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Post Date:2023年4月2日 

PILOT iro-utsushi<いろうつし>は美文字練習に適した万年筆のつけペン

PILOT iro-utsushi<いろうつし> と PILOT Blue Black Ink

美文字に憧れて字の練習を始めたけど、美しい字とは程遠い状況です。気分を高めるために購入した万年筆(Farber Castell faber AMBITION)も普段使いとなり、モチベーション維持の効果が薄れてしまいました。

筆記具に日常とは違った特別感があれば、使う楽しみも生まれて字の練習に集中できるかもしれません。また少しだけ不便になることは儀式的にもなるので、ペン先をインクに浸しながら書くのがいいのではないかと考えました。子供の頃の習字の時間と同じです。

最近流行りのガラスペンも「いいかな」と思ったのですが、普段使っている万年質と書き味が大きく異なると美文字練習にも向きません。


つけペンとは

インクをペン先につけながら書く筆記用具のことを「つけペン」と言いますが、もともとペンは、ペン先にインクをつけて書くものでした。しかし、万年筆やボールペンのように内部にインクを格納する方式が主流となったので、レトロニムとして「つけペン」と言われるようになったようです。

レトロニム(英語: retronym)あるいは再命名とは、ある言葉の意味が時代とともに拡張された、あるいは変化した場合に、古い意味の範囲を特定的に表すために後から考案された言葉のことを指す。(省略)「レトロニム」という単語は、「過去」を意味する「レトロ(retro)」と「語」を意味する接尾辞 (-onym) の合成による。

【引用】レトロニム - Wikipedia

つけペンは、ペン軸ペン先を付けるタイプが一般的です。


ペン軸

ペン軸のメーカーは日本では、立川ピン製作所や東京スライダなどがありますが、何も安価に購入できます。

「東京スライダ SL1993」は、材質は木材で木目調のシンプルなデザインです。


ペン先

ペン習字には、日本字ペンサジペンが一般的なようですが、日本字ペンは「ハネ」の表現もでき、行書や草書などの崩し字を書きたい場合に向いているとあります。

一方、サジペンというのは、インクを溜まりやすくするためにペン先にスプーン状(さじ)になっていることからサジペンと呼ばれています。サジペンは、インクの流れを調節できるので、線の太さや濃さを自在に変えることができるとあります。

万年筆と違ってペン先が摩耗するので定期的な交換が必要です。


iro-utsushi<いろうつし>

ペン軸とペン先を購入しようと思っていたら、『文房具屋さん大賞 2023』で大賞を受賞したつけペンタイプの筆記具 PILOT iro-utushi<いろうつし>を知りました。

大賞へのコメントは「書くことをもっと楽しく、手軽に。つけペンの歴史に新たな1ページを刻んだ名作」です。

まさに万年筆のつけペンです!

万年筆のつけペンというのは矛盾した言い方ですが、商品紹介にも「なめらかに書ける、万年筆のペン先がついた筆記具」とあります。これなら普段使っている万年筆とも遜色がないはずです。違いはインクをつけながら書くということです。

ボディは木軸(モクメ/ブラック)と樹脂軸の2種類で、太さはF(細字)とM(中字)の2種類です。F(細字)であれば小さな文字でも潰れません。

ペン軸は、最大径φ12.2mmとありますが、これは中間部の最も太いところで、ペンを握るあたりは細くなっています。

シンプルな木軸(モクメ)のF(細字)とPILOTブルーブラックのインクを購入。

iro-utsushi<いろうつし>のペン先は交換できませんが、耐久性の優れた特殊合金のペンポイント(先端部のポチッとした部分)となっているので、万年筆と同じように長く使える筆記具だと思います。

PILOT iro-utsushi<いろうつし>のペン先

iro-utsushi<いろうつし>の使用感

木製の軸には平らな部分があり、ペン軸が転がらないようになっています。またこの部分がペンを握った時にちょうど中指に乗っかるのでペンの握り心地も悪くありません。

PILOT iro-utsushi<いろうつし>とPILOT Blue Black Ink

F(細字)は、ファーバーカステル アンビションのEF(極細)と比べてもあまり変わらず、細い字でもつぶれてしまうこともなく書けます。かなり軽いペンで計測すると8gでした。もう少し重さがあってもいいかなという感じですが、ペン先の滑りもよく書き味も悪くありません。

万年筆との違いはインクに浸しながら書くという一手間が必要なことです。iro-utsushi<いろうつし>は、つけペンなので自宅でしか使わないという特別感もあります。

また、使用後にペン先のインクを水で流す必要がありますが、これも終了の儀式として「これにて本日の字の練習は終了!」という終了感があります。

ペン先を保護するために保管をするときには付属のゴムキャップを付けます。

PILOT iro-utsushi<いろうつし>の保護キャップ

これで、美文字に向けた練習が捗りますように、、、。

美文字の練習については、象と散歩: 美しい大人な字を書くための5つのステップを参照してください。


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万年筆のつけペンについては、『セーラー万年筆 hocoro<ほころ> 筆文字』『ミドリ MDつけペン』について下記で紹介しています。

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