キーワード検索ツールといっても単なるSEO対策用としてのキーワードを探すだけではなく、コトバからコトバの連想ができるのでマーケティングツールとしても活用できるのではないかと思います。
keygram開発ブログの『第1回:コトバをみつける』には下記のように記載されています
ブログは、生活者が日常、自発的に使っているコトバです。この言語使用データを解析することで、コトバを使う人々の感性を知ることができます。そこには、あなたにインスピレーションを与えるような何かがあるはずです。
【中略】
keygram は「keyword + gram」から作った造語です。キーワードをグラム計量して、コトバ探しに役立つエッセンスを抽出するという意味です。
【引用:第1回:コトバをみつける】
keygramのデータ概要
データソース:
2009年1月1日〜12月31日に執筆された約8,600万件のブログ記事。性別の判定:
SVM(サポートベクタマシン)という機械学習アルゴリズムを使用し、正解データから性別判定に寄与する特徴をプログラムが学習して判定。クロス・バリデーション・テスト(5-fold)では92%の精度で性別判定可能。年齢の判定:
性別と同じく機械学習アルゴリズムを使用。現在、約80%の精度で判定。10代と40以上の判定は比較的容易。しかし、20代と30代の区切り目の判別はプログラム的に難しい。keygramでみるエギングの傾向
『ブログ・リサーチの活用法法』、『ネットでみるエギング』でネット上で何が検索され、何が語られているかを記したことがありますが、今回はkeygramを使った探索をしてみます。違うツールを使うことで新しい発見もあります。先ずは『エギング』というコトバで検索します。初期画面では、品詞は名詞系、期間は通年となります。検索結果は下記のように表示されます。
検索結果のコトバから『エギング』をクリックすると、エギングについて記載されている総数とデモグラフィックスを見ることができます。
他のツールで得られる知見と同様にエギングは4月〜6月の春シーズンと9月〜11月にかけて山があり、ピークはそれぞれ5月と10月ではないかということがわかります。
また性別でみると94:6で女性エギンガーが少ないことが分かります。(正確にはエギンガーでブログにアップする女性が少ない)
女性エギンガーが少ないことを検証するために『釣り』で検索をして連想語にあがる『釣果』(簡単な釣り用語)で属性を調べてみました。
『釣果』での男女比は87:13なので、釣りをする女性の中でも女性エギンガーは少ない。と言うことができるかと思います。
エギングもルアーを使った釣法なので、ルアー自体も女性比が低いのかと思い、『ルアー』で調べてみると、88:13と男女比は『釣果』とほぼ同じことから、女性アングラー(ルアー釣り)がエギングを好まない理由があるのでしょうか。
エギング人口
女性エギンガーが少ないと言っても、そもそもエギング人口とはどのくらいなのでしょうか。keygramで求めた数値から算出してみます。『エギング』のブログエントリー(記事数)は11,047件です。また、『釣り』のエントリー数は461,906件です。ということは、エギング比率は、
11047÷461906≒2.4%
であることが分かります。
釣り人口については、「レジャー白書2010」に見るわが国の余暇の現状」 に掲載されている「釣りの参加人口」1,050万人という数値を利用しました。
エギング人口は、
1,050万人×2.4%≒25万人
と、なります。
また女性エギンガーは、25万×6%=1.5万人
です。
この数字の信憑性は、?????。
ブログでみるアオリイカ
続いて、アオリイカをキーワードとして調べてみます。品詞として形容詞を選択すると、アオリイカに対しての評価や感情が分かります。抽出されたコトバをidea mapper for iPadを使ってマインドマップ形式でまとめてみました。
「釣果」、「天候」、「感情」、「味覚」と4つに分類することができます。「釣果」では、「サイズが小さい」、「天候」では(波が)「高い」、(風が)「強い」など否定的なコトバが使われますが、しかし感情では総じて好評です。また味についても高評価であることがわかります。
これだけでアオリイカについて書かれているブログの概要を掴むことができます。
idea mapper for iPad
idea mapper for iPad ¥600iPadでMindmapを描画できるツールです。ブランチの曲がり具合がほどよく、マインドマップらしい描画ができます。
テキストを配置してからブランチを繋げていくというコンセプトのためマインドマップとは思考方法が異なります。また親ブランチを移動しても子ブランチが移動されないため、描画したマインドマップの整形がスムーズにできないのが難点。