Amazon Echoを軸として自宅のスマートホーム化を徐々に進めています。スマートホームといっても音声操作が中心ですが、照明のON/OFF、調光は音声で操作できると便利です。またスマートリモコンで家電のリモコンを一掃することもできました。
照明については、ダイニング、リビングとスマートライト化を順次測ってきましたが、今回はダウンライトのスマートライト化です。
本当はアプリを闇雲に増やしたくもなかったので、TP-Linkのライトで揃えていきたかったのですが、ダウンライトで使われているE17口金でのスマートライトの選択肢は、
- Philips Hue (ヒュー) ホワイトシングルランプE17(電球色)
- +Style スマートLED電球 E17 (調光・調色)
の2つしかありません。そもそもLED電球でも17口金のものは少ないので、小さいLED電球で明るい照明を作るのは難しいのかもしれません。
LED電球の明るさ
白熱電球はワット数表記です。電球のワット数というのは、電力消費量を表すもので明るさを示す指標ではありません。しかし、ワット数が大きくなれば明るくなるというのは分かりやすいですし、いままでの経験知からワット数で大体の明るさがイメージできます。
「便所の100ワット」と言われれば、トイレはそんなに明るくする必要がないので「無駄」という意味で通じますが、LED電球は消費電力が少ないなのでワット数で言われても明るさがイメージできません。そこで日本照明工業会(JLMA)では、LED電球の明るさの指標としてルーメン(lm)を表示するルールを定めています。
しかし、ルーメンと言われても明るさのイメージができません、そこでワット数相当の表記についても同様に定めています。電球のサイズ(種類)によって明るさは異なりますが、ダウンライトで使われているE17(ミニクリプトン)は、LED電球の小型一般照明用電球代替表示区分に該当します。
下表は、日本照明工業会「電球型LEDランプQ&A(PDF)」からの引用となります。
ワット(W)数 | ルーメン |
---|---|
25W相当 | 230lm以上 |
40W相当 | 440lm以上 |
50W相当 | 600lm以上 |
60W相当 | 760lm以上 |
75W相当 | 1000lm以上 |
100W相当 | 1430lm以上 |
フィリップス Hue ホワイトシングルランプE17 は、470lm、+Style(プラススタイル)スマートLED電球 E17は、440lm です。またプラススタイルのスマートLED電球には40Wとの表記がありますが、これは日本照明工業会のルールに則った表記であることが分かります。
LED電球の色温度
LED電球に限らず電球には、また ”電球色” ”昼白色” ”昼光色” という記載もありますが、これは色温度の目安です。色温度って何? | KKテクノロジーズ と 色温度とは何ですか?|電球・照明・自然光・太陽光の色温度|LED照明販売 株式会社ルクス によると色呼称と色合いを表すケルビン(K)について下記のように記載されています。
呼称 | ケルビン数値 | 色味 | 光の種類 |
---|---|---|---|
電球色 | 2800〜3000K | 暖色系(橙色) | 朝日、夕陽、白熱電球 |
温白色 | 3500K | ||
白色 | 4200K | 白 | |
昼白色 | 5000K | 太陽光 | |
昼光色 | 6500〜6700K | 寒色系(青色) |
昼白色が太陽光に近い色合いで、昼光色の方が青い近いというのを知りませんでした。
スマートLEDライト(17E)の選択
明るさと色温度について理解したとことで、フィリップスとプラススタイルのスマートLED電球(E17)を比較してみます。フィリップスはルーメンの表記と色の記載しかありませんが、上記のLED電球の明るさと色温度から「40W相当の電球色」であるということが分かります。
明るさ | 色温度 | 色 | 調光 | 調色 | 横幅 | 高さ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
フィリップス | 470lm | - | 電球色 | ✔️ | 3.9cm | 8.5cm | |
プラススタイル | 440lm | 2700-6500K | 電球色-昼光色 | ✔️ | ✔️ | 3.8cm | 8.5cm |
Philips Hue はスマートライトの定番ですが、購入前の注意としては、スマートホーム家電対応の Amazon Echo Plus か Echo Show を持っていなければ、電球(ライト)の他にHueブリッジが必要となります。
最新のAmazon Echoシリーズは、スマートホーム家電対応となっていますので、ブリッジは不要です(追記:2023.3)
Amazon Echo Plusを使っているのでブリッジを購入する必要はなかったのですが、リモートワークでダイニングテーブルで仕事をするようになったので、仕事中は昼白色や昼光色の灯が欲しい!
と、いうことで調色ができる +Style スマートLED電球 E17をポチり。
の前にサイズだけ確認です。
いま使っているLED電球は、35mm(W), 72mm(H)ですが、スマートLEDライトは、現在使っているLEDミニクリプトン電球と比べてもサイズが大きくなります。特に高さ(長さ)は1.5cm長くなるのでダウンライトに収まるかを確認。下写真は、実際に取り付けをした様子になりますが、はみ出し感が否めません。
+Style スマートLED電球 E17を使ってみて
スマホのアプリをインストールして取説の手順通りに行えば問題なくセットアップされますが、取説をちゃんと読んでいなかったのでペアリングモードにできず「あれあれ」と。
照明器具のスイッチをオフの状態から、オン→オフ→オン→オフ→オンと切り替えると、電球が早い点滅状態になり、ペアリングモードに入ります。※ 確実に点灯したのを確認してからオフにしてください。
今度はしっかりと取説に目を通すと複数台を一度に登録できるとあったので、2つとも電球をソケットにはめて同時にセットアップ。接続できるWiFiは 2.4GHz帯だけなので注意を。
Amazon Echoとの連携もプラススタイルのスキルを有効にしてアカウント連携(ログイン)させるだけです。
音声操作での色設定
スマートLED電球 型番:PS-LIB-W02 取扱説明書 | +Style (プラススタイル) の「スマートスピーカー音声コマンドの例」に音声でコントロールできる一覧があります。調色については「電球色/白/昼光色」の設定例がありますが、他に音声で設定できる色があるかを確認してみました。
+Styleのアプリでの調色はパーセンテージでの指定ですが、音声では
とは、できませんでした。Alexaアプリで登録されたデバイスを確認してみると色の指定で「電球色/ソフトホワイト/白色/白昼色/昼光色」とあります。
それぞれを音声操作で設定できるかを試してみました。白色だけは、「はくしょく」「しろいろ」では変更できず、取扱説明書にあるように「しろ」でしたが、「電球色/ソフトホワイト/白/昼白色(ちゅうはくしょく)/昼光色(ちゅうこうしょく)」には設定できました。
昼光色が色設定100%ではない
商品説明では、調色について、電球色(2700K)から昼光色(6500K)で調整できるとあります。
しかし
と昼光色にした後に+Styleアプリで調光・調色を確認してみると、調色は 70%となっています。
同様に ”電球色” も 0%ではなく 27%でした。
下表が、音声操作で色を設定したときの +Styleアプリで確認した値です。
色 | パーセント |
---|---|
電球色 | 27% |
ソフトホワイト | 27% |
白色 | 40% |
昼白色 | 55% |
昼光色 | 70% |
ソフトホワイトは電球色と同じです、、、。
音声コマンドでは上表の値にしか設定できないので色合いを0%や100%にしたい場合は、+Styleのシーンで
- 電源:オン
- 明るさ:100%
- 黄色-白色:100%
のように設定して、定型アクションでシーンをコントロールするなどの工夫が必要となります。
下写真の左の色が0%、右の色を100%にした色合いですが、100%で設定するとかなり青白く感じますので、昼光色以上は不要かもしれません。
グループ化はAlexaアプリで
複数のダウンライトは、グループを作成すると音声操作が便利になります。例えば「キッチン」「ダイニング」「ダウンライト」などのグループ名で複数のデバイス(LEDスマート電球)を登録しておけば
とか
と言って、複数のLEDスマートライトをコントロールできます。
+Styleアプリでもグループを作成できますが、Alexaアプリでは、他社製品を組み合わせてグループを作成することができます。
TP-Link スマートLEDライトを含めて全てのスマートライトを”電気”というグループに登録しているので、
で全ての照明のON/OFFをできようにしています。また、
と言えば、就寝までのくつろぎの時間を仄かな灯のもとで過ごすことができます。
リモートワークでは昼光色に
仕事をするときには昼白色にしています。昼光色の方が細かい文字などもくっきりと見えますが、長い時間だ昼光色にしていると目が疲れます。そして仕事を終えると電球色に切り替えています。
調色ができる+Style スマートLED電球 E17にして正解でした。
必ずしもダウンライトで調色が必要だとは思いませんが、仕事、勉強、読書をする場所であれば調色ができるタイプをお勧めします。
また電球色より昼白色の方がナチュラルな色合いで見えるのでキッチンや洗面所のダウンライトをスマートライト化するのであれば同様に調色タイプの方が適しているのではないかと思います。
もっとスマートライトっぽく使うには
+Style スマートLED電球は、
- スケジュール設定
- 日の出、日の入り時間(地域設定)
- 外温度、外湿度、天気、風速(天気情報)
- 出発/到着(スマホ位置情報)
で照明をコントロールすることができます。例えば、常夜灯として使うのであれば、調光で暗めにして、日の入りで点灯して、日の出で消灯といった設定もできます。
個人的には、生活の場となる部屋にある照明については、音声操作で十分と考えていますが、セキュリティやペットのためにスマートライトを活用するというのも使い方としては考えられます。
スマートホーム化を支えるWiFiルーター
スマートホーム化が進むと、自宅のWiFiに接続する機器が増えます。今回、紹介した+Style スマートLED電球も2.4GHz帯へのWiFi接続が必要ですが、スマートホーム化による2.4Ghz帯に接続している機器が12台となりました。
- スマートLED電球 E26 ×4
- スマートLED電球 E17 ×2
- スマートプラグx5
- スマートリモコン
接続する台数が増えるとWiFiスピードが遅くなったり、接続台数オーバーで切断されてしまいます。スマートホーム化の折にはWiFiルータの強化も併せて検討しましょう。
TP-Link Archer A10 は、値段の割に高性能です。最大接続数が48台、同時に複数の端末と通信し、高速接続を実現するMU-MIMOという技術が使われています。要はたくさんの端末を接続できて、高速でのWiFiを提供してくれます。また5GHzと2.4GHzでSSIDを分けらます。
このWiFiルーターも、できることは少ないですが、Alexaで音声コントロールが一部可能です(ブリッジモードでは音声操作できません)。
といえば、ゲストネットワークのコントロールが音声でできます。
今回は仕事をするダイニングテーブルの上にあるダウンライト2つをスマートLED電球に換えましたが、次はキッチンかなと考えています。