打ち合わせの内容や日々の気づきはトラベラーズノートにログとして残し、思考の整理や作業中のメモにはペーパージャケット flexでA4のコピー用紙を使ってきました。
「書いては捨てる」その手軽さが、考えを広げるにはちょうどよかったからです。
しかし、A4サイズのペーパージャケット flexは、手狭な机の上ではやや扱いづらい。さらに、その場で捨ててしまう「思考プロセス」も、本当に全てをすぐに手放してよいのかと考えるようになりました。
サイズだけを考えればA5のペーパージャケット flexが自然な選択です。
ただし、「少し残す」という使い方を前提にすると、まず一時的に保管できるスペースと、思いついた瞬間に書き出せる即時性、さらに思考を広げるための余白が必要になります――その条件を満たすのが、A5ノートパッド+パッドカバーでした。
ところが、いざ探してみると、この選択には驚くほど選択肢がありませんでした。
A5ノートパッドは選択肢が少ない
A5ノートパッドで探してみましたが、候補はそれほど多くありませんでした。Amazonで入手できる主な製品は以下の通りです。
- ロディア(RHODIA) No.16(5mm方眼、7mm横罫、無地)
- ツバメモ A5(方眼、無地)
- ニーモシネ ノートパッド A5(8mm横罫、特殊5mm方眼)
ノートパッドを持ち歩く前提で考えると、カバーの存在も重要になります。そうなると実質的な選択肢は次の3つに絞られます。
- ロディア No.16 + カバー
- ニーモシネ ノートパッド&ホルダー <A5>
- ニーモシネ ノートパッド&カバー <A5>
ロディアは専用カバー以外にも対応するカバーが多く、選択肢は比較的豊富です。ただ、紙の表面が非常に滑らかで書き心地は悪くないものの、インクフローのよい万年筆では乾きが遅く、手を置いたときにインクが付いてしまうことがありました。
一方で、ニーモシネは「万年筆でもにじみにくく、裏抜けしにくいマルマン社独自の高品質な国産筆記用紙を使用」と謳われていますが、実際に使った経験はまだありません。
また、ニーモシネのホルダーはPP(ポリプロピレン)、カバーはPVC(ポリ塩化ビニール)といった素材が使われており、実用性を重視した作りです。長く使い続けたくなる魅力という点では、やや物足りなさを感じます。
まずは、比較的安価に試せるニーモシネから
ロディア No.16用のカバーを使い、中身をツバメモやニーモシネに入れ替えるという選択肢も考えました。カバーの選択肢が豊富で、レザー製も含めて満足度の高い構成にできそうだったからです。
しかし、レザーカバーは高価で初期コストがかかるうえ、メモパッドの厚みやペンホルダーの有無など、実際に使ってみないと自分の使い方に合うかどうかは判断できません。
そこで、まずは比較的安価に試せるニーモシネのノートパッド&ホルダーを選ぶことにしました。
これまで方眼ノートを使ったことはありませんでしたが、横罫よりは自由度が高そうだと感じたこと、そしてホルダーの方がニーモシネのノートパッド&カバーより手を出しやすい価格だったことも理由です。
厳密にはA5ではないニーモシネ
ニーモシネ ノートパッド&ホルダーが届き、開封してみると「あれ、A5より大きい?」という違和感がありました。
MDノート<A5>と並べてみると、ホルダーは一回り以上大きい…。
マルマンのサイトで仕様を確認すると、カバーは縦238×横170×厚12mm、そしてメモパッドは<A5>と表記はあるものの、本体寸法は縦227×横148×厚9mm。一般的なA5サイズ(縦210×横148mm)よりも縦方向に約1.7cm長くなっています。
本文寸法の縦212×横148mmというのは、ミシン目から切り取った後のサイズのようです。
つまり、「本体はA5より大きく、切り取るとほぼA5になる」という構成のノートパッドです。
一方、ニーモシネのノートパッド&カバー<A5>は逆の仕様になっています。メモパッドの本体寸法は縦210×横148mmでA5サイズですが、本文寸法は縦195×横148mmと、切り取ったメモはA5より縦方向に約15mm短くなります。
詳細は下表を参照してください。
| Mnenosyme | ノートパッド&ホルダー <A5> | ノートパッド&カバー <A5> |
|---|---|---|
| 型番 | HN188A | PH169 |
| 本体サイズ | 縦238×横170×厚12㎜ | 縦227×横167×厚12㎜ |
| 素材 | PP | PVC |
| ノートパッド型番 | N188A | H169 |
| ノートパッド | 縦227×横148×厚9㎜ | 縦210×横148×厚20㎜ |
| 切り取ったあと | 縦212×横148㎜ | 縦195×横148㎜ |
| 用紙 | 80g/㎡(厚めの上質紙) | 70g/㎡(コピー用紙) |
| 罫線の種類 | 特殊5mm方眼罫 | 8mm横罫マージン付 |
| 枚数 | 70枚 | 50枚 |
ニーモシネ ノートパッド&ホルダーの使い勝手はいい
日付とタイトルを書き込めるフォーマットになっており、短期的な記録を整理するには十分な機能があります。5mm方眼も主張が強すぎず、思考の邪魔になることはありません。
万年筆との相性もよく、細字から中字までしっかりと受け止めてくれます。
ノートパッドの良さを活かすには、表紙がない方がすぐに書き始められますし、表紙があると書くときにかなり邪魔になります。
表紙をぐるっと後ろに回して差し込むとすっきりします。
下記の製品紹介の写真では、表紙を切り取って使っているように見えます。
![]() |
| 【引用】Amaon - ニーモシネ ノートパッド&ホルダー<A5> |
…ってことで、切り取ってしまいました。
また、背表紙を逆に折りたたむことでコンパクトに使えるため、PC横に置いたときのサイズ感もちょうどよく収まります。
切り取ったメモは左側のポケットに保存できるので、短期保存にも向いています。
持つ楽しさを感じるタイプの文房具ではありませんが、機能性は非常に高いメモパッドです。一方で、リフィルは特殊5mm方眼罫のN188Aに限られており、選択肢がないのが残念です。
もう一つの選択肢、ニーモシネ ノートパッド&カバー
ニーモシネが意外といいかもしれないと思い始めた矢先、新生活セールで「ニーモシネ ノートパッド&カバー」が大幅値引きに。使い道も決めないまま、物欲の神に従ってそのままポチッと。
薄型のパッドカバーはPVC(ポリ塩化ビニール)製ですが、「塩ビですが、何か?」という割り切り方が逆に悪くありません。
ホルダーと比べると、全体的に一回りコンパクトなサイズ感です。
- ホルダー:H238×W170×D12mm
- カバー :H227×W167×D12mm
使い方として考えたのがToDoリストです。8mm横罫は一見すると幅がありますが、これまで使っていた無印良品のToDoリストは12mm罫なので、それと比べると行間はやや狭くなります。
その一方で横幅は広いため、タスクだけでなく補足も書けるようになりました。結果として、これまでより多くの情報を書き込めそうです。
また、これまで無印良品のToDoリストをカバンに無造作に突っ込み、すぐにヨレたり折れたりしていたことを考えると、カバー付きのノートパッドはそうしたトラブルの回避にもつながります。
ただ、長年無印のToDoリストを使ってきたため、この使い方には少し慣れが必要になりそうです。
ふたつのノートパッドで手書きライフを充実させる
ペーパージャケットのA4コピー用紙で行っていた思考整理は、A5ノートパッドへと移行しました。これまで使っていたペーパージャケットは、自宅で落書き帳として使っていこうと思います。
ニーモシネ ノートパッド&ホルダーは、「書いては捨てる」という軽さを保ちながらも、「少し残す」という使い方を可能にしてくれました。その結果、思考のプロセスにも変化が生まれてきています。
また、ニーモシネ ノートパッド&カバーは、これまでより多くの情報をToDoとして管理できるようになりそうです。
どちらも完璧ではありません。サイズの微妙な違いやリフィルの制約など、気になる点もありますが、役割を明確にして使い分けることで、手書きの「思考整理」と「タスク管理」の使い勝手は確実に向上しました。
文房具としての楽しさという点では物足りなさを感じる部分もありますが、機能性という意味では非常によくできた道具です。そして何より、「書く楽しみ」を少し増やしてくれました。
トラベラーズノートと共に書くことを楽しんでいきたいと思います。
