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Post Date:2010年7月19日 

iPhone 3GSをiOS4.0にアップグレード

iPhone4に物欲を掻き立てられながらも、iPadは手に入れしまったし、何より3GSを購入してからまだ1年も経っていないし。と、いうことで大人しくiPhone 3GSをiOS4にアップデートしてみました。

iOS4にアップデートするには、iTunesをまず9.2にアップデートする必要があります。

フォルダ

アプリケーションが整理できてホームがスッキリとします。アプリ長押しで移動できる状態にしてからフォルダとしてまとめたいアプリの上にドラッグするとフォルダになります。ひとつのフォルダの中に12個までアプリを格納できます。


画面回転のロック

これは待ちかねた機能です。アプリによっては画面の回転を抑制する機能が付いているものもありましたが、寝転んでネットサーフィンしているときのsafariが何よりも気持ち悪かったので、大変重宝しています。設定はバックグラウンドアプリの左端にあるので、ホームボタンをダブルクッリクして、バックグランドアプリを表示してから右にスワイプしていきます。



ユーザー辞書

設定 一般 キーボード 辞書登録でユーザ辞書が作成できます。これで某アプリを使って無理やり連絡先に登録する必要がなくなりました。



顔文字(^o^)

日本語入力モードで123(数字)入力をタップするとキーボードの右端に ^-^ (顔文字)入力が追加されています。

マルチタスキング

iOS4のマルチタスキングでできることは幾つかあるようですが、個人的に利便性を感じるのは、バックグラウンドオーディオと高速アプリ切り替えです。

バックグラウンド・オーディオ

iOS4以前もラジオ系のアプリケーションでは、safariでストリームを再生させるコトで擬似マルチタスクを実現していましたが、他のアプリを立ち上げてもストリーム再生が中断されなくなると、「ながら」ができるようになるので利便性は向上します。

高速アプリ切り替え

高速アプリ切り替えに対応したアプリでは、前回終了(サスペンド)した画面がすぐに立ち上がります。またホームボタンの2度押しでサスペンドしているアプリを選択できるので、複数のアプリケーションを切り替えながらの作業時には重宝します。iOS4対応アプリケーションでなくても終了させると自動的にバックグラウンドに回りますが起動時は初期画面からで高速切り替えにはなりません。



便利なバックグランド機能ですが、メモリ上にアプリケーションを展開したままなので、iMemoryGraphで確認すると極端に空きメモリが少なくなっていることがわかります。残メモリが少なくなると、アプリケーションの動作が遅くなったり、挙動不審になったりします。アップルの説明ではバックグラウンドのアプリが多くなると強制的に終了させてメモリを解放するとありますが、iPhone4に合わせて最適化されているのでしょうか。



空きメモリを増やすには時々バックグラウンドアプリを終了させる必要があります。ホームボタンを“2度押し”してサスペンドされているアプリの一覧からアプリのアイコンを長押しすると削除できるようになります。


5倍デジタルズーム

最大5倍のデジタルズームで、被写体をより大きくクローズアップできます。ズーム機能を持ったアプリは必要がなくなりました。


写真の「撮影地」

写真の位置情報をベースに地図にプロットする機能です。アルバム単位でマッピングできると旅行に行った時とかはいいかもしれません。


ホーム画面の壁紙

ホーム画面とロック中の画面とで別々に壁紙を変えることができます。


その他、メール機能が拡充されていたり、Bluetoothでキボードが使えたりと様々な機能追加がされているようです。

今日の一曲


アップルといって連想されるのが、Macintosh、NewYork、そしてThe beatles。ビートルズは様々なジャンルでカバーされていますが、The Beatles in Bossaはゆっくりと流れる時間の中で気持ち良く聴くことができます。しかしブラジルはリオのカーニバル代表されるような激しさがある反面、マッタリとした音楽もとても似合います。Monique KessousはCome Togetherのシュールな歌詞を眈々と歌い、時間を少しだけゆっくりと進めてくれます。


The Beatles in Bossa - Come Together

Post Date:2010年7月5日 

iPadでBlogPressを使ってブログを更新

最近ブログの更新頻度が激減しています。その原因を探るために幾つか要素をあげてみました。

① 仕事が忙しくなった
② エギングのシーズンである
③ TwitterやFacebookを使うようになった
④ そもそもブログの更新に飽きた
⑤ ブログを書くネタがない
⑥ パソコンを触らなくなった

①と②は物理的制約ですが、いままでも時間の合間を縫ってブログの更新をしていたので、これだけが理由とは思えません。

③に関しては、もともと備忘録や自身の記録としてブログを書いていたので、確かにそういった側面はTwitterなどで代替できているのかもしれません。それが④にも繋がっているのかもしれません。

⑤のネタがないということはありませんが、ブログを書くためには、考え方をまとめて、足りない情報を補い、図やグラフを作成するなど、それなりの時間を要するので、①②が要因にはなっているのかもしれません。

しかし、最も大きな要因は⑥ではないかと考えています。iPhoneやiPadを使うようになってから、自宅でPCの前に座ることが少なくなりました。情報収集、コミュニケーション、ネタ作りなどの多くの作業は、iPhoneやiPadに代替されるようになり、生活習慣すら大きく変えるツールとなってきています。特に大きな画面とキーボードを保有するiPadはPCの座を脅かす存在です。

では、なぜ多くの時間を費やすiPhoneやiPadでブログを更新していないかといえば、iPhoneは入力デバイスとしては適していません。iPadはその可能性を秘めていたのですが、iPadのSafariはbloggerの更新には適していません。エディタのテキストボックスは、スクロールキーがないと文章内の移動が不便ですし、画像がアップロードできません。何よりオフラインで利用できません。

BlogPress

ブログの更新に適したiPhone/iPadアプリがないかと探してみたところBlogPressを見つけました。オフィシャルユーザーガイドにも画像がアップロードでき配置できるとありましたが、使ってみると単純なWYSIWYGエディタではなく、htmlタグも解釈してくれてとても便利そうです。

BlogPress

iPhone、iPod Touch、iPad
・オフラインでブログ作成ができる
・画像がアップロードできる
・htmlタグの挿入ができる
価格: ¥350

オフィシャルサイト

BlogPressの特徴

サポートしているブログは、下図の通りです。日本で利用者が多いFC2やAmebaなどはありませんが、BloggerはユーザIDとパスを設定するだけで簡単に繋がります。初期の設定とブログの投稿にはオンラインの必要がありますが、ブログ作成作業はオフラインでできます。


イメージはサイズの変更、配置も左寄せ、右寄せができますが、画像のサイズによって画像横に入る行数は異なります。BogPressにはプレビューがないので画像を左右に寄せた場合には、Bloggerに投稿後にプレビューで確認してから微調整が必要になります。


BrogPressはhtmlタグをサポートしている

表やテキストリンク、文字装飾、改行などはBlogPressでは指定ができないのでhtmlタグを書いてみました。


Bloggerにアップしてプレビューでみると、見出し、アンカーリンク、改行、表などhtmlタグが正しく解釈されていることがわかります。


Bloggerに投稿する

標題の右端にある(i)をタップすると投稿時のオプションが設定できます。中央にある「公開する或は公開しない」は投稿時に直ぐに公開するか(発布:オン)、下書きとする(発布:オフ)かの選択ができます。公開するにした場合は、下段の「発布期日」に設定された日時に公開されます。


後は、保存するをタップして「すぐ発布!」でBloggerへの投稿は完了です。
iPadで更新している間は「草稿のみを保存する」にします。


BlogPressはBloggerを使っている人には最適なツールだと思います。
暫くiPadでブログを更新してみようと思います。


Post Date:2010年5月18日 

顧客ロックイン戦略-CRMの戦略フレーム(その3)

暫く間があいてしまいましたが、今回は、ロックイン戦略の3回目としてコミュニティ・ロックインとシリーズ・ロックインの説明となります。

3回に分けて7つの顧客ロックイン戦略について説明をしていますので過去記事については下記を参照願います。

第1回 顧客ロックイン戦略-CRMの戦略フレーム

  • インティマシー・ロックイン
  • メンバーシップ・ロックイン

第2回 顧客ロックイン戦略-CRMの戦略フレーム(その2) 

  • コンビニエンス・ロックイン
  • ブランド・ロックイン
  • ラーニング・ロックイン

第3回 顧客ロックイン戦略-CRMの戦略フレーム(その3)

  • コミュニティ・ロックイン
  • シリーズ・ロックイン

参考にした文献は下記になります。

2001年のHBRに掲載された「顧客ロックイン戦略」。著者は、NRIの中川理氏、日戸浩之氏、宮本浩之氏で、7つのロックイン戦略についてわかりやすく記載されています。

ハーバードビジネスレビューは、単価の高い雑誌ですが、たまに読みたくなる記事が掲載されます。過去記事は、バックナンバーを購入してもよいですが、ハーバード・ビジネス・ライブラリーやブックネストから単体の記事として購入することもできます。(2020.1.6 削除)

今回、ブックネストを使ってyukiセレクションに顧客ロックイン戦略を紹介しておりますので、興味がある方は、購入して全文を読んでみてください。(2020.1.6 削除)

バックナンバー(電子版)を購入するか、ハーバードビジネスレビューを定期購読してDHBRオンライン会員になると、こちらから読めます。(2020.1.6 追記)

また顧客ロックイン戦略については、ダイヤモンド社発刊の戦略実践ノートの第一章にも掲載されているので、こちらも参考にしてみてください。

戦略実践ノート
著者: 野村総合研究所 コンサルティング・セクター
出版社:  ダイヤモンド社
発売日: 2004/10/7
価格: ¥1,890


顧客ロックイン戦略

顧客ロックイン戦略の中で、ロックイン戦略とは、顧客との長期的関係を構築するためのさまざまな戦略を、顧客サイドの視点からロジックを組み立て、体系づけたものであり、CRMの概念に体系的な戦略を適用するものであるとあります。下記は、顧客ロックイン戦略について自分の理解でまとめたものです。

コミュニティ・ロックイン

コミュニティへの参加を促し、参加者を増加させることで、他に帰属させない状態を作り出して、より強固に囲い込みを行う方法です。この考え方は、ネットワーク外部性と類似しています。


プロトコル連鎖型

Windowsを購入すると、ワープロソフトはWord、スプレッドシートはExecelというように、プロトコルを媒介として商品の連鎖が作られます。同様に家庭用ゲーム機でもWii-Fitやマリオ目当てでWiiを購入すると、その後購入するソフトは必然的にWii専用のソフトウェアでなければなりません。

この場合、購入者が多ければ、多いほど参入する企業もソフトの数も多くなり、購入者にとってもメリットが大きくなります。またワープロソフトやスプレッドシートに関しては他者との互換性という意味で、デファクトスタンダードとなり優位性が働きます。


ノン・プロトコル型

明確なプロトコルがなくともあるコミュニティで暗黙のルールや標準、常識となることでロックインすることです。コミュニティに属していることで、その事に従わないことへの不安がかきたてられることを利用しています。「女子高生の常識」とか「今年の流行」、「話題のドラマ」などは、これをうまく利用しているのではないでしょうか。最近話題のiPadもプロトコル型とノン・プロトコル型を上手に併用しているのではないかと思います。

またコミュニティという側面では、インターネットの普及により多種多様なコミュニティの形態が出てきて、企業側も単なるロックインとしてだけではなく、マーケティング活動の場や商品開発の場としても活用するようになってきています。また双方向、企業という組織ではなく、個人を見せるといった方法も主流となりつつあります。

パナソニック株式会社が運営する会員サイト「CLUB Panasonic」は、購入者向けのコミュニティサイトですが、購入後のサポートや消耗品の販売だけではなく、新製品の案内、特別販売、購入者のクチコミなど様々なマーケティング活動の場としても活用しているように伺えます。また男性用も発売されたワコールのクロスウォーカー(CROSS WALKER)のスタスタ部(2016年からMyWacaolと統合)は、クロスウォーカーを継続して利用するような仕組み作りができています。その他にもコカ・コーラ パークなどは、飲料メーカーを越えたコミュティを形成しています。

また、企業と消費者が商品開発を行うコラボレ-ティッドマーケティングとしては、無印良品の空想無印などは新しい形のコミュティを成しています。

最近では、毎日新聞社が MAINICHI RT(2013年休刊)という、Twitterで多く読まれた記事をツイートされたコメントと共に掲載するタブロイド紙を発刊しました。リアル媒体とネットを双方向性という形で融合した新しいコミュニティの形だと思います。

これらは、ネット時代の新たなマーケティング手法として注目されているソーシャル・ネットワーク・マーケティングのあり方のひとつですが、Twitterなどは、単にフォローしている、フォローされているという非常に緩い形のロックインです。この緩い関係を継続しながら、購入段階では、その関係性を強固にしなければなりません。

これは過去の購買決定プロセスでは通用しないということを意味します。また顧客との関係を企業主導型でコントロールすることも同時に難しくなっています。


シリーズ・ロックイン

個人的には、一番ロックインされている手法です。

シリーズ・ロックインには、すべてを揃えなければ気が済まないという意識を巧みに利用するシリーズ型と、バージョンアップされていくことによって、過去のデータや学習を無駄にしたくないという意識を利用して継続購入させるステップアップ型があります。


シリーズ型

子供の頃に仮面ライダーのカードが付いたスナックが発売されていました。どのカードが付いているかわからないために必要以上に小遣いをスナックに注ぎ込んでいました。また大人になってからもチョコエッグを大人買いしてしまった経験は私だけではないはずです。

また親の意志ではありましたが、日本文学全集、世界文学全集と毎月1冊づつ本屋に取りにいって長期にわたって全巻を揃えていった記憶があります。

最近も、Amzonで思わず購入ボタンを押しそうになってしまった、Kraftwerk(クラフトワーク)の Der Katalogも、今更ながらデジタル・リマスターでドイツ語バージョンを8枚組として揃えて発売するというのは、シリーズ型ロックインとファン心理を上手く利用している例ではないでしょうか。


ステップアップ型

先日、プレステを押し入れで発見したとツイートしましたが、プレステーションは、個人的にはプロトコル 連鎖型にはならず、ビートマニアやりたさにひたすらビートマニアの新しいバージョンが出る度に買い続けました。

現在使用しているiPhoneも、iPodを何世代か経て、iPod Touchになり、iPhoneへと長きに渡ってステップアップしてきています。この調子だときっとiPadも購入してしまうのではないでしょうか。

前述していますが、ステップアップ型は、過去の遺産(データ)や折角覚えた使い方(学習)などを無駄にしたくないと意識が作用しています。確かに一度、保有しているCDをすべてiTunesに落として管理を始めると、データを移行しなければならないという手間暇を考えるとiPodシーリーズ以外の選択肢はあり得なくなっています。


最後に。。。

3回に渡って記載した顧客ロックイン戦略も今回で最後です。10年近く前に書かれたCRMのフレームワークですが、解釈を少し変えるだけで、いまでも十二分に通用するのではないでしょうか。これぞ螺旋的発展というのでしょうか。

そう考えると、ソーシャル・ネットワーク・マーケティングも過去の購買決定プロセスが通用しなくなってきている新しいマーケティング手法と記載しましたが、これもまた螺旋的発展系なのかもしれません。


今日の一曲

Hejira(ヒジュラ)とは、辞書を引くと、イスラム教徒のモハメッドのメッカからの大移動とありますが、アルバムの邦題は「逃避行」。邦題の付け方にセンスの良さを感じます。

ベースにJaco Pastorius(ジャコ・パストリアス)を迎えて、ジャコパスのベースラインとJoni Mitchell(ジョニ・ミッチェル)のギター、ボーカルとの絶妙なコンビネーションを堪能できます。

特に、1曲目のCoyote(コヨーテ)は、コーラスのかかったギターとジャコパスのベースラインのコンビネーションがとても素敵です。

Shadows and lightでは映像として、とても楽しげに演奏するジャコパスを観ることができます。

Joni Mitchell
Hejira - Coyote

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