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Post Date:2020年1月5日 

鉄瓶で飲む珈琲もまた美味なり

空間鋳造の鉄瓶EggとCorea Gold Filter C240

鉄瓶を愉しむ | 象と散歩 で鉄瓶について触れましたが、空間鋳造の鉄瓶 Egg を使い始めてから2年が経ちます。鉄瓶で沸かしたお湯はとても口当たりがよく、白湯(さゆ)のままでも美味しく飲めますが、抹茶、緑茶だけではなく珈琲との相性もとてもよいです。

鉄瓶で沸かしたお湯が美味しくなる理由は、

鉄瓶で沸かしたお湯は、鉄の成分がナトリウムやカルシウム、カルキ(塩素)をほぼ除去してしまうので、今まで飲めなかった水道水が魔法のようにまろやかでおいしくなり、使えば使うほどお湯がおいしくなります。

と、あります。

水道水を美味しい白湯にする方法は簡単です。グツグツと沸騰した状態で5分間は火を付けたままにしましょう。


鉄瓶の錆び具合

鉄瓶を購入するにあたって気にしたのは錆についてです。南部鉄器では、鋳型から取り出した仕上げ前の鉄瓶を 800 - 1000度で真っ赤になるまでじっくりと蒸らし焼きをし、鉄瓶の内部に黒さび(酸化被膜)を作ることで錆を防ぐ「金気止め(かなきどめ)」・「釜焼き」という伝統的技法があります。

後は、鉄瓶で繰り返しお湯を沸かすことで湯垢(ゆあか)が付着して錆びにくくなるといいます。で、実際に2年間利用した鉄瓶の内側はこんな状態になりました。

空間鋳造 鉄瓶 Egg 内部状態

内部には紫色と緑色のラインができていて綺麗です。下の方は白っぽくなっていますが、ところどころ茶色い斑点が見えるのは錆です。特に手入れはしていませんが、あまり錆ないんだというのが実感です。

鉄瓶の使用上の注意を払ってきたのは、

  • 鉄瓶が熱いうちにお湯を空ける
  • 空焚きをして内部を乾かす
  • 洗わない

この3点だけです。

流石、日本の伝統技術です。鉄瓶の購入するのであれば、高い技術力を誇る日本産のものを選択した方が、高価でも、長く使え、結果的にお得な買い物になるのではないかと思います。

空間鋳造のEggも買って後悔しない逸品だと思いますが、鉄器の及源鋳造株式会社 - OIGEN(オイゲン)愉しむをたのしむ【公式】 のラインアップには、1万円で購入できる鉄瓶もあります。


ステンレスボトルで保温

シンプルなデザインが気にってインドで購入した MILTON thermo bottle(700ml)をポット代わりに使っています。

MILTON TERMO STEEL は、インドのHAMILTON社が製造する18/8規格のステンレスを使った二層構造のウォーターボトルです。空間鋳造のEggが0.9ℓで、八分目の水で湯を沸かし5分間煮沸させると湯量が若干減るので。700mlのボトル(写真左)がちょうどいい感じです。

MILTON THERMO STEEL 700ml / 500ml

性能的にも6時間の保温で80℃が保てる優れものです。

残念ながら日本では購入できなそうですが、Amazonでコスパの高い Amazonベーシックのステンレスボトル(750ml)がありました。

Amazonベーシック ウォーターボトル ステンレス製 750ml

デザインはシンプル!容量はピッタリで、保温も6時間とポットとしても十二分な性能です。


美味しい珈琲を飲もう

さて、ここからが本題の鉄瓶で沸かしたお湯で美味しい珈琲の入れ方についてです。以前は紙フィルターを使っていましたが、いまは、金属フィルター(金メッキ)の Cores Gold Filter を使っています。

金属フィルターを使うと紙のフィルターでは吸収されていた珈琲の油分などを含めて珈琲本来の味わいをダイレクトに感じさせてくれます。

Cores Gold Fileter C240を愛用していますが、いまは、丸山珈琲との共同開発したC246BKが最新となっています。

美味しい珈琲の入れ方

✔ 鉄瓶で湯を沸かす
✔ フィルター、サーバーをお湯で温める
✔ 珈琲カップに湯を注ぐ
✔ 粗挽きの珈琲粉を使用(1杯8g)
✔ 少量のお湯で珈琲を蒸らす(30-40秒)
✔ ゆっくりと満遍なくお湯を注いで粉を膨らませる
✔ 珈琲が下に落ちたら次のお湯を注ぐ
✔ カップの湯を捨て水気をふき取ってから珈琲を注ぐ

金属フィルターは紙フィルターよりも目が粗いため、珈琲豆は中~粗挽きにします。鉄瓶は珈琲ポットのように少量のお湯を注ぐことができるので、珈琲粉全体にお湯がいきわたるように、ゆっくりとお湯を注いで珈琲粉を膨らませます。珈琲が落ちたらまた湯を注いで、これを繰り返し、二杯分で3分ぐらいの時間をかけると、美味しい珈琲ができあがります。

美濃焼 ぶるー浪漫 デミダスカップ

珈琲も鉄瓶で沸かしたお湯を使った方が断然美味しいです。日本の伝統技術である鉄瓶で沸かしたお湯で珈琲をいれ、和洋折衷を愉しみましょう。

Post Date:2015年7月23日 

抹茶を楽しむ

7_完成

ブログをはじめて直ぐに書いたのが、薄茶を点てる | 象と散歩 です。あれから少しは、まともな文章が書けるようになったのでしょうか。お茶はずっと楽しんでいますが、変化としてはお気に入りの抹茶碗を新たに見つけたことですかね。


The Book of Tea

"The Book of Tea" は、岡倉天心が海外に向けて、日本の総合芸術としての茶道を通して、文化、歴史、思想を説いている英語本ですが、「茶の本」として日本語訳も出版されています。茶道の精神は禅宗の考え方にあり、その根底には道教があります。内容的には難しいですが、日本人の美意識を改めて考えさせてくれます。

英文収録 茶の本 (講談社学術文庫) は、涌谷英明氏の翻訳も素晴らしく、英文も収録されているおススメの一冊です。

「抹茶を楽しむ」といったタイトルなのに、茶の心を説く本の紹介からになってしまいましたが、その背景にある世界観を知っておくことは、お茶を楽しむためにも無駄な事ではないかと思います。知識も楽しみのひとつです。


抹茶とはなにか

抹茶は碾茶(てんちゃ)からつくられます。甜茶とは、発芽から摘採(てきさい)までの間、強い日差しが当たらないように藁や葦簀(よしず)で遮光した、被膜栽培をしたお茶です。

お茶に含まれるテアニンは、日に当たるとグルタミン酸とエチルアミンに分解されます。このエチルアミンがカテキンの合成に使われお茶の渋みとなります。碾茶はカテキンの合成を抑制して、テアミンの含有量が多い、渋味の少ないお茶です。

玉露も同じ被膜栽培によって渋味を抑えたお茶ですが、抹茶は碾茶の葉脈や茎を取り除いて石臼で挽いたものです。


抹茶の科学的作用

抹茶に多く含まれるテアミン(アミノ酸)には、リラックスや抗ストレスの作用があり、逆にカテキンには抗酸化作用、脂肪燃焼などの効果があるといわれています。リラックスできる抹茶と健康のための煎茶と、同じお茶でも効能が違うなんて不思議です。


お茶を楽しむために必要なもの

千利休を流れを汲む三千家には、裏千家、表千家、武者小路千家とあり、現代にも「茶の心」は脈々と受け継がれています。茶道が何たるかであるかを知るために礼儀作法を学ぶことにも一理ありますが、もっと気軽に自宅で抹茶を楽しみましょう。

茶道を知らなくても抹茶は楽しめますが、楽しみの過程としての 雰囲気、特別感、味わい、リラックスのためには、美味しい抹茶とある程度の道具を揃えることが必要です。


抹茶(一杯の値段は、、、)

なるべく美味しい抹茶を選びましょう。美味しくないと思ってしまっては、その後が続きません。抹茶が初めてで、どれを買ったらいいかわからないという方には 一保堂の明昔 をお勧めします。

香りが高く、苦味が少なく美味しく飲めると思います。薄茶(うすちゃ)で飲むなら茶杓で一杓半(約2g)として20杯分なので一杯の値段は100円ぐらいです。

コスパ優先であれば、薄茶で50杯分の 丸久小山園の五十鈴 (いすず) でしょうか。こちらは薄茶で一杯50円弱です。

抹茶は冷温で保存すると香りと味が長持ちします。購入したら密封して(ジップロックが便利)冷凍庫で保存しましょう。


抹茶篩(ふるい)

抹茶を美味しく飲むためには、抹茶篩(ふるい)は必需品です。ふるいにかけないとお茶を点てたときにダマになってしまい、細かい泡も立たず、口触りが悪いお茶になってしまいます。

ふるいを使わずに、湯を注ぐ前に少量の水をいれてから茶碗の中で抹茶をコネて団子状態にしてもダマになりませんが、ふるいにかけた方が楽ですし、見た目もきれいです。ちょっとした手間暇をかけるだけで美味しいお茶を楽しむことができます。

一般的な抹茶篩は、網の上で抹茶をヘラで濾すタイプです。

近藤さんの茶ふるい缶 は、ちょっと変わっていて、付属の3個のふるい金具を網の中に入れて左右水平に振って抹茶を濾します。


茶筅(ちゃせん)

茶筅(ちゃせん)は、お茶を点てるためには、なくてはならない道具です。穂先の数が多い方が、細かい泡を立てやすいですが、持ち手の竹が太くなります。薄茶を楽しむのであれば、100本立てを選びましょう。

茶筅は消耗品なので「穂先がだいぶ折れてきたな」と思ったら交換時です。またお茶を点てる前には、茶筅の穂先をチェックして折れかかっていたらハサミで切ってしまいましょう。でないと抹茶に竹の切れ端が混じってしまいます。

折角、日本の文化を楽しむですから耐久性の高い国産の茶筅を選びたいところです。


茶杓(ちゃしゃく)

抹茶をすくう竹さじです。小さいティースプーンでも構いませんが、お茶を点てる雰囲気づくりのためにに一本購入しておきましょう。


抹茶碗

茶碗は自分が気に入ったものを購入しましょう。旅先でも焼き物やさんに寄ってみるとお気に入りの茶碗が見つかるかもしれません。


湯冷まし

薄茶を点てるは80-90℃が最適といわれていますが、熱いのが嫌いであれば70℃ぐらいでも美味しく点てられます。湯の温度によっても抹茶の味は変わります。色々と試して自分好みの湯温も探ってみてください。

ポットから直接、抹茶碗にお湯を注いでもいいのですが、あまりにも味気ないので、お湯を注ぐ道具としても湯冷ましがあると便利です。もちろん後述の鉄瓶でお湯を沸かすのであれば湯冷ましは必須です。


鉄瓶

ちょっと高価なものですが、鉄瓶で沸かしたお湯はまろやかで、抹茶だけではなく、煎茶や珈琲も美味しく飲めます。鉄瓶で湯を沸かすと二酸化鉄が溶け出し、二酸化鉄は体内に摂取されるとFe(鉄)として吸収されるとあります。二酸化鉄とは、Fe(鉄)とO2(酸素)が化合されたもので、いわゆる鉄錆びです。

鉄瓶は錆びやすいので、内側がホーロー加工されているものがありますが、これでは鉄瓶ではなくなってしまいますので、ホーロー加工されていないものを選びましょう。

鉄瓶を錆びないようにするには、火を止めたらお湯を出し切って、ふたを開けて余熱で乾燥させます。乾き切らないようであれば、少し空焚きをして乾燥させます。使わない期間が長くなると錆びてしまいますが、逆に毎日使っていれば、あまり錆びることはありません。


お抹茶の点て方

美味しく薄茶を点てるには幾ばくかのコツがありますが、難しいことはありません。

0_湯冷まし

① 抹茶を濾す前に、茶碗にお湯をはり、茶筅を入れておきます。茶碗を温めるとともに、茶筅をお湯に浸すことで、茶筅の穂先が柔らかくなります。

1_温める

② 抹茶を丁寧に濾します。

2_抹茶篩

③ 茶碗のお湯を払って、布巾で水気を拭き取ります。そこに濾した抹茶を投入。

3_お茶を入れる

④ お湯を60cc程度注いで抹茶を点てます。穂先が軽く底にあたる程度に前後にシャカシャカと。

4_お茶を点てる

⑤ 泡が細かいほど口触りがなめらかになります。全体的に泡がたったら、茶せんの先で泡の上に「の」の字を書くように中央から真上に引き上げると泡が山になりキレイな仕上がりになります。

5_お茶を点てる

⑥ 泡をもっこりとさせて、これで出来上がり。

6_もっこり

あとは、抹茶を味わっていただきましょう。


今日の一曲

Brian Eno の Music for Airport。テープレコーダのループが複雑な調和を生み出し、シンプルなメロディーを一瞬たりとも 同じ響きに感じさせることがありません。意識をすれば音が皮膚から入り込んでくるのがわかりますし、意識をしなければ、柔らかい空間に包まれているだけです。

谷川俊太郎の「あの青い空の波の音が聞こえるあたりに」から始まる "かなしみ" を音楽で表現したらこんな感じなのではないかと思ってしまいます。

Post Date:2008年7月25日 

沖縄の「おうちで抹茶」

ダイソーの茶道具コーナー

出張で沖縄に行きました。宿泊したおもろまちのホテルの近くにダイソーがあり、仕事まで時間があったので、ちょっとのぞいてみることに。(何で沖縄まで行ってダイソー!?)

店内をぐるっとひとまわりすると、食器などを扱っている一角に茶道具が置いてあるではありませんか。「おうちで抹茶」とネーミングもなかなかいけてます。「茶筒」(竹製)と「野点セット」をお土産に購入。何れも315円(税込み)。しかも「野点セット」は、茶筅と茶杓のセットになっています。

しかしなぜ野点?
野点:野外で茶をたてること。また、その茶の湯。(広辞苑)

「携帯に便利です。」というキャッチもプリントされています。確かに一般的な茶筅と比べればサイズが小さいので野点用なのかもしれませんが、そこまで厳密にならなくてもいいのではないでしょうか。「おうちで抹茶」という手軽さとは相反するし、野点をするような人がダイソーで茶道具を購入するとも思えません。それとも茶室以外でお茶を点てるから野点?また同コーナーに柄杓もありましたが、手軽に抹茶を楽しめというのに釜で湯をわかすの?色々と疑問がわきます。ネーミングと商品コンセプトがいまひとつアンマッチです。

もしかして、抹茶茶碗も置いてあったりするのかと辺りを探してみましたが、見つかりませんでした。「おうちで抹茶」折角いいネーミングなのになぁ。お茶屋さんでは、入門セットとかいって、茶碗、茶筅、茶杓、抹茶がセットになって売られていますが、「おうちで抹茶」はそういうコンセプトではないのでしょうか。少なくとも抹茶と茶碗があれば、それこそ手軽にお抹茶を楽しめるのに。
Post Date:2008年4月18日 

薄茶を点てる

珈琲も好きですが抹茶も好きです。

表千家、裏千家など色々と作法に厳しいお茶の世界ですが、
自宅で簡単に味わえる薄茶のすすめです。データ分析にも和の心が必要です。

■ 茶具
□茶筅(ちゃせん):撹拌機
お茶を点てるには絶対に必要
80本立てと100本立てが一般的で80本立ての方が粗い。
80本立て・・・濃茶
100本立て・・・薄茶
といわれています。(ってお店の人が教えてくれた。)

1,000円から2,000円ぐらい

□抹茶篩(まっちゃふるい):濾し器
これも美味しくお茶を点てるには必需品です。
抹茶を濾すと、粒が細かく揃い、きれいに泡立ちます。
エスプレッソでもクレマが大切ですが、抹茶もきめ細かい泡立ちが命です。

1,000円ぐらい

□茶杓(ちゃしゃく):さじ
抹茶をすくう竹さじ。ティースプーンでもいいかもしれませんが、
和の心を嗜むには必要。長いのと短いのがあるが、どちらでも。

500円ぐらい

□茶器:茶碗
好みです。厳密には濃茶と薄茶で異なるようです。
但し、お茶をいただくというのは儀式なのでどんぶりでは
雰囲気が味わえません。

厚手の陶器のものなら1,000円ぐらいからあります。

□抹茶
あまり安い物だとやっぱり美味しくありません。
30gの缶に入っているやつだと、1000円~1500円ぐらいが適当かと。

■薄茶を点てる

1.茶杓で山盛り1.5杯~3杯(好み)
2.抹茶篩で丁寧に濾す。
3.茶器にお湯を注ぎ、器を温める。
4.茶筅で軽くかき回して茶筅も温める。
5.お湯を捨てて茶碗の内側を拭く。
6.抹茶篩で濾した抹茶を茶器に入れる。
7.お茶を点てる
お湯を注ぎ(適量)、茶筅で手を細かく振るように攪拌。
自宅のポットの設定が90℃ですが、そのまま使ってます。
細かく泡立てばできあがりです。

これで美味しい抹茶がいただけます。

■ 片付け
8.茶杓はティッシュで拭く。(洗わない)
9.茶器と茶筅は、お湯で流す程度に洗う。(洗剤は使わない)

初期投資が若干必要になりますが、是非お楽しみください。
一期一会を悟り、データ分析を極めましょう。
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