されていますので、中古のSE2を選ぶときには、なるべくバッテリー最大容量が大きいものを選びましょう。

自分が購入したSE2の最大容量は87%です。

もちろん、バッテリーは消耗品であり、交換が可能ですが、2023年3月からAppleストアでのバッテリー交換費用が値上げされました。以下の表は、Appleストアまたは正規サービスプロバイダでバッテリー交換を行う場合の価格を示していますが、iPhone SEのバッテリー交換には10,500円かかります。

保証対象外値段(税込)
iPhoneSE、iPhone8以前の機種¥10,500
iPhoneX~iPhone13シリーズ¥12,800
iPhone14シリーズ¥14,900

非正規店でのバッテリー交換には注意が必要

街中のスマホ修理店だと、iPhoneのバッテリー交換はもっと安価にできますが、注意が必要です。iPhone SE2 以降は、正規のバッテリー交換でないと下記のメッセージ表示と設定画面でバッテリー状態の表示がされません。

ロック画面に「バッテリーに関する重要なメッセージ」と書かれた通知が表示され、ロックを解除すると、ホーム画面にポップアップで、「バッテリーに関する重要なメッセージ このiPhoneで正規のApple製バッテリーが使用されていることを確認できません。このバッテリーではバッテリーの状態を利用できません。」と表示されます。

スマホが使えなくなるわけではありませんが、警告メッセージが定期的に出力されるのは、うざいですね。


「にこスマ」は、Bグレードでもきれいだった

2年前に伊藤忠グループが展開する「にこスマ」でAグレード のiPhone 8 64GB Red(バッテリー:93%)を購入しましたが、今回は、AグレードのSE2がなかったので、BグレードのiPhone SE2 64GB Red(バッテリー:87%)を購入。

左がiPhone 8、右がiPhone SE2ですが、同じレッドでも色味が異なります。SE2 の方が明るいレッドです。

にこスマ」では中古品の状態が下記の3段階(imgグレードについて 「にこスマ」 )に分けられています。

  • Aグレード:新品に近い美品
  • Bグレード:傷の少ない美品
  • Cグレード:使用感がある良品

Bグレードは「傷の少ない美品」とありますが、見た目で気が付く傷はひとつもありませんでした。この美しさであればBグレードで十分です。

見た目だけでなく、下記の動画で確認できますが検査もしっかりされています。iPhone 8でも不具合は一切ありませんでした。

中古のスマホで心配になるのは「見た目」と「不具合」ですが、「にこスマ」なら安心して中古のスマホを選ぶことができます。


「にこスマ」の支払いはAmazon Payが便利

Amazon Prime会員であれば、Amazon Payを使えば決済も簡単です。Amazonで登録しているクレジットカードと送付先が使われるので、クレジットカード情報や送付先の住所や名前を入力せずに簡単に決済できます。

Amazon Payで支払うときの注意事項は下記の2点です。

  • 送付先住所を変更できない
  • ポイントは利用できない

Amazon Pay以外でも、Apple Payやd払いなども用意されています。詳細は、支払い方法に関して | にこスマを参照してください。


ケースもそのままで、iPhone SE2を2年間使おう!

iPhone 8 と iPhone SEは筐体が同じなので、iPhone 8 で使っていたカバーとケースもそのまま使えます。

Red で統一したカバーとケース

追加の出費がないのはありがたいです。見た目には携帯を買い換えたこともわりません(笑

にこスマ」の3,000円オフ キャンペーンで購入したので、24,500円でiPhone SE2 64GB REDを購入。この金額であれば、また2年使えれば十分です。

Post Date:2023年9月2日 

LAMY カリグラフィー ニブで楽譜を描く:その選択過程と理由

カリグラフィー 1.5mmで描いた楽譜

エレクトリック・アップライト・ベースでウォーキングベースを練習していますが、読譜の練習も兼ねてベースラインを楽譜に描いています。

しかし、楽譜に馴染みがなかった自分にとっては、譜面を描くということは、かなり労力が必要で面倒な作業です。

そこで、ベースの練習のモチベーションを高めるために専用の楽譜用万年筆があるか調べてみました。万年筆の濃いインクなら楽譜の視認性も向上します。


ミュージック ニブ

日本を代表する万年筆ブランドである「プラチナ万年筆」「パイロット」「セーラー万年筆」、それぞれから楽譜の作成を支援するためにデザインされたミュージック ニブと呼ばれる特別なペン先の万年筆が発売されています。

ミュージック ニブの最大の特徴は、その独特な書き味です。横線は細く、一方で縦線は太く書くことができます。この特性を活かして、楽譜を構成する音符、休符、記号、線などを独特なタッチで描写することができます。

ミュージック ニブは、特殊なペン先の構造に起因して一般的なペン先に比べてやや高めの価格設定となっています。しかしながら、その性能と機能は、楽譜を描くことにおいて高い品質と効率性を提供してくれるに違いありません。


プラチナ万年筆 #3776 センチュリー ミュージック

プラチナ万年筆の #3776 センチュリー(ミュージック)は、楽譜を美しく描くための万年筆です。最大の特徴は、縦の線を太く、横の線を細く描くことができる特殊なペン先です。ペンポイントは幅広な平らで、スリット(ペン先の割れ目)は2本あります。これによりインクフローの量を多くして太い線を描けるようになっています。

またペン先のインク量が多いので、使っていないときにペン先が乾いて描けなくなることを防ぐために、キャップはスリップシール機構が採用されており、使っていない間にインクが乾燥するのを防ぐ役割を果たします。


パイロット カスタム 74 万年筆 ブラック MS(ミュージック)

パイロット カスタムシリーズのペン先にはMS(ミュージック)モデルがラインナップされています。

  • CUSTOM 74
  • CUSTOM 742
  • CUSTOM HERITAGE 912

MS(ミュージック)ペン先は、特殊な形状で、ペンポイントは広く平坦になっており、スリット(ペン先の割れ目)は2本あります。この設計により、ペン先が3つに分かれており、独自の書き味を提供します。

パイロット カスタム74は、初めての金ペンとしても人気の高い万年筆ですが、MS(ミュージック)ペン先は、楽譜をはじめ、縦線と横線の太さの変化を活かした文字やデザインを描く際にも優れた性能を発揮できることが期待できます。


セーラー万年筆 プロフィットライト ゴールドトリム ミュージック

セーラー万年筆のプロフェッショナルギアとプロフィット シリーズには、ミュージック ニブがあります。ペンポイントが平坦にカットされた特殊な形状は、プラチナ万年筆やパイロットのミュージックニブと同じですが、セーラー万年筆のミュージック ニブにはスリットが1本しかありません。

以下のモデルでミュージックペン先が利用可能です:

特に、プロフィット ライトは14Kの金ペンとしてはリーズナブルな価格設定です。また、コスト重視であれば、ステンレス製のプロフィットカジュアルという選択肢も用意されています。


安価なミュージックペン「写譜カリ」から学んだこと

趣味で使用するものということで、清水の舞台を飛び降りる覚悟で、スリットが2本入ったパイロット カスタム 74 ブラック MS(ミュージック)の購入を決断。

しかし、冷静に考えると、どんどんと弱気になってしまいます。

  • 趣味のためとはいえ普段使っている万年筆より高いものが本当に必要?
  • 楽譜用の万年筆を使う頻度は高くないのでは?
  • 少し高い万年筆を買うなら前から気になっている軟ペンの方が先では?

自分の「勇気」と「財力」を踏まえて、より経済的な楽譜用の万年筆が存在しないかを探してみると、写譜に適したカリグラフィーペン「写譜カリ1(ペン先1.5mm)」「写譜カリ2(ペン先1.1mm)」がセットになっている商品を見つけました。

中国産の万年筆は試したことがなく、低価格な万年筆は、インク漏れや書き心地についての不安もあります。

しかしながら、「写譜カリ」は、楽譜を書き写す「写譜(しゃふ)」という美しい言葉と、細い線から太い線までを描けるカリグラフィーペンは、楽譜の描写にも適していることを教えてくれました。さらにAmazonの動画で、1.1mmと1.5mmの太さの違いが分かりました。

写譜カリ」は、楽譜用の万年筆を探す上で新たな視点をもたらしてくれました。


写譜用にカリグラフィーペンを探す

カリグラフィー(Calligraphy)とはアルファベットをアートとして美しく書く技法です。カリグラフィー用の万年筆は、一本のペン先で細い線から太い線まで描ける特徴があります。これはミュージック・ニブと共通です。

しかし、ニブの形状はかなり異なります。ミュージックニブは、ペンポイントが広く平坦になっていますが、カリグラフィーニブにはペンポイントがなく、ペン先の先端がカットされたようになっています。下写真は1.5mm幅です。

ミュージックニブとカリグラフィーニブの比較

ニブの形状は違うけど、「写譜カリ」を信じ、書き心地が快適でありながら手ごろな価格のカリグラフィー万年筆を探して、以下の二つを候補としました。

  • セーラー万年筆 ハイエースネオクリア カリグラフィー
  • LAMY joy

セーラー万年筆はhocoro(ホコロ)の筆文字(特殊ペン先)を持っていますが、書き心地は悪くありません。ただし、安価なペンのデザインには限界を感じます。

一方で、LAMYはデザインに加えて書き心地や品質においても絶対的な信頼感があります。


LAMY Safariをカリグラフィーペンに改造

LAMY Safariを2本所有しているため、3本目のLAMYの万年筆を購入することには少し躊躇してしまいますが、「LAMY Safari はニブが交換できる」ことを思い出しました。

LAMYの交換用ニブには、1.1mm1.5mm1.9mmという3つのカリグラフィー用のペン先が用意されています。

悩みに悩んだ楽譜を描くための万年筆は、LAMY Safari のニブ交換』で解決です。


LAMY Safari カリグラフィー 1.5mm で写譜

ベースの練習で使っている楽譜は、8段か12段です。なので「写譜カリ」の動画を参考に1.5mmのカリグラフィーを選びました。

LAMY 交換用ペン先 カリグラフィー 1.5mm

LAMYのニブ交換については、「1分で簡単!LAMYサファリの『ニブの交換方法』と注意点を写真で解説」という記事を参考にしました。セロテープを貼って引っ張れば簡単にニブが外れました。新しいニブを差し込みも力なくできます。

新しいニブが装着できました。

LAMY Safariにカリグラフィー ニブを装着

通常の持ち方だと、カリグラフィー 1.5mmのペン先では、縦線は太く横線は細く描くことができますが、角度によって太さに変化がでるので音符の旗もカッコよく描けます。

LAMY Calligraphy 1.5mm で描いたアルファベット、線、音符

カリグラフィー ニブに交換しても、インクフローもよく、LAMY Safari の書き心地の良さは変わりません。

残念ながら、カリグラフィー ニブが装着されているLAMY Safariはありません。LAMY Safari を持っていないのであれば、LAMY Joy(カリグラフーペン)という選択もあります。

ニブの形状から音符の玉(符頭:ふとう)を丸く描くのが難しい、、、。丸い音符を描くのであればペン先幅が1.0mmの方が描きやすいかもしれません。

この符頭の完成度が、ミュージックニブとカリグラフィーニブで楽譜を描く場合の最大の違いなのでしょうか。

それでもカリグラフィーニブでの符頭も許容範囲です。


カリグラフィーペンで音符を描くコツ

通常の持ち方だと縦線が太くなってしまうので、音符の玉から伸びている線(符幹:ふかん)を書くときには、ペンを90度回して、ペン先の全面を譜面に当てて描く必要があります。スリット(ペン先の割れ目)の部分が紙に当たっていないとインクが出ません。

音符の棒は万年筆のを90度回転させて描く

同様に、シャープ記号の縦線を細く、横線を太くしたい場合も、縦線も横線もペンを90度回転させた状態で描きます。

この書き方のコツに慣れるまでには少し練習が必要でした。

実際に譜面を描いてみたのがこちらです。

LAMY Calligraphy Nib 1.5mmで描いた譜面

予想通り視認性がよく、実用的です。また、1.5mmのペン先サイズもちょうどよいと感じました。「写譜カリ」に感謝しています。

読譜の練習を兼ねて、写譜も重ね、エレクトリックアップラライトベースでウォーキングベースラインの練習にも励みたいと思います。


LAMY カリグラフィーで書いた日本語

LAMY カリグラフィーのペン先で普通に日本語を書くと、勝手にアーティスティックな文字に仕上げてくれます。簡単なメッセージを添えるときにインパクトのある文字で表現できます。

カリグラフィーニブで書く日本語も悪くない

LAMYカリグラフィー、かなりいい感じで気に入りました。

Post Date:2023年8月26日 

驚愕の価格!ダイソー100円万年筆の実力は?

PLATINUM Rivere PTR-200 と ペン先万年筆タイプ

ダイソーの文房具コーナーで、100円(税別)の万年筆を2種類見つけました。ひとつはカートリッジが交換できるタイプで、インクカートリッジも1本付属しています。もうひとつは使い捨ての万年筆タイプのペンです。現在、様々な商品の価格が高騰している中で、100円で万年筆を手に入れられることは驚きです。

以前から、パイロット カクノ(kakuno)も試してみたいと思うものの、手持ちの万年筆が何本かあるので、Kakunoを使い続けることはないという前提に立つと、興味本位だけで1,000円の万年筆を買うことを躊躇していました。しかし、ダイソーの万年筆は、その1/10の価格です。100円なら試してみるハードルがめちゃ低いです。


PLATINUM Rivere PTR-200(プラチナ リビエール)

PLATINUM Rivere PTR-200

名前からして、これはプラチナ万年筆のOEM品だと想像できますが、かつてプラチナ万年筆にはRivere(リビエール)という製品が存在しました。このダイソーの100円万年筆が、ブランド名まで引き継いでいます。

ペン先には、プラチナ万年筆のロゴがしっかりと刻まれています。

PLATINUM Rivere PTR-200はプラチナ万年筆のペン先

プラチナ万年筆には「preppy(プレピー)」という廉価版の万年筆が存在します。こちらのペン先は、中字は0.5、細字は0.3、極細字は0.2と刻まれています。preppy も400円(税別)という破格の価格ですが、プラチナ万年筆のペン先を持つ万年筆がダイソーだと100円です。

プレピーはコクヨとのコラボでも発売されていますが、デザイン的にはこちらの方がカワイイ。中字もあればいいのに、、、

ダイソーの100円万年筆には、字幅の具体的な記載はありませんが、ペン先に「M」とあるため、中字と思われます。ただし、中字にしてはやや細めの字幅です。その一方で、インクフローは非常に滑らかで、縦線、横線、斜線をしっかりと書け、インクが掠れてしまうようなことはありません。ただし、ペン軸はかなり細く、カートリッジを挿した状態でわずか10gという軽さなので、筆圧をかけずにペンの重さだけで書くという感じではありません。

替え用のカートリッジインクもダイソーで発売されているようですが、近くのダイソーには在庫がありませんでした。この万年筆のペン先はプラチナ万年筆なので、おそらくプラチナ万年筆のカートリッジインクも使用可能だと思いますが、「万年筆のインク補充術:手を汚さず、コスパよく」で紹介したインジェクターでインクを補充したのでインクカートリッジの互換性については確認できていません。

またネット上ではインク漏れが発生するとの指摘もありますが、数ヶ月使ってみましたが特に問題なく使えています。

ボディはプラスチック製でアイボリーという色は悪くないのですが、作りがかなりちゃちです。『100円万年筆ってどうなの?』と、興味がある方にはおススメできる商品ですが、品質やデザインを求めてはいけません。

もう少し太くて重たければ十二分に活用はできるのですが、、、


ペン先万年筆タイプ ブラック

こちらはカートリッジが交換できない使い捨てタイプのペンです。字幅は中字で0.5mmとなっています。Riviere PTR-200よりはやや太い文字となりますが、一般的な中字の万年筆よりは細い印象です。

DAISO万年筆 ペン先万年筆タイプ ブラック

1番の特徴は、しばらく使用していなくてもペン先のインクが乾いて固まってしまい、書けなくなる心配がありません。

キャップの先端にスプリングが組み込まれており、ペン先をしっかりと固定するメカニズムが採用されています。

スプリング機構を持つキャップ

ペンをキャップに挿すと、ペンポイントと確実に固定され、隙間がないのでインクの漏れを防止できます。

ペンを差し込むとスプリング縮んでしっかり固定

これにより、ペン先から出たインクが乾いて固まり、書けなくなるという「万年筆あるある」を低減できるようになっています。

中国製のペンで、ペン先にはどこのロゴもありませんが、安価なペンとしては悪くありません。

ペン先万年筆タイプ ブラックのペン先

「ペン先万年筆タイプ ブラック」は、黒のボールペンと同様に気軽に使える万年筆タイプの筆記具です。


初めての万年筆として100円万年筆を買うべきか?

万年筆をこれまでに試したことがなく、万年筆の書き方やメンテの手間暇、筆記時の文字の印象に興味を持っている方にとってはおススメできます。

なにしろ、PLATINUM Riviere PTR-200は、プラチナ万年筆のペン先で、やや細めの中字という絶妙な字幅で、インクフローも滑らかです。

ただし、カッコよくもないし、万年筆の筆記具としての書きやすさという点が欠如しています。『100円だからね』という価格を意識して使用することを前提とした万年筆です。

万年筆での筆記感を低コストで体験したいと考えるなら、「ペン先万年筆タイプ ブラック」の方が適しているかもしれません。水性ボールペンの万年筆タイプですが、万年筆の世界に足を踏み入れるきっかけとなり、新たな筆記体験への興味を刺激してくれます。

象と散歩:人気の投稿(過去7日間)