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Post Date:2025年7月26日 

香る涼 - お香で夏の暑さを凌ぐ

部屋の中でも暑さが肌にまとわりつく夏の午後。エアコンの冷風とは違う、やさしく、心をほどくような“涼”を求めて――。

そんなとき、扇風機の微風に乗って、ふと香るお香の煙が、心にも身体にもそっと涼しさを届けてくれます。

王道の白檀(びゃくだん)、そして涼を愉しめる杉、檜、竹、茶香。日本の香りの文化には、暑さをしのぐための知恵と美しさが詰まっています。

香りで涼を感じ、日本らしさあふれる“夏の過ごし方”で酷暑を少しでも和らげましょう。


なぜ香りで「涼」を感じるのか?

杉、檜、竹、茶の香りが「涼しさ」を感じさせてくれるのには、科学的な理由があります。

香りは鼻から嗅神経を通じて、脳の「大脳辺縁系」という、感情や記憶に深く関わる領域にダイレクトに届きます。

これにより、木の香りを嗅いだ瞬間に、凛とした森の空気や、風が通り抜けるときの葉擦れ(はずれ)の音が思い浮かび、そうしたイメージが、実際の温度以上に「涼しさ」を感じさせてくれるのです。

さらに、杉や檜に含まれるテルペン類(α-ピネン、ボルネオールなど)は、冷感そのものは生みませんが、気分を落ち着かせ、呼吸を深めることで、内側から涼しさを引き出す働きがあります。

リラックス状態になると呼吸がゆっくりになり、体温の上昇も穏やかになるため、体温の上昇も穏やかになるため、結果として、涼しく感じやすい心と身体の状態が整うのです。

また、竹の香りに含まれるとされる「バンブーラクトン」という香り成分は、淡く青みがかったみずみずしさで、まるで風が抜ける竹林の笹鳴りのような清涼感を届けます。

ほんのりと香るこの成分が、暑さを忘れさせる“涼の余韻”を演出してくれるのです。

そして最後に、緑茶の香りについて。
緑茶には、青葉のようなヘキサナールや、リラックスを促すリナロールといった成分が含まれています。

これらの香りが心を静め、まるで冷たい緑茶を味わうような、内側からの涼しさをもたらしてくれます。

香りは、気温そのものを下げるわけではありませんが、感覚をやさしく調整する、もうひとつの「涼」のかたちなのかもしれません。

まとめ:香りが生む“涼しさ”のかたち

素材香りの特徴主な成分涼のタイプ涼を感じる理由
森林浴のような清潔な香りα-ピネン、フィトンチッド心理的涼感森を連想し、自律神経を整える
甘く神聖な木の香りα-ピネン、ボルネオール内面的涼感呼吸が整い、深い静けさが生まれる
青竹のように淡く軽い香りバンブーラクトン(通称)感覚的涼感風や竹林の情景が連想される
緑茶青葉+うまみ系のやさしい香りヘキサナール、リナロール、テアニン心身の涼香りと冷茶の記憶でリラックス

涼を感じるおすすめのお香5選

「香りで涼を感じる」——そんな感覚を、前述した杉・檜・竹・茶という4つの“涼香”を手軽に日常で楽しめるお香の紹介です。


杉:水車杉線香 無添加 線香(杉の葉100%/日本製)

「水車杉線香」は、筑波山のふもと茨城県八郷にある駒村清明堂を代表するお香です。

100年続く昔ながらの製法で、水車の力を使って粉砕した杉の葉だけを原料とした無添加線香。化学香料・着色料・防腐剤は一切使われていません。

着色料を使用していないため、見た目は乾燥した杉の葉そのままの自然な茶色

香りは、まるで森の中に立っているような清々しさと、ほのかな青みを含んだウッディな香調です。

杉の葉本来の素朴で澄んだ香りが、静かに心と空間に涼を届けてくれます。

お香はロングタイプで、長さは約13-14cm。

2箱(1箱あたり5束)で365本入りとされており、1束あたりおよそ36本程度と見られます。

燃焼時間は明記されていませんが、一般的な線香サイズとして約20〜30分ほどと考えられます。

煙は控えめで、自然素材ならではのやさしい香りが部屋に静かに広がります

  • 香りの印象:杉林に足を踏み入れたような、乾いたウッディさと素朴な清涼感
  • おすすめシーン:自然な涼を感じたい夏の朝や昼下がりに

檜:香彩堂「和木 檜(わぼく ひのき)」

「和木 檜」は、日本の木々の香りをテーマにした、香彩堂の和木シリーズのひとつです。

このシリーズには、檜(ひのき)、欅(けやき)、楠(くすのき)があり、 いずれも森の中の陽だまりに佇むような、落ち着きと調和をもたらす香りが特徴です。

檜の香りは、檜と白檀を主な香原料とし、
清涼感とやわらかな甘みが調和した、繊細で心安らぐ木の香りに仕上がっています。

煙は控えめで、洋室にもなじみやすく、香りの余韻も軽やか。
まるで静かな森に身を置いているかのような、穏やかな時間が広がります。

日常の中で、心を整えたい朝のひとときや、湿気の多い日の気分転換にもぴったりです。

ロングスティックタイプで25本入り、燃焼時間は約20〜25分。 手軽に焚けて、香りとともに静けさを暮らしに取り入れられます。

  • 香りの印象:凛とした檜に、白檀のぬくもりを添えた、清らかな木の香り
  • おすすめシーン:朝のスタート、集中したい時、静けさを取り戻したい夕暮れ時に

竹:京都香彩堂「百楽香 竹」「竹香」

京都の老舗・香彩堂には「百楽香の竹」と「竹香(ちっこう)」がありますが、原材料は竹ではありません。また2つは香りに、青竹と熟竹のような違いがあります。

「百楽香」シリーズの"竹"は、厳選された天然白檀と原料を調合した、“竹”はその名のとおり、青竹のようなみずみずしさと爽やかさを感じる香りです。

ロングタイプのお香で40本入りです。燃焼時間は、約20-30分(1本あたり)です。

  • 香りの印象:淡く青みがかった、風が通り抜ける竹林を思わせる香調。
  • おすすめシーン:蒸し暑い日の午後や、空気をリセットしたい時の一服に。

一方、竹香(ちっこう)は、スズラン、シクラメン、ベルガモット等が調合されて、わずかに甘く、影のある涼しさを感じます。静かな竹林の奥にたたずむような、落ち着きと余韻のある香りです。

こちらはショートタイプのお香で30本入りで、桐の箱に入っています。燃焼時間 約15-17分(1本あたり)です。

  • 香りの印象:静かな竹林の奥にたたずむような、落ち着きと余韻のある香り。
  • おすすめシーン:読書や瞑想など、心を内側に向ける時間にぴったりの香りです。

緑茶:香彩堂「百楽香 緑茶」

「百楽香 緑茶」は、京都の香老舗・香彩堂による“百の楽しみ”をテーマにしたシリーズのひとつ。

日々の暮らしにやさしく寄り添う香りとして、シンプルで洗練された香調と紙と桐箱のパッケージが特徴的です。

緑茶の香りをテーマにしたお香は意外と少なく、原料に茶葉そのものを使った製品はさらに珍しい存在です。

以前、JAいるま農産物直売所で購入した「狭山茶 茶香」には、いるま野産の狭山茶をお線香に練り込んであり、甘いお茶の香りがしますが、残念ながらネットでは購入ができません。

「百楽香 緑茶」も原材料には「厳選された天然白檀と原料を調合」としか記載はなく、茶葉の使用は明記されていません。

「香ばしい緑茶の香り」とありますが、ほんのりと甘さと瑞々しい清涼感があります。

ロングタイプの13.5cmのお香で20本入り、燃焼時間は約20-30分。煙は少なめで、和洋どちらの空間にもなじみ、香りの余韻も軽やかで心地よいです。

価格が少々高めなのが玉に瑕ですが、特別な夏のひとときにそっと寄り添ってくれるお香です。専用の香立ても付属しています。

  • 香りの印象:若葉の青みと、爽やかな甘みが混じった清々しい香り
  • おすすめシーン:蒸し暑い日の午後や、仕事の合間のリフレッシュ

香りを愉しむ工夫とおすすめの香立て

お香を涼やかに愉しむためには、道具へのこだわりも大切です。

  • 機能性
  • デザイン性

このふたつがバランスよく両立しているものを選びたいところです。

なかでもおすすめなのが、灰が散らばりにくい横置きタイプの香立てです。

お香の灰はとても軽く、立てて焚いた場合は、高さの分だけ空気の流れに影響されやすくなるので、灰が受け皿の外に飛び出してしまい、掃除が大変です

横置きタイプなら、お香の下に受け皿が沿うように配置されるため、灰をしっかりとキャッチできます。後片付けも簡単なので、日常使いにとても便利です。

また、横置きにすると、煙が水平方向にゆるやかに広がり扇風機の弱風にもふわりと乗って、自然なかたちで空間に香りが溶け込みます

デザインは好みによる部分もありますが、毎回片付けるのが面倒なので、焚いた後にそのまま蓋をして置いておけるようなオブジェ的な香立ては、とても便利です。

普段、部屋に置いて使っているお香立ては、本来は縦置きタイプで、フタ付きのお香入れとして販売されていたものですが、お香を斜めに挿して焚き、お香入れの部分を灰受けとして活用しています。

一方、玄関に置いているお香立ては、斜めにお香を焚くタイプのもの。来客時の香りの演出になるだけでなく、消臭効果もあって重宝しています。

ちなみに購入した時期はかなり離れていたのですが、どちらも偶然「鋳心ノ工房(ちゅうしんこうぼう)」のお香立てでした。

あとから気がついて、自分のセンスにブレがないことに思わず笑ってしまいました。


完全横置きタイプも

ステンレス製の網などの上にお香を横に寝かせてセットする“完全横置きタイプ”の香立てなら、灰が横に落ちる心配もなく、安全性にも優れています。

また、お香を最後まで使い切ることができ経済的です。

蓋つきの構造なら、部屋に出して置いても安心。扱いやすさと安全性を兼ね備えた、日常使いにぴったりのお香立てです。


サンメニー「寝かせる 線香皿」(有田焼)

日本製の有田焼に、ステンレス製の焼網がセットされたシンプルで機能的なデザイン。

お香をそのまま横に寝かせるだけで、灰がきれいに受け皿に落ちる構造になっています。

有田焼ならではの上品な質感と色合いは、和室にも洋室にもよくなじみ、食卓や書斎にも違和感なく置けるのが魅力です。

サイズは大小2種類あり、大サイズがロングタイプ(13-14cm)のお香用です。


CEREMONY「お香立て 横置き」(インセントボックス)

「CEREMONY」は、現代的でシンプルな美しさと実用性を兼ね備えた横置きタイプのお香立て

見た目はまるで小さな木箱のような佇まいで、焚かないときでも空間になじむ、インテリア性の高いデザインです。

構造は、香立て部分をすっきりと収納できるインセンスボックスタイプ

お香は横向きに寝かせて焚くスタイルで、

  • ステンレスメッシュの網の上に横向きに置くタイプ
  • 横向き専用の小さなスタンド(ホルダー)で支えるタイプ

の2種類から選べます。

蓋は意匠性を重視した陶磁器製、本体(ベース)は耐熱性に優れたセラミック製です。

蓋つきなので、焚き終えたあとにすぐ片付ける必要がなく、そのまま部屋に置いておける佇まいの美しさが魅力です。お香を使わないときも、静かな存在感を放つオブジェとして楽しめます


おわりに:香りで“涼”を感じる夏のひととき

エアコンでは得られない、心と身体にやさしい涼

それを運んでくれるのが、昔から日本で親しまれてきたお香の香りです。

自然の香りとともに静かに涼を味わう時間は、忙しい日々の中で、ほんの少しだけ自分を取り戻すきっかけになるかもしれません。

エアコンでは得られない、心と身体にやさしい涼

それを運んでくれるのが、昔から日本で親しまれてきたお香の香りです。

Post Date:2025年6月29日 

ノート以上、ノート未満。紙を“考える道具”に変える Paper Jacket FLEX

Paper Jacket FLEX と仲間たち

パソコンやスマホで何でも記録できる時代にあっても、「手書き」で考える時間には特別な価値があります。書くことで思考は進み、ペン先が紙の上を走ると、頭の中が少しずつ整理されていきます。

そんな手書きの良さを日常に取り入れたいけれど、ノートにびっしりと書き残すほどでもない。むしろ、アイデアの断片や思考のプロセスは、「書いては捨て」「書いては捨て」を繰り返して育てていきたい!

そんな、残すより、考えるためのツールが、「ノート未満、でもノート以上」という新しいノートの形です。

  • コピー用紙を、“思考の道具”に変える
  • “綴じないノート”で、発想はもっと自由に
  • ミニマルに、スマートに持ち歩く

この共通コンセプトのもとに生まれた、ノートのようでノートでない、スマートなプロダクトがこちらの3商品です。

  • PAPER JACKET® FLEX(BUTTERFLY BOARD)
  • SlideNote(研恒社 PageBase事業部)
  • CLIPNOTE(コクヨ)

先ずはその中でも、「最強ツール」とも言える存在——バタフライボードの PAPER JACKET® FLEX からレビューしていきます。


Paper Jacket FLEXを選ぶ理由

これまで「バタフライボード」や「バタフライボード Notes」など、バタフライボード社の製品を使ってきましたが、どれも製品コンセプトが一貫して明快であることに魅力を感じています。

PAPER JACKET® FLEX もその例にもれず、コピー用紙をマグネット × テコの原理で“ジャケット”のように包み込み、ノートとして使える設計になっています。

Paper Jacket FLEX のクリップ部分は薄い

同じようなコンセプトを持つSlideNoteやCLIPNOTEと比べても、“書く”という本質的な機能において、PAPER JACKET® FLEX が“最強”と呼べる理由があります。

  • フレックスカバーは360度開閉可能。フラット性に優れて折り畳んでも書きやすい。
  • 立ったままでも快適に書ける硬さがあります。
  • 挟む部分が少ないので無駄なく書くことができます。
Paper Jacket FLEX - 360度開閉可能なカバーで抜群のフラット性

Paper Jacket FLEXは書くことに集中できる

PAPER JACKET® FLEX を使ってまず感じたのは、「紙に書く」という行為に集中できる心地よさです。どのページも180度フラットに開くことができるMDノートを愛用していますが、それに近い満足度があります。

Paper Jacket FLEXは書くことに集中できる

これは、単なるペーパーホルダーではなく、“書くための道具”としての完成度が高いからこそ得られる体験だと思います。


✅ 安定感があるから、どこでも書ける

立ったまま、膝の上、電車の中、カフェの狭いテーブル、どんな場所でもしっかりとした書き心地が得られるのは、ジャケットのボードとしての硬さのおかげ。A3用紙を挟んで広げて使えば、持ち歩き用のミニホワイトボードにもなります。


✅ 用紙の入れ替えがスムーズでストレスがない

ノートやリング式の綴じ具と違い、“マグネット×てこ“の構造により、1枚の用紙でも30枚の束でもしっかり固定。「差し替えたい」「まとめたい」「順番を変えたい」と思った瞬間に、スッと対応できるのも大きな魅力です。


✅ 書きやすさを損なわない構造

綴じ部分が非常にスリムなので、紙の端までしっかり書けるというのも見逃せないポイント。書く面を無駄なく使えることが、ストレスの少ない筆記につながっています。

Paper Jacket FLEX は、こんなシーンにぴったり

  • 思考整理やアイデア出しに使うラフなスケッチ帳として
  • 会議メモやタスクの一時的なまとめ紙として
  • カフェの狭いスペースや、公園の椅子など書くスペースがない場所でも活躍

⚠️ Paper Jacket FLEXの気になる点

PAPER JACKET® FLEX は機能的には完成度の高い非常によくできた製品ですが、実際に使っていて「もう一歩」と感じた点をいくつかあげておきます。


ジャケットの素材がややチープに感じる

素材はPVC(ポリ塩化ビニール)と記載されていますが、見た目・手触りともに「ザ・ビニール」といった質感で、正直チープな印象を受けます。さらに、素材が少し撓んでしまいます。

機能的には問題ないのですが、手に取ったときにもう少し“道具としての所有感”や質感の高さがあれば、より愛着が湧きやすく、長く使いたくなると感じました。


ジャケットを開くときの“つまみ”が気になる

ジャケットを開閉する際に指をかける“つまみ”部分のデザインも、正直チープな印象があります。開けやすさという点では十分に機能していますが、毎回手に触れる場所だけに、もう少しスマートで洗練された形状だったら嬉しいというのが率直な感想です。

Paper Jacket FLEX つまみのはチープなデザイン

値段が高い、、

A5版で3,850円、A4版では4,400円という価格は、コピー用紙を挟んで使うホルダーとしては、やはり高めの印象を受けます。もちろん、使い込んでいく中で機能性の高さや自由度には十分価値を感じられるのですが、最初に手に取るときの心理的ハードルはそれなりにあります。

この価格帯であれば、もう少し質感やディテールにこだわって欲しかったというのが、率直な気持ちです。


Paper Jacket FLEX - この価格に“価値”はあるか?

PAPER JACKET® FLEX は、決して安い道具ではありません。けれども、「コピー用紙を、どこでも・自由に・スマートに使う」という目的においては代わりになるものがなかなか見つからないという点で、確かに

PAPER JACKET® FLEX は、決して安い道具ではありません。けれども、「コピー用紙を、どこでも・自由に・スマートに使う」という目的において、“唯一無二の道具”ではありませんが、3つの製品の中でも特に“書き心地”に優れていると感じました。

書きたいときにすぐ書けて、終わったらサッと差し替えられる。綴じないからこそ、思考が止まらない。この“紙を使う体験そのもの”に価値を感じられる人には、十分にその価格に見合うプロダクトだと思います。


✅ Paper Jacket FLEX - こんな人にオススメ

  • ノートを「残すため」より「考えるため」に使いたい人
  • 思考の途中段階をどんどん書き出したい人
  • フラットで、どこでも書ける環境を求めている人
  • 道具としての使い心地や機能性にこだわりたい人

おわりに

PAPER JACKET® FLEX は、ノートでもバインダーでもない、“考えるための紙の使い方”を提案してくれるユニークな道具です。すべての人に合うわけではありませんが、「紙を思考のプラットフォームとして使いたい」と感じている人にとっては、とても頼もしい相棒になってくれるはずです。

最後に、今回紹介した PAPER JACKET® FLEX と、同じようなコンセプトを持つSlideNoteとCLIPNOTE、2製品との比較表を掲載しておきます。

項目 / 製品名SlideNoteCLIPNOTEPaper Jacket FLEX
メーカーLIHIT LAB.コクヨバタフライボード
綴じ方スライド式リングレス樹脂製クリップ(ワンプッシュ開閉式)マグネット × てこの原理によるホルダー
素材感・作りプラスチック樹脂PVC
紙の安定性高(しっかり固定)中〜高(最大25枚でも安定)非常に高い(1〜30枚でもしっかり保持)
収納可能な紙の枚数最大30枚最大25枚最大30枚
フラット性❌リングが干渉し完全にはフラット不可⭕やや浮きやすいが比較的フラット✅完全フラット。どこでも書きやすい
対応サイズA5、A4A4A5、A4
価格帯(目安)1,600円(A5)、2,222円(A4)702円3,850円(A4)、4,400円(A5)

持ち運ばないならバインダーもありかも

Paper Jacket の「マグネットで挟む」という機構が非常に使いやすかったこともあり、私は同じコンセプトのセキセイ・クリップボード・ベルポストも併用しています。

セキセイ クリップボード ベルポストのマグネットクリップ部

デザインもスマートで、持ち運ばないならこれもありです。

Paper Jacket FLEX と セキセイ クリップボード ベルポスト
Post Date:2025年6月15日 

出汁のある暮らし:夏に効く"冷やし出汁"のススメ

茅乃舎 福岡限定 あごだし 出汁パック

昨年の暑い日、偶然立ち寄った出汁屋さんで「冷やし出汁」をいただきました。ひんやりとした口当たりとともに、かつおや昆布の旨みがふわりと広がり、汗ばむ身体にすっと染み込むような冷たさと、驚くほど上品で澄んだ味わい。

確かに、出汁の効いたスープや味噌汁は格別に美味しい。でも、あくまでも“何かを作るための素材”であり、それ単体を味わうという発想はありませんでした。

そんな固定観念を大きく覆したのが、この「飲む出汁」との出会いでした。出汁はそれ自体が完成された一品であり、心と身体をそっと癒してくれる静かな力を持っています。

それ以来、自宅でも出汁を飲料として取り入れるようになりました。寒い日には温かい出汁で身体をじんわりと温め、暑い日には冷たい出汁で喉を潤す。また、気持ちを落ち着けたいときには、静かに一杯をすすることで、心までも整う感覚があります。

こうして出汁は、私にとって季節を問わず寄り添ってくれる、欠かせない存在になりました。温もりも、涼やかさも、やさしさも――すべてを一杯に閉じ込めた「飲む出汁」。

そんな日々の癒しとなる出汁の楽しみ方、そして暑い夏にこそ味わいたい“冷やし出汁”の魅力を、ぜひ多くの人に知ってもらえたらと思います。


出汁とは? 飲む出汁の魅力と日常での取り入れ方

出汁(だし)は、日本の食文化を支えてきた“うま味”の源です。昆布やかつお節、煮干し、干し椎茸など、自然由来の素材から抽出されるエキスには、食材本来の旨みがぎゅっと凝縮されています。

うま味は、1908年に池田菊苗博士が昆布出汁から「グルタミン酸」を抽出したことで発見されました。それまでは味覚は「甘味(Sweet)・塩味(Salty)・酸味(Sour)・苦味(Bitter)」の4つとされていましたが、“これらに分類できない旨さ”があることが明らかになり、うま味(Umami)は「第5の味」として世界的に認識されるようになったのです。

下表は、出汁に使われる主な材料の分類と特徴です。

分類材料名主なうま味成分特徴
海藻🪸昆布(真昆布、利尻昆布、羅臼昆布)グルタミン酸まろやかで上品なうま味。出汁のベースによく使われる。
魚類🐟かつお節(荒節・枯節)イノシン酸香り高く、すっきりとした力強い味。味噌汁、めんつゆに定番。
魚類🐟煮干し(片口イワシ)イノシン酸+苦味成分味に奥行きがあり、家庭料理に多用。えぐみが出やすいため下処理が重要。
魚類🐟うるめいわしイノシン酸煮干しよりもクセが少なく、上品でまろやか。香りがやさしい。
魚類🐟トビウオ(あご)イノシン酸+香ばしさ炙ることで香ばしさとコクが出る。上品で甘みのある味わい。九州で人気。
菌類🍄干し椎茸グアニル酸しっかりしたコクと香り。昆布と合わせて精進出汁にも。
野菜🌱玉ねぎ、セロリ、にんじん、トマト等グルタミン酸+自然な甘み野菜ブロスとして洋風のスープにも合う。

通常は料理の土台として使われる出汁ですが、実はそのまま飲んでも美味しい健康飲料です。

  1. 胃腸にやさしく、体にすっと染み渡る

    出汁には脂肪や糖分がほとんど含まれておらず、胃腸への負担がとても少ないのが特徴です。食欲がないときや体調が優れないときでも、出汁のやさしい味わいなら無理なく体に取り入れることができます。

  2. 朝の目覚めに、出汁の一杯を

    目覚めたばかりの体に、温かい出汁を一杯。体がじんわりと温まり、内臓がゆっくり目を覚ましていくような感覚があります。コーヒーやお茶の代わりに出汁を飲むことで、胃を荒らさず、やさしく一日をスタートさせることができます。

  3. 栄養と水分を同時に補給

    出汁にはアミノ酸(グルタミン酸、イノシン酸など)をはじめ、ミネラルや微量のタンパク質が含まれており、水分と一緒に体に必要な栄養を手軽に補給できます。とくに夏場は、冷たい飲み物に偏りがちな中で、うま味を含んだ「飲む出汁」は水分補給の質を高めてくれる頼もしい存在です。また、出汁に梅干しを加えることで、さっぱりとした風味とともに、汗で失われがちな塩分も自然に補えます。


飲む出汁に向いている素材・そうでない素材とは?

飲む出汁として楽しむには、素材選びがとても重要です。すべての出汁がそのまま「飲む」用途に最適というわけではなく、素材によっては香りや苦味が強く出てしまうこともあります。また、温かく飲むのか、冷たく飲むのかによっても、向き・不向きがあります。


◎ 飲む出汁に向いている素材

昆布やかつお節、うるめいわし、野菜を使った出汁は、雑味が少なく後味もすっきりしており、飲む出汁として非常に優秀です。香りが穏やかでクセがない素材は、冷たくしても温かくしても飲みやすい仕上がりになります。

素材 飲料適温 特徴
昆布 冷・温 上品で透明感のあるうま味。冷やしても雑味が出にくく、清涼感がある。
かつお節 冷・温 香りが高く、すっきりとした軽やかな風味。温冷どちらでも◎。
うるめいわし 冷・温 クセが少なく、まろやかでやさしい味わい。出汁初心者にもおすすめ。
野菜出汁 冷・温 自然な甘みと旨味があり、体にやさしい印象。冷製スープのようにも楽しめる。

△ 飲む出汁としてはややクセが強い素材

煮干しや干し椎茸、トビウオ(あご)などは、出汁素材としては非常に優秀ですが、そのまま飲む場合は香りやコクが強く出やすいため、少し工夫が必要です。

素材 飲料適温 特徴
煮干し(片口イワシ)苦味やえぐみが出やすい。頭と内臓を取り除き、薄めて温めるとまろやか。
干し椎茸温かいと深みのある香りと旨味が、冷たいと香りが立ちすぎる。
トビウオ(あご)炙りの香ばしさが冷たいと渋みに。温かいと香ばしさが調和する。

温かい出汁 vs 冷たい出汁の楽しみ方

温かい出汁は、身体を内側から温めてくれるだけでなく、香りの立ち方もうま味の広がりも豊かになります。 特に椎茸や煮干しのような香りが特徴的な素材は、温かくすることでその力がより引き出されます。

一方で、冷たい出汁は夏場の水分補給や、すっきりした飲み口を楽しみたいときにぴったりです。昆布やかつお節、野菜出汁のように雑味が少なく軽やかな素材は、冷やすことで清涼感が増し、ぐっと飲みやすくなります。


素材と温度で、出汁の印象はがらりと変わる

出汁は「飲む温度」と「素材の個性」によって、まったく違った表情を見せてくれます。気分や体調、季節に合わせて、飲みたい出汁を選ぶこと――それもまた、出汁の楽しみ方のひとつです。

たとえば、暑い日は冷たい昆布出汁に梅干しを落として爽やかに。寒い朝には椎茸と昆布の合わせ出汁で、じんわり身体を温める。

そんなふうに、日々の一杯を季節に寄り添わせるのもおすすめです。


クセの強い素材を「冷やし出汁」として楽しむための工夫

煮干しや干し椎茸、トビウオ(あご)などは、香りやコクが豊かな分、そのまま冷やして飲むと渋みやクセが前に出やすい傾向があります。冷やし出汁として美味しく飲むには、ひと手間かけてやさしい味わいに整えるのがおすすめです。


煮干し(片口イワシ)

  • 頭とはらわたを取る(苦味の原因を取り除く)
  • 水出しでゆっくり抽出(冷水に6〜8時間漬けるとえぐみが出にくい)
  • 昆布と合わせてマイルドに
  • 薄めに仕上げる(濃くすると渋みが出やすい)

干し椎茸

  • 冷水でじっくり戻す(一晩かけて抽出することで香りが穏やかに)
  • 昆布と合わせて調和をとる
  • 少量ずつ使う(椎茸だけだと香りが立ちすぎることがある)

トビウオ(あご)

  • 焼きの香ばしさが冷たいと強く出るため、薄めに抽出
  • 昆布とブレンドしてまろやかさを加える
  • 梅干しや柑橘類(すだち、レモン)を加えて清涼感をプラス
  • 冷蔵庫でしっかり冷やして、キリッと引き締める

ワンポイント アドバイス

クセのある素材は「単体で濃く出す」よりも、「他の素材と合わせて軽く仕上げる」ことで、冷やしても飲みやすいバランスに整います。


手軽に楽しめる!おすすめの出汁パック

「出汁を自分で取るのは少しハードルが高い…」という方には、市販の出汁パックがとても便利です。パックを水に入れるだけで、自然素材のうま味がじんわりと引き出され、手間なく本格的な味わいが楽しめます。

茅乃舎 あごだし & だし 便利な出汁パック

冷水に数時間つけておくだけでも出汁がとれるため、冷やし出汁づくりにもぴったり。暑い季節には、前日の夜に仕込んで冷蔵庫に入れておくだけで、翌朝すぐに爽やかな一杯が楽しめます。

以下に、いくつか出汁パックをご紹介します。


久原本家 茅乃舎(かやのや)だし
  • 素材:焼きあご、かつお節、昆布、うるめいわしなど
  • 特徴:風味のバランスが非常に良く、香り豊かで味に深みがある
  • ポイント:少し高価ですが、プロの料理人にも愛用される安定のクオリティ
  • おすすめの飲み方:冷水出汁でも香り高く、上品な冷やし出汁に

茅乃舎 野菜だし(コンソメ風味)
  • 素材:玉ねぎ、にんじん、セロリ、キャベツなど(すべて国産)
  • 特徴:動物性素材を使わないのに、驚くほどコク深く洋風コンソメのような味わい
  • ポイント:和風にも洋風にも合い、冷製スープ風の冷やし出汁にも最適
  • おすすめの飲み方:トマトやきゅうりを加えて、食べる冷やし出汁にもアレンジ可能

無印良品「素材を生かした だしパック」
  • 素材:かつお節、昆布、煮干しなど
  • 特徴:化学調味料・保存料不使用で、クセが少なく自然な味わい
  • ポイント:価格も手頃で、日常的に使いやすいのが魅力
  • おすすめの飲み方:野菜と合わせて、よりやさしい出汁に仕上げるのも◎

手軽さと味わい、どちらも叶える選択肢

出汁パックを使えば、出汁を取る手間を省きながらも、素材本来のうま味をしっかり感じられるのが嬉しいポイントです。 冷水に数時間つけるだけでも十分に味が出るため、忙しい朝や疲れた夜にもぴったり。味に慣れてきたら、出汁パックをブレンドしてみるのもおすすめです。

商品名冷し出汁適正コメント
久原本家
茅乃舎 だし
公式には煮出しが基本とされていますが、水出しでも3~4時間程度でしっかりとした旨みが出ます。特に昆布・かつお節・うるめいわしの相乗効果が効いています。冷蔵庫でゆっくり抽出するのがおすすめ。
茅乃舎 野菜だし玉ねぎ・セロリなどの野菜素材は水出し可能ですが、加熱した方がコクが出やすい。冷水抽出でも3〜6時間ほど置けばほんのり甘みと香味が出てきます。煮出してから冷した方が冷製スープとして楽しめる。
無印良品
「だしパック」
かつお・昆布・煮干しベースのため、水出しでも旨みがしっかり出ます。3〜5時間ほど冷蔵庫で抽出すれば、クセのない飲みやすい出汁に仕上がります。手頃で試しやすいのも魅力。

上で紹介した、いずれの出汁パックも、冷蔵庫で数時間置くだけで飲める程度の味が出ます。特に茅乃舎の和風だしや無印のパックは水出しに向いており、しっかりとうま味が抽出されます。

「茅乃舎 野菜だし」は、ほぼコンソメスープです。煮出してから冷蔵庫で冷やすと冷製スープとして美味しく飲めます。


自分で作る、冷やし出汁のすすめ

市販の出汁パックも便利ですが、素材の味をじっくり感じたいなら、自分で出汁を取る時間もまた格別です。 とくに冷やし出汁は、水に素材を浸けておくだけのシンプルな方法でもしっかり味が出るため、初めての方にもおすすめです。

自家製 冷やし出汁

昆布+かつお節のシンプル水出しレシピ

最も基本的で失敗しにくいのが、昆布とかつお節の合わせ出汁。冷水でゆっくり抽出することで、雑味のない、まろやかで上品なうま味が引き出されます。

材 料
✔ 水 … 500ml
✔ 昆布 … 5〜8g(10cm角ほど)
✔ かつお節 … 10g

作り方
✔ 昆布を水に入れ、冷蔵庫で3〜4時間おく(前夜から一晩でもOK)
✔ かつお節を加え、さらに15〜30分浸ける
✔ ペーパーやキッチン用フィルターで濾せば完成

→ 昆布だけで作ればさらにあっさりとした味わいに。朝や水分補給用にもおすすめです。

→ かつお節を加えるとグルタミン酸(昆布)+グアニル酸(干し椎茸)+イノシン酸(削り節)で、うま味の相乗効果が最大限になり、味わい豊かな風味になります。

かつお節と真昆布の合わせ出汁に梅干しを加える

干し椎茸と昆布を使った冷やし出汁のコツ

干し椎茸は、グアニル酸による深いコクと独特の香りが特徴の出汁素材です。冷やして飲む場合は、香りが立ちすぎないよう水でじっくり戻してから使うのがポイントです。

材 料
✔ 水 … 500ml
✔ 昆布 … 約5g(10cm角ほど)
✔ 干し椎茸 … 1〜2枚(スライスでも可)

作り方
✔ 昆布と干し椎茸を一緒に容器に入れ、水を注ぐ
✔ 冷蔵庫で一晩(6〜8時間)ゆっくりと抽出
✔ 椎茸と昆布を取り出し、ペーパーなどで軽く濾して完成

→ 柑橘や梅干しを加えると、香りに変化が出て清涼感がアップ


アレンジで広がる、夏の冷やし出汁

冷やし出汁の良さは、自分の好みに合わせて自由にアレンジできるところにもあります。 素材を変えたり、トッピングを加えることで、毎日の一杯にバリエーションをつけられます。

夏らしいアレンジ例
柑橘を加える(すだち・ゆず・レモン):香りが立ち、さっぱり感が増す
梅干しを加える:塩分補給とアクセントに
トマトやきゅうりのスライスを入れる:見た目も涼しげで、栄養もプラス
千切り生姜:ピリッとした辛味と香りがアクセントに。身体を冷やしすぎず、後味も引き締まる。
氷を浮かべる:キリッと冷やして飲むと、暑い日の体に染み渡る

自分で作るからこそ味わえる、一杯の豊かさ

好みの素材を選び、時間をかけて抽出する。その過程もまた、出汁を飲む楽しみのひとつです。お気に入りのボトルに冷やし出汁を仕込んでおけば、暑い日も、心と体をやさしく整える一杯に出会えるはずです。

自家製 冷やし出汁(昆布、かつお、椎茸)

出汁の健康効果を科学で見る ― 食欲・血糖値・心への作用

最近では、出汁の「おいしさ」だけでなく、健康や美容のサポートとしての効果にも注目が集まっています。 日本経済新聞・日経スタイル女性にうれしい「だし」ダイエット効果や冷え改善も では、以下のような効能が紹介されていました。

この記事では、出汁に含まれるうま味成分(グルタミン酸やイノシン酸など)がもたらす以下の効果が取り上げられています:

効果内容
満腹感の促進出汁を飲むことで脳が「満足した」と感じやすく、食べすぎを防ぐ手助けに
血糖値の抑制食前に出汁を飲むことで、血糖値の急上昇を抑える「セカンドミール効果」が期待できる
冷えの改善温かい出汁は内臓をやさしく温め、冷えやすい体質の人にも効果的
間食の予防空腹時に低カロリーで満足感のある出汁を飲むことで、無意識な間食を防ぐ習慣に

大学研究から見た“うま味の力”――近畿大学の実験結果より

近畿大学農学部(奈良キャンパス)でも、かつお出汁に含まれるうま味成分が脳と身体に与える作用を研究しています。 「おいしさとは何か。かつおだしの健康機能から見えてくるおいしさの正体」 では、以下のような観察結果が報告されています。

  • 出汁を飲んだ被験者は、そうでない人よりも食後の満腹感が高い
  • 同じ献立でも、食前に出汁を飲んだ方が摂取カロリーが低下する
  • 血糖値の変化が緩やかになり、身体への負担が軽減される

さらに、かつお出汁には次のような多彩な生理作用も期待されているそうです。

  • 疲労回復・高血圧抑制
  • 胃の動きを助け、唾液の分泌を促進
  • 満腹感の持続・脂肪摂取の抑制
  • 脳の活性化・ストレス軽減・抗うつ効果

体にも、心にも良い効果があるかつお出汁は万能薬です。


毎日の“ちょっと出汁習慣”で、心と体を整える

忙しい朝や、間食しそうな夕方。そんなときに温かい出汁を一杯飲むだけで、食事のコントロールや体調管理につながります。

とくに夏は冷たい出汁にして、さっぱりと水分・ミネラル・うま味をまとめて補給。手軽で、体にやさしくて、しかもおいしい。そんな出汁はまさに、味方になってくれる“飲む健康習慣”です。

忙しい朝や、間食しそうな夕方。そんなときに温かい出汁を一杯飲むだけで、食事のコントロールや体調管理につながります。特に夏場は冷やし出汁にして、水分・ミネラル・うま味を一度に摂れる“やさしい一杯”に。

手軽で、体にやさしく、しかもおいしい。そんな出汁はまさに、現代人に寄り添う“飲む健康習慣”です。


季節に寄り添う一杯として ― 出汁のある暮らし

暑い日には、キリッと冷えた出汁で身体の内側から涼やかに。寒い日には、湯気の立つ一杯で心と身体をじんわり温める。疲れているとき、忙しいとき、少し気持ちを整えたいときにも、出汁のやさしさがそっと背中を押してくれます。

市販の出汁パックは手軽で便利、しかもとても美味しい。でも、素材を選び、ゆっくりと抽出する自家製の冷やし出汁には、また違った味わいと愛着があります。そのどちらも、“飲む出汁”というシンプルな習慣が持つ奥深さと豊かさを教えてくれました。

あなたの暮らしの中にも、ぜひ一杯の出汁を。

きっと、新しい美味しさと、ささやかな心地よさに出会えるはずです。

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