皮下脂肪の厚さを簡単に計測できる 美チェッカー Pocco(ポッコ) パステルホワイト を購入しました。今回は、肥満と皮下脂肪について考えてみたいと思います。
肥満の指標はBMI
BMI(Body Mass Index)は、近代統計学の父と称されるアドルフ・ケトレーが、1835年に身長と体重の関係から理想的な体重と実際の体重を比較する指数として考案したケトレー指数です。1994年からWHO(世界保健機関)は、BMIを肥満判定の国際基準としています。
低体重
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普通
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肥満度1
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肥満度2
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肥満度3
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肥満度4
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BMI | 18.5未満 | 18.5以上 25.0未満 | 25.0以上 30.0未満 | 30.0以上 35.0未満 | 35.0以上 40.0未満 | 40.0以上 |
- BMI指数 = 体重Kg ÷ (身長m)2
- 適正体重 = (身長m)2×22
BMIと適正体重については、下記に身長と体重を入力すると計算できます。(※ IEでは動作しません)
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もうひとつの肥満指標である体脂肪率
BMI以外に肥満を判定する基準として体脂肪率があります。体脂肪率は、体重計から体組成計という進化の過程で家庭でも簡単に計測できるようになりました。家庭用体組成計の体脂肪率の計測方法は、脂肪が電気を通しにくい性質を利用したインピーダンス法(微弱な電気を流し、その電気抵抗から体脂肪率を推測する)です。
しかし、この方法では誤差があると日本肥満学会では指摘しています。
周辺環境の条件や皮膚との接触の具合により結果がかなり変わってきますので,参考程度にとどめられるのがよいかと思います.
【引用】「肥満研究」Vol. 14 No. 3 2008
下図は、WiFi体重計、Withings WS-50 での測定結果ですが、測定値の幅が大きいことから誤差があることがわかります。それでも傾向はわかります。
下記はWithngsの体組成計です。
下表が体脂肪率による肥満判定です。誤差を鑑みても軽肥満の数値未満で推移しているのが大切なのですが、、、、
軽度肥満
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中度肥満
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重度肥満
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男性 | 20%以上 | 25%以上 | 30%以上 |
女性 | 30%以上 | 35%以上 | 40%以上 |
皮下脂肪と向き合う
脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪があります。詳細については、できるだけ簡単に腹を凹ましたい! | 象と散歩 で記載していますが、内臓脂肪は貯蓄しやく消費しやすい脂肪なので、実践している糖質制限(ジュース類を飲まない)と軽い運動(ドローイング、水平足踏み)で十分に落とすことができているのではないかと思います。
お腹ポッコリは解消できたけど、「つかめるこのお腹の脂肪は何もの?」ということで、ダイエットの次ステップとして、皮下脂肪について着目していきたいと思います。
皮下脂肪の厚さを可視化しよう
体重の可視化から始めたダイエットですが、皮下脂肪の厚さについても可視化することから始めようと思い、皮下脂肪厚を計測できるガジェットを探してみました。
皮下脂肪型肥満は女性に多いことから計測器も数多あるものかと思いきや、意外にも多くを見つけることができませんでした。皮下脂肪厚の計測は難しいのでしょうか?
皮下脂肪の厚さの計測方法のひとつが、Panasonic の技術資料「近赤外光を用いた皮下脂肪厚みの測定法」に記載されています。
図1に示すように、筋肉層の上部にある脂肪層が薄いと筋肉での吸収が多く,皮膚表面での受光量が少ない。逆に脂肪層が厚いと筋肉での吸収が少なく,皮膚表面での受光量が多くなるため,脂肪層の厚みを測定することが可能となる。
【引用】近赤外光を用いた皮下脂肪厚みの測定法 – Panasonic
Panasonic では、この赤外線の反射を使って皮下脂肪の厚さを計測する「皮下脂肪の厚みがmm単位で分かる」体組成バランス計 シルバー調 EW-FA70P-S を発売していましたが、既に生産終了となっていて後継機の発表もありません。
その他、大手メーカーでは、タニタの女性向けブランド「La Muse」から、皮下脂肪計 SR-803 が発売されています。測定方法は、”付属のスプレーボトルの水を本体の電極に吹きかけ” とあるので、こちらは赤外線ではなく、電流を流すインピーダンス法ではないかと思われます。
美チェッカー Pocco(ポッコ) では下記の測定ができます。
- 皮下脂肪厚
- 皮下脂肪率
- 皮膚表面温度
- BMI計算(身長と体重の入力が必要)
美チェッカー Pocco(ポッコ)の使い方
美チェッカー Pocco(ポッコ)の使い方は簡単です。SETボタンを押して起動させてから、センサー部を下記の部位にあてて「ピッ」と一回鳴れば計測スタート・・・・「ピピッ」と二回鳴って計測終了。僅か数秒です。
【測定時の注意】
- 背筋を伸ばし直立した姿勢で計測
- 特定部位を決め必ず同じ箇所を計測(上図参照)
- 垂直に押し当て力を一定にする(強く押し当てると脂肪が周囲に逃げ低い値に)
実際に皮下脂肪厚を計測してみると
計測はとても簡単ですが、やっぱり計測値には"ばらつき"があります。同じタイミングでも測定する箇所によっては大きく変わってしまうので、なるべく同じ箇所で測定することが必要そうです。
それでも体脂肪率と同じく、長期間計測していれば傾向がわかるのではないかと思います。
難点は、スマホとの連携機能もないので、測定した数値は自分で記録しなければなりません。ホーリックのサイトでメンバー登録をすれば記録を残すことができるようですが、データダウンロードもグラフ化する機能もありません。
取り敢えずは、iPhone の Numbers を使って記録用のシートを作ってみたので、皮下脂肪厚についての可視化を始めたいと思います。