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Post Date:2026年4月6日 

「書いて捨てる」から「少し残す」へ ─ Mnemosyne A5ノートパッドという選択

マルマン ニーモシネ ノートパッド&ホルダー<A5> と ノートパッド&カバー<A5>

打ち合わせの内容や日々の気づきはトラベラーズノートにログとして残し、思考の整理や作業中のメモにはペーパージャケット flexでA4のコピー用紙を使ってきました。

「書いては捨てる」その手軽さが、考えを広げるにはちょうどよかったからです。

TRAVELER's notebook と Paper Jacket

しかし、A4サイズのペーパージャケット flexは、手狭な机の上ではやや扱いづらい。さらに、その場で捨ててしまう「思考プロセス」も、本当に全てをすぐに手放してよいのかと考えるようになりました。

サイズだけを考えればA5のペーパージャケット flexが自然な選択です。

ただし、「少し残す」という使い方を前提にすると、まず一時的に保管できるスペースと、思いついた瞬間に書き出せる即時性、さらに思考を広げるための余白が必要になります――その条件を満たすのが、A5ノートパッド+パッドカバーでした。

ところが、いざ探してみると、この選択には驚くほど選択肢がありませんでした。


A5ノートパッドは選択肢が少ない

A5ノートパッドで探してみましたが、候補はそれほど多くありませんでした。Amazonで入手できる主な製品は以下の通りです。

ノートパッドを持ち歩く前提で考えると、カバーの存在も重要になります。そうなると実質的な選択肢は次の3つに絞られます。

  • ロディア No.16 + カバー
  • ニーモシネ ノートパッド&ホルダー <A5>
  • ニーモシネ ノートパッド&カバー <A5>

ロディアは専用カバー以外にも対応するカバーが多く、選択肢は比較的豊富です。ただ、紙の表面が非常に滑らかで書き心地は悪くないものの、インクフローのよい万年筆では乾きが遅く、手を置いたときにインクが付いてしまうことがありました。

一方で、ニーモシネは「万年筆でもにじみにくく、裏抜けしにくいマルマン社独自の高品質な国産筆記用紙を使用」と謳われていますが、実際に使った経験はまだありません。

また、ニーモシネのホルダーはPP(ポリプロピレン)、カバーはPVC(ポリ塩化ビニール)といった素材が使われており、実用性を重視した作りです。長く使い続けたくなる魅力という点では、やや物足りなさを感じます。


まずは、比較的安価に試せるニーモシネから

ロディア No.16用のカバーを使い、中身をツバメモやニーモシネに入れ替えるという選択肢も考えました。カバーの選択肢が豊富で、レザー製も含めて満足度の高い構成にできそうだったからです。

しかし、レザーカバーは高価で初期コストがかかるうえ、メモパッドの厚みやペンホルダーの有無など、実際に使ってみないと自分の使い方に合うかどうかは判断できません。

そこで、まずは比較的安価に試せるニーモシネのノートパッド&ホルダーを選ぶことにしました。

これまで方眼ノートを使ったことはありませんでしたが、横罫よりは自由度が高そうだと感じたこと、そしてホルダーの方がニーモシネのノートパッド&カバーより手を出しやすい価格だったことも理由です。


厳密にはA5ではないニーモシネ

ニーモシネ ノートパッド&ホルダーが届き、開封してみると「あれ、A5より大きい?」という違和感がありました。

MDノート<A5>と並べてみると、ホルダーは一回り以上大きい…。

マルマンのサイトで仕様を確認すると、カバーは縦238×横170×厚12mm、そしてメモパッドは<A5>と表記はあるものの、本体寸法は縦227×横148×厚9mm。一般的なA5サイズ(縦210×横148mm)よりも縦方向に約1.7cm長くなっています

ニーモシネ ノートパッド  A5 方眼罫 N188A

本文寸法の縦212×横148mmというのは、ミシン目から切り取った後のサイズのようです。

つまり、「本体はA5より大きく、切り取るとほぼA5になる」という構成のノートパッドです。

一方、ニーモシネのノートパッド&カバー<A5>は逆の仕様になっています。メモパッドの本体寸法は縦210×横148mmでA5サイズですが、本文寸法は縦195×横148mmと、切り取ったメモはA5より縦方向に約15mm短くなります。

詳細は下表を参照してください。

 
Mnenosymeノートパッド&ホルダー <A5>ノートパッド&カバー <A5>
型番HN188APH169
本体サイズ縦238×横170×厚12㎜縦227×横167×厚12㎜
素材PPPVC
ノートパッド型番N188AH169
ノートパッド縦227×横148×厚9㎜縦210×横148×厚20㎜
切り取ったあと縦212×横148㎜縦195×横148㎜
用紙80g/㎡(厚めの上質紙)70g/㎡(コピー用紙より上)
罫線の種類特殊5mm方眼罫8mm横罫マージン付
枚数70枚50枚

8mm横罫のA5ノートパッドは70g/㎡と、一般的なコピー用紙(64g/㎡)よりも厚いため、万年筆でも裏抜けしにくいかと思っていました。しかし、実際にはインクフローのよい万年筆では裏抜けが発生します。

そのため、両面仕様ではありますが、基本的には片面のみで使用しています。


ニーモシネ ノートパッド&ホルダーの使い勝手はいい

日付とタイトルを書き込めるフォーマットになっており、短期的な記録を整理するには十分な機能があります。5mm方眼も主張が強すぎず、思考の邪魔になることはありません。

ニーモシネ ノートパッド  A5 方眼罫 N188A

万年筆との相性もよく、細字から中字までしっかりと受け止めてくれます。

ノートパッドの良さを活かすには、表紙がない方がすぐに書き始められますし、表紙があると書くときにかなり邪魔になります。

表紙をぐるっと後ろに回して差し込むとすっきりします。

下記の製品紹介の写真では、表紙を切り取って使っているように見えます。

【引用】Amaon - ニーモシネ ノートパッド&ホルダー<A5>

…ってことで、切り取ってしまいました。

また、背表紙を逆に折りたたむことでコンパクトに使えるため、PC横に置いたときのサイズ感もちょうどよく収まります。

切り取ったメモは左側のポケットに保存できるので、短期保存にも向いています。

持つ楽しさを感じるタイプの文房具ではありませんが、機能性は非常に高いメモパッドです。一方で、リフィルは特殊5mm方眼罫のN188Aに限られており、選択肢がないのが残念です。


もう一つの選択肢、ニーモシネ ノートパッド&カバー

ニーモシネが意外といいかもしれないと思い始めた矢先、新生活セールで「ニーモシネ ノートパッド&カバー」が大幅値引きに。使い道も決めないまま、物欲の神に従ってそのままポチッと。

薄型のパッドカバーはPVC(ポリ塩化ビニール)製ですが、「塩ビですが、何か?」という割り切り方が逆に悪くありません。

ホルダーと比べると、全体的に一回りコンパクトなサイズ感です。

  • ホルダー:H238×W170×D12mm
  • カバー :H227×W167×D12mm

使い方として考えたのがToDoリストです。8mm横罫は一見すると幅がありますが、これまで使っていた無印良品のToDoリストは12mm罫なので、それと比べると行間はやや狭くなります。

その一方で横幅は広いため、タスクだけでなく補足も書けるようになりました。結果として、これまでより多くの情報を書き込めそうです。

また、これまで無印良品のToDoリストをカバンに無造作に突っ込み、すぐにヨレたり折れたりしていたことを考えると、カバー付きのノートパッドはそうしたトラブルの回避にもつながります。

ただ、長年無印のToDoリストを使ってきたため、この使い方には少し慣れが必要になりそうです。


ふたつのノートパッドで手書きライフを充実させる

ペーパージャケットのA4コピー用紙で行っていた思考整理は、A5ノートパッドへと移行しました。これまで使っていたペーパージャケットは、自宅で落書き帳として使っていこうと思います。

ニーモシネ ノートパッド&ホルダーは、「書いては捨てる」という軽さを保ちながらも、「少し残す」という使い方を可能にしてくれました。その結果、思考のプロセスにも変化が生まれてきています。

また、ニーモシネ ノートパッド&カバーは、これまでより多くの情報をToDoとして管理できるようになりそうです。

どちらも完璧ではありません。サイズの微妙な違いやリフィルの制約など、気になる点もありますが、役割を明確にして使い分けることで、手書きの「思考整理」と「タスク管理」の使い勝手は確実に向上しました

文房具としての楽しさという点では物足りなさを感じる部分もありますが、機能性という意味では非常によくできた道具です。そして何より、「書く楽しみ」を少し増やしてくれました。

トラベラーズノートと共に書くことを楽しんでいきたいと思います。

Post Date:2023年4月12日 

「書く」を愉しむ MDノート<新書>の衝撃

トラベラーズノート と MDノート

MDつけペンからMDノート<新書>の存在を知りましたが、MDノートで使われているMD用紙については、トラベラーズノートのリフィルとし愛用しています。

好きなものは長く使い続ける性分で、トラベラーズノートについても下記のブログにも書いていますが、長く使っている文房具のひとつです。

リフィルも「MDクリーム 無罫」の滑らかな書き心地と、目に優しいクリーム色が好きで、ずっと使っています。万年筆との相性も抜群です。


MDノート

MDノートのMDとは、株式会社デザインフィル(「MIDORI - ミドリ」は文房具のブランド名)が、1960年代にダイアリーのために開発したオリジナルの筆記用紙です。MD用紙は滑らかで、書き心地が非常に良いのが特徴です。また、インクの吸収が適度で、万年筆のインクがにじみにくいので、万年筆にとって理想的な紙と言えます。

さらに、MDノートは、糸かがり綴じで製本されているので、どのページも180度フラットに開くことができます。フラットに開くことで、ストレスフリーに書くことができ、見開きの2ページを1枚の大きなキャンバスとして使うことも可能です

180度フラットに開くMDノート

また、しおり紐が付いているので、最後に書いたページに挟んでおけば、すぐに続きを書くことができるのも便利です。MDノートは、日記やメモ帳、スケッチブックとしても使いやすく、さまざまなシーンで活躍します。


MDノートの種類

MDノートには下記のサイズがあります。

MDノート サイズ ページ数 価格 タイプ
A7H148 W105 D10mm 176 660円(税込) 無罫 横罫 方眼罫
文庫H148 W105 D10mm 176 770円(税込) 無罫 横罫 方眼罫
新書H175 W105 D10mm 176 880円(税込) 無罫 横罫 方眼罫
A5H210 W148 D10mm 176990円(税込) 無罫 横罫 方眼罫
A4変形判 H275 W210 D10mm 176 1,870円(税込) 無罫

A4変形判は無罫のみで、それ以外は、無罫、横罫、方眼罫の3種類があります。

トラベラーズノートが一般的なA5サイズの幅を少しスリムにしたA5スリムサイズなので、それよりも小さいサイズを、と、新書サイズにしました。ノートは自由に書けるのが好きなので迷わず無罫(無地)です。

新書サイズは、横幅は文庫サイズと同じですが、縦が3cm弱長くなっています。ノートとして使うならこの3cmの差は大きいかと思います。邪魔にならないけど、小さすぎないという絶妙なサイズ感です。新書と同じということで大きさにも馴染みがあります。


MDノートのカバー

MDノートもパラフィン紙のカバーが付いています。

昔の本は、紫外線による劣化や、汚れや傷から本を守るためにパラフィン紙でカバーされていました。既にボロボロとなっていますが、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」もパラフィン紙で覆われていました。

パラフィン紙に覆われている「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」

「書き終えたMDノートは本と一緒に書棚に」とあるように「本のように」というコンセプトが素敵です。

パラフィン紙のカバーは、MDノートのシンプルなデザインを損なわずに、汚れや傷から守ってくれますが、薄い紙なので持ち運びには不向きでクシャクシャになってしまいます。

ノートをキレイに使いたいというのであれば、MDノートには、本革、紙、透明ビニールの3種類の素材のカバーがあります。

オススメは『透明カバー』です。

商品には「透明カバー」には理由があります。と記載されていますが、透明カバーであれば MDノートのシンプルなデザインをそのまま楽しめます。またパラフィン紙を巻いたままカバーをかけることで、ビニールの無機質さも軽減されていい感じです。

MDノート<新書>と透明カバー

ノートカバーには直径10mmまでの筆記具がさせるペンホルダーが付いています。万年筆は軸が太いですが、直径1cmの無印良品 アルミ丸軸万年筆ならピッタリです。

MDノート<新書>用 透明カバーに無印良品 アルミ丸軸万年筆を装着

透明カバーは、

サイズ価格
MDノート文庫 透明カバー264円(税込)
MDノート新書 透明カバー286円(税込)
MDノートA5 透明カバー330円(税込)

と、安価なのも魅力です(ネットだと定価よりも高い)。

ノートと透明ノートカーバがセットになっているものを購入しましたが、

こちらは、セット価格でお得です。


MDノート用ノートカーバーの付け方

「あれ、どうやってノートカバーを付けるの?」

と、最初悩んでしまいました。表紙か裏表紙のどちらかをノートカバーに差し込むと、もう片側が入らない。

「そういうことか」

と、気がつき、表紙と裏表紙を背中で合わせると簡単に装着できました。

MDノート用透明カバーの付け方

商品にも何も説明もありませんでしたが、悩んだの自分だけ???


新書のブックカーバーでも代用できる

新書サイズということで、持っていた新書のブックカバーも試してみました。これはこれでいいのかもしれませんが、ノートぽっさがなくなって、見た目は新書そのものです。

MDノート<新書>に新書用のブックカバーをしてみる

MDノート<新書>で書くを愉しむ

トラベラーズノートの雰囲気と書き心地が好きで長年使ってきましたが、同じMD用紙のシンプルなMDノート<新書>のサイズ感は絶妙で、手帳としてもノートとしても使えます。

下記は「書く」という動画ですが、MDノートに色々なペンで書き込んでいくときの「筆記音」が楽しめるASMR(自律感覚経路反応)動画です。

MDつけペンで中字の万年筆の書き味も好きになったので、MD万年筆がやっぱり欲しくなってしまいました。

MDノート<新書>無罫とMDつけペン

お気に入りの筆記具とMDノートで「書く」を愉しんでください。

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