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Post Date:2023年7月23日 

5000円以下で買えるドイツ製万年筆のおすすめ3選!機能美と書きやすさが魅力

Moleskine Pen(Moleskine x Kaweco)

万年筆を持つと大人になった気分になれます。それは、ただの筆記具ではなく、書く喜びを感じさせてくれる特別な存在です。万年筆はペン先の角度やインクの濃淡、筆圧の微妙な変化によって、文字の表情が変わります。そのため使う人の個性や感情を反映させた、味わい深い文章を綴ることができます。

では、なぜ万年筆に魅力を感じるのでしょうか。以下に3つの理由をあげます。

  1. 保有することの喜び(愛着): 万年筆は長く愛用できる筆記具であり、所有すること自体が喜びや愛着を感じさせてくれます。自分だけの特別なペンを持つことで、書く行為がより特別なものとなります。
  2. 自分の個性を表現できる: 万年筆は数多くのインクカラーや書き味のバリエーションがあり、使い手の個性や好みに合わせて選ぶことができます。自分の個性や感性を文字に込めることで、より深い表現が可能になります。
  3. 筆圧が必要なく書きやすい: 万年筆は書き始めから滑らかな書き心地を提供し、ほとんど筆圧が必要ありません。これにより、疲れることなく長時間の筆記が可能で、書く行為がより楽しい体験となります。

万年筆には文字を書くための道具として以上の魅力があります。自分の感情と個性を文字という形で紙に残すことができ、書く喜びを再発見することで日常が豊かに彩られること間違いなしです。


高級万年筆は必要?

万年筆の値段はピンキリです。大きく値段が変わるのがペン先(ニブ)と軸の材質です。

ペン先金ペン先スチールペン先
弾力柔らかい硬め
耐久性腐食しづらい, 摩耗しにくい金より劣る
価格高い安い

金ペン先は長年使っていると書き手に馴染むともいわれていますし、修理や調整も可能です。そして、軸は、高級万年筆だとセルロイド、エボナイト、金属、木製などですが、エントリーモデルの多くはABS樹脂です。

国産で安価な金ニブ万年筆も販売されています。実売価格で1万円を切っているものをあります。

  • セーラー万年筆 プロフィットライト ゴールドトリム(14K)
  • パイロット カスタム 74(14K+ロジウム)

しかし、気に入ったものをと考えるとやっぱり高価です、、、。


ドイツ製のエントリーモデルを選ぼう

ドイツ製のエントリーモデルの万年筆は、その多くが必要最低限の要素に絞り込まれ、機能性と使いやすさを追求したデザインが特徴です。伝統的なクラシックなデザインではなく、モダンで洗練されたスタイルは魅力的です。さらに、エントリーモデルであっても、優れた書き心地を提供しています。

手頃な価格でありながら、使いやすさを重視して設計されており、滑らかで安定した書き味が特長です。細部にまでこだわったドイツ製の品質は、心地よい筆記体験を提供してくれます。

万年筆は、書きやすく、カッコいいと感じられることが重要です。手にしっくり馴染む使い心地とスタイリッシュなデザインが、筆記体験に愉しみと満足感をもたらしてくれます。

書きやすさと魅力的なデザインにより、初心者から上級者まで、幅広いユーザーに向けてデザインされたドイツ製のエントリーモデルの万年筆は、品質と使いやすさを求める方にぜひおすすめしたい一品です。


オススメのドイツ製 エントリーモデルの万年筆

ドイツの老舗筆記具メーカーで人気のあるファーバーカステル、カヴェコ、ラミーから下記の3種類のエントリーモデルを紹介します。


FABER-CASTELL HEXO(ファーバーカステル ヘキサ)

Hexo(英語読みでヘキサ)は、1761年に創業されたドイツの筆記具メーカーであるFaber-Castell(ファーバーカステル)によって製造されたエントリーモデルの万年筆です。手頃な価格帯(4,950円)でありながら、Faber-Castellの品質とデザインを堪能できる万年筆です。

FABER-CASTELL HEXOの特徴
  1. ファーバーカステルの原点、鉛筆を模した六角形軸の万年筆
  2. ボディは軽量で丈夫なアルミニウム素材(20g)
  3. ペン先はステンレススチール製でF(細字)/EF(極細)の2種類
FABER-CASTEL HEXOの字幅
  • Extra fine (EF) - 約0.3mm
  • Fine (F) - 約0.4 mm

FABER-CASTEL Ambition EFを使っていますが、かなり文字幅は細く、ボールペンに近い感じです。ノートにメモをとるには最適ですが、文章を書くならF(Fine)がいいのではないかと思います。


Kaweco CLASSIC Sport

Kaweco(カヴェコ)は1889年創業のドイツの筆記用具メーカーです。CLASSIC Sport(クラシックスポーツ)は、1972年のミュンヘンオリンピックの際に公式ペンとなった商品の復刻版です。3,850円という手頃な価格も魅力的です。

Kaweco CLASSIC Sportの特徴
  1. 手のひらサイズ(閉じた状態で10.5cm)、キャップを付けて使うと標準サイズ(13cm)に
  2. ABS樹脂製で軽量(11g)
  3. スチール製のペン先で EF/F/M/B/BB
Kaweco CLASSIC Sportの字幅
  • EF(極細字)約0.3mm
  • F(細字)約0.5mm
  • M(中字)約0.7mm
  • B(太字)は約1.0mm

Moleskine Pen(Moleskine x Kaweco)

Kaweco Classic Sport は、キャップを閉じた状態だと10.5cmとかなり短く、他の筆記用具とのバランスが悪い。かといってKaweco Al Sport は13.5cmだけど値段が高くなります。

「惜しい、、、」と、思っていたら、ノートで有名なモレスキンからカヴェコとのコラボレーションしている万年筆が発売されていました。Kaweco Classic Sportがベースになっているようですが、Moleskine Penはキャップを閉じた状態で約14cmです。

キャップは同じ8角形ですが、ボディは15角形と洗練されたデザインです。またグリップ部は三角形で握りやすくなっています。

この万年筆は、過去へのノスタルジアと現在のクリエイティビティをつなげ、紙にアイデアを書き留めるクリエイティブな喜びを体験できるというとっても素敵なコンセプトで作られています。

Moleskine Penの特徴
  1. グリップが指と親指の間にぴったりとフィット
  2. ABS樹脂製で軽量だがしっかりとした重さ(約14g)
  3. ニブは金メッキでF字

ニブ幅の詳細の記載はありませんが、Kaweco Classic Sprotと同じではないかと思います。カラーはブラック、レッド、ブルーの3種類があります。


LAMY safari

LAMY(ラミー)は、1930年にドイツで創業された筆記具メーカーです。Safariは、カジュアルでモダンなデザインで、5,000円以下の手頃な価格なので万年筆初心者に人気があります。とても書きやすい万年筆で自分もLAMY Safariはずっと使い続けています。

LAMY safariの特徴
  1. 三角形のグリップでペンを持ちやすい
  2. ニブはステンレススチール製 EF/F/M/B で交換可能
  3. ボディはABS樹脂で色が多彩
LAMY safariの字幅
  • EF(極細字)約0.4mm
  • F(細字)約0.5mm
  • M(中字)約0.6mm

ニブ(ペン先)がAmazonでも簡単に手に入り、交換作業も簡単です。EF(極細字)、F(細字)、M(中字)、B(太字)、1.1mm(カリグラフィー)、1.5mm(カリグラフィー)、1.9mm(カリグラフィー)、LH(左利き用)と多彩な種類があり、更にシルバーとブラックがあるのでボディーカラーに合わせて選べます。

万年筆に慣れてきて、もう少し太い字が欲しい、細い字が欲しいという場合にニブだけが交換できるのは経済的にも環境的にも優しいパーツ交換です。EF/F/M/B 以外に 左き利き用、カリグラフィー用の1.1mm、1.5mm、1.9mmと種類も豊富で色はボディー色に合わせてシルバーとブラックを選べます。

EF/Mを使っていますが、最初の1本であればF(Fine)がいいかと思います。「細すぎる」「太すぎる」と購入後に思ったらニブを交換できるのがLAMYの強みです。

Safariは色が多彩ですが、若者向きだけではなく、伊東屋とコラボしたsafari×itoya copper 01などは、とても落ち着いた色合いです。

またLAMYは2022年春に漢字筆記に特化したペン先「漢字ニブ」を発売。先端から両サイドを削り込んだような独特な形状や、柔軟性を高めたペン先のしなり具合は、「とめ」「はね」「はらい」といった漢字特有の表現をサポートするために開発されたものです。


ボールペンのような筆致のEF、万年筆らしさのF、個性派のM

日本語はアルファベットの文字より構造が細かいです。ノートに細かい字を書くのであれば細い字幅のEF(Extra Fine)かF(Fine)です。

EFとFの違いは微妙ですが、Fの方がEFよりも字幅が太いので、万年筆らしい筆致になります。最初の一本であれば、万年筆らしい風合いがありながら、ノートや手紙などさまざまな用途に万能に使用できるF(Fine)をオススメします。

M(Medium/ミディアム)は、さらに万年筆らしい筆致で個性が現れます。文字幅はかなり太くなり個性を際立たせる一方で、細かい文字には不向きです。手紙やアイデアを書き出したりするときなど、少し大きめな文字を書くときには重宝します。また美文字練習にも最適です。

各メーカーで、ニブ幅や文字幅の記載をしていますが、万年筆の字幅には明確な規格がありません。同じ字幅の記載でも製造メーカー、モデル、使うインク、そして筆圧や握り方などによっても異なります。

下記は一般的な傾向です。

字幅特徴
EF(Extra Fine)細くシャープな文字が書けます。ボールペンに近い感覚で手帳やノートに小さい文字で書くのに適しています。
F(Fine)EFほどの細さがない分、万年筆らしい文字が書けます。手帳やノート、一般的な筆記に向いています。
M(Medium)視認性が高い太い文字が書けるので手紙や字の練習に適しています。

実際に下の写真のドイツの万年筆3種(Faver Castell Ambiton EF, Moleskin Pen F, LAMY Safari M)とフランスの万年筆(Waterman Phileas M)で字幅の確認、

書き比べたのがこちらです。

字幅の比較

インクも違うので一概に万年筆の差とも言えませんが、Faver-Castell Ambition EF と Moleskine Pen F で差がなかったり、LAMY Safari M より、Waterman Phileas M の方が太かったりと、やはりメーカーとブランドによって字幅はまちまちです。


Moleskine Penはシンプルでスタイリッシュな万年筆

F字幅の万年筆を購入しようと、Faber-Castell HexoとMoleskine Pen(Moleskine x Kaweco)で悩みましたが、Kawecoの万年筆を使ったことがなかったので、Moleskine Pen(ブルー)を購入しました。

ボディは太めですが、無駄のない洗練されたデザインが素敵です。また金色に輝くニブはワンポイントで高級感があります。このミニマルでモダンなデザインと金色のニブが、ABS樹脂製のチープなボディーをスタイリッシュに仕上げています。

Moleskine Penのペン先

LAMY Safariと同じようにグリップの部分が三角形になっていて持ちやすくなっていますが、ペンを持った感じはSafariより少し太く感じます。


Moleskine Penの書き味

Moleskine Penは、書くときには若干の筆圧が必要です。Faber-Castell Hexoは使ったことがないため比較はできませんが、Faber-castell AmbitionやLAMY Safariは筆圧をかけずに書くことができます。

万年筆は一般的に滑らかで柔らかい書き心地を持ち、筆圧をほとんど必要としないため、長時間の筆記でも疲れにくいという利点がありますが、MD万年筆も同様に筆圧がやや必要でした。しかし、使い込むうちに手に馴染み、自然な筆圧で書けるようになりました。

Moleskine Penも同じように慣れの問題かと思います。初めて使った際には筆圧を調整する必要があるかもしれませんが、徐々に使い込むことで快適な筆記体験を得られるようになると思います。

万年筆には個体差があるため、初めて使った際には違和感を感じることもありますが、使い続けるうちに自分に合った書き方や筆圧が見つかります。慣れを重ねながら、愛着のある万年筆との絆が深まっていくことを楽しんでください。

Faber-Castell Ambition EFが約0.4mmなので、Moleskine PenがKaweco Classic SportのF(Fine) 約0.5mと同じであれば、少し太くなることを期待していました。しかし、実際に書き比べてみると、0.1mmの差は目に見えるほどの違いではなく、ほぼ同じような字幅でした。

ただし、Ambitionが「カリカリ」とした筆記感なのに対し、Moleskine Penは「シャリシリ」と滑らかに紙の上を走る感触があります。ペンの太さと筆感の違いを楽しみながら慣れていきたいと思います。

Moleskine Penの字幅は細め

Moleskine Penと併せて、Kaweco Classic Sport 用のKaweco ミニコンバーター2を購入しました。とても小さくて、装着してピストンが伸びている状態でもこんな感じです。

Moleskine Pen に KAWECO ミニコンバーター2を装着

Kaweco ミニコンバーター2は、「ピストン式コンバーター」です。ピストンを押し込んだ状態で、ペン先をインクボトルに入れてからゆっくりとピストンを引っ張るとインクが補充されます。

対象万年筆は、

  • クラシックスポーツ
  • アイススポーツ
  • スカイラインスポーツ
  • プラススポーツ

と、ありますが、Moleskine Penでも使えます。


Moleskine Pen しばらく使った感想

違和感は慣れの問題だと前述しましたが、新しい万年筆に慣れるためにしばらくMoleskine Penだけを使っていました。購入時に付属していたインクカートリッジを使い終わり、コンバーターに切り替える頃には、「太めの握り心地」も「少し筆圧が必要」にも慣れていました。

筆圧が必要と感じるのは、インクフローが悪いからではなく、ペンの軽さからでした。コンバーターを挿入した状態で実測値で14gは、持っている万年筆の中でMD万年筆の16gよりも軽いです。軽い万年筆の場合は、万年筆の自重で紙の上で滑らせるのではなく、ペンを紙に当てる力が必要なのだとわかりました。


ペンケースも使おう

Faber-Castell Ambitionを購入したときに万年筆を1本だけさせる福岡のファッションブランドの皮のペンケースを購入したのですが、Ambitionは細く、そのまま差し込むとペンが滑り落ちてきてしまい、ペンクリップで挟む必要がありました。

ちょっとしたことですが、面倒に思い使っていませんでした。しかし、Moleskine Penは太さがあるので差し込んだだけでも滑り落ちてくるようなことはありません。

FREESEのペンケースにMoleskine Penを収納

ペンケースにも活躍の場ができました。

Post Date:2023年7月16日 

Goolge Colabでお手軽テキストマイニング(日本語前処理)

象と散歩:pythonで遊ぶ 

Google Colaboratory は、Google アカウントさえ持っていれば、Python を実行できる素晴らしい環境です。準備やインストールが不要で、手軽に Pythonプログラミングを楽しめます。

テキストデータの分析(アンケートのフリーコメントや問い合わせ内容など)も、Google Colaboratory の環境を使えば、手軽にPythonでテキストマイニングができます。

今回は、テキストの前処理に関する2つのステップについて説明します。

  1. テキストの読み込み テキストファイル、CSV、Excel ファイルなどに保存されたテキストデータを読み込む方法です
  2. 読み込んだテキストの正規化 テキストの表記の揺れを少なくして文章を分析しやすい形式に変換します

1. 対象ファイルを読み込む

3つの方法でテキストデータを読み込む方法について説明します。2番目と3番目の方法では、pandasパッケージを使用します。

  1. テキストファイルの読み込み テキストファイルの中にあるテキストデータを読み込む方法です。open()関数を使用してファイルを開き、ファイルの中身をテキストデータとして抽出します。
  2. CSVファイルの読み込み CSVファイルに格納されたテキストデータを読み込む方法です。pandasパッケージのread_csv()関数を使用します。この関数にはCSVファイルのパスを指定し、データをデータフレームとして読み込むことができます。
  3. Excelファイルの読み込み Excelファイルに格納されたテキストデータを読み込む方法です。pandasパッケージのread_excel()関数を使用します。この関数にはExcelファイルのパスを指定し、データをデータフレームとして読み込むことができます。

ファイルのアップロード

Google Colaboratory ではGoogleドライブをマウントして利用することもできますが、下例は、ファイルをセッションストレージ(セッションが接続されている間だけ使えるストレージ)の "/content/sample_data" にアップロードする方法です。

  1. Colabの左端にあるファイルアイコンをクリック(下図オレンジ枠)
  2. sample_dataフォルダを開く
  3. セッションストレージにアップロード(下図グリーン枠)

ドラッグアンドドロップでもアップロードできます。

Google Colaboratory:ファイルのアップロード

アップロードするsample.txtの内容は下記のようなものです。

<sample.txt>
甘くてフルーティーな味で最高
チョコレートとストロベリーの組み合わせが最高!
香りが良くて食べやすい!おすすめです。
子供たちも大喜びのおいしさ!リピート決定。
さわやかな酸味と濃厚なチョコのバランスが絶妙。

エンコーディング

テキストデータを読み込む際には、エンコード(Encoding)を指定する必要があります。エンコードは、テキストデータのバイト列(バイナリデータ)への変換方法や規則を指定するものです。日本語などの2バイト文字データを正しく扱うためには、適切なエンコードを指定する必要があります。

一般的なエンコーディングとしては、以下のようなものがあります。

  • UTF-8: 広く使用されるUnicodeエンコーディングで、多くのプラットフォームやシステムでサポートされています。MacやLinux環境でよく使われます。
  • Shift-JIS: 主にWindows環境で使われる日本語エンコーディングです。

下例は、/content/sample_data/にあるsample.txtを読み込むコードです。file_pathに読み込むテキストをフルパスで指定しています。パスは当該フォルダを右クリックして"パスをコピー"で取得できます。

Google Colaboratory:ファイルパスの取得

UTF-8のファイルを指定する場合です。変数 textに読み込んだ内容を格納します。

file_path = '/content/sample_data/sample.txt'
with open(file_path, 'r', encoding='utf-8') as file:
    text = file.read()

print(text)

Shift-JISの場合は下記のようになります。

file_path = '/content/sample_data/sample.txt'
with open(file_path, 'r', encoding='shift_jis') as file:
    text = file.read()

print(text)

print(tex)の結果です。

甘くてフルーティーな味で最高
チョコレートとストロベリーの組み合わせが最高!
香りが良くて食べやすい!おすすめです。
子供たちも大喜びのおいしさ!リピート決定。
さわやかな酸味と濃厚なチョコのバランスが絶妙。

エンコードがわからない場合

chardetは、Pythonで利用できるエンコーディング推定ライブラリです。テキストのエンコードがわからない場合は、chardetでエンコードを確認してファイルを読み込みます。

下例では、sample.txtを読み込んで何のエンコードかを調べた結果をfle_encordingに格納し、そのエンコーディングでファイルを再度読み込みます。

import chardet

# ファイルのエンコーディング情報を取得
file_path = '/content/sample_data/sample.txt'
with open(file_path, 'rb') as f:
    file_encording= chardet.detect(f.read())['encoding']

print(file_encording) #エンコード情報

# 取得したエンコーディング情報でファイルを読み込む
with open(file_path, 'r', encoding=file_encording) as f:
    text = f.read()

print(text)

CSVからの読み込み

CSV(カンマ区切り)の場合は、pandasのread_csv()関数を使って列名を指定してデータを読み込みます。

読み込むcsvは、1列目の列名が「no.」、2列目の列名が「回答」です。

<sample.csv>
no.,回答
1,甘くてフルーティーな味で最高
2,チョコレートとストロベリーの組み合わせが最高!
3,香りが良くて食べやすい!おすすめです。
4,子供たちも大喜びのおいしさ!リピート決定。
5,さわやかな酸味と濃厚なチョコのバランスが絶妙。

下例は、上記のCSVファイルのうち列名が「回答」となっている列を取得するコードです。改行区切りで変数 textに格納します。

import chardet
import pandas as pd

# ファイルのエンコーディング情報を取得
file_path = '/content/sample_data/sample.csv'
with open(file_path, 'rb') as f:
    file_encording= chardet.detect(f.read())['encoding']

# CSVファイルを読み込んでテキストデータを抽出
df = pd.read_csv(file_path, encoding=file_encording)
text = '\n'.join(df["回答"])  # 回答列名を適宜変更してください

print(text)

print(tex)の結果です。

甘くてフルーティーな味で最高
チョコレートとストロベリーの組み合わせが最高!
香りが良くて食べやすい!おすすめです。
子供たちも大喜びのおいしさ!リピート決定。
さわやかな酸味と濃厚なチョコのバランスが絶妙。

Excelから読み込む場合

Excelファイルから直接読み込むことも可能です。pandasのread_excel()関数を使います。シート名と列名の指定が必要です。

import chardet
import pandas as pd

# ファイルのエンコーディング情報を取得
file_path = '/content/sample_data/sample.xlsx'
with open(file_path, 'rb') as f:
    file_encording= chardet.detect(f.read())['encoding']

# Excelファイルを読み込んでテキストデータを抽出
sheet_name = 'シート1'  # 読み込むシートの名前を指定してください
df = pd.read_excel(file_path, sheet_name=sheet_name, encoding=file_encoding)
text = '\n'.join(df["回答"])  # 回答列名を適宜変更してください

print(text)

print(tex)の結果です。

甘くてフルーティーな味で最高
チョコレートとストロベリーの組み合わせが最高!
香りが良くて食べやすい!おすすめです。
子供たちも大喜びのおいしさ!リピート決定。
さわやかな酸味と濃厚なチョコのバランスが絶妙。

2. テキストファイルの正規化

読み込んだテキストの正規化(表記の揺れの是正)を行います。正規化=文字の統一化です。

NFKC(Normalization Form KC)は、Unicodeの正規化形式の一つであり、日本語のテキストに特に有用です。NFKC形式では、以下のような処理が行われます:

  • 半角カタカナ→全角カタカナ
  • 全角英数字記号の半角化
  • 互換性のある文字の置換(①→1, ㋿→令和)

もうひとつ日本語表記の揺れを補正するライブラリとしてneologdnがあります。mecab と neologdn辞書での形態素解析をする前の正規化(表記の揺れの是正)として推奨されていますが、それ以外のケースでも有用です。以下のような処理が行われます。

  • 半角カタカナ→全角カタカナ
  • 全角英数字記号の半角化
  • 連続した長音記号を削除
  • 文字と文字の間のスペースを削除

実際に2つの正規化処理でどのようにテキストが変換されるのかをみていきましょう。


NFKCで正規化

NFKCの特徴は、互換性のある文字の置換です。①、㋿、㌢ といった文字が、1、令和、センチなどに変換されます。

import unicodedata

text = "カタカナカタカナ ABCABC ! ! 123 123 ①テキスト マイニング わーーーい 1984〜2000 ㋿ ㌢"

normalized_text = unicodedata.normalize('NFKC', text)
print(normalized_text)

実行すると下記の結果が出力されます。

カタカナカタカナ ABCABC ! ! 123 123 1テキスト マイニング わーーーい 1984〜2000 令和 センチ

neologdnで正規化

neologdnを使うにはパッケージのインストールが必要です。neologdnでは、"テキスト マイニング"→"テキストマイニング"と文字間のスペースが削除されたり、連続する長音の削除、チルダの削除などが行われます。

!pip install neologdn

import neologdn

text = "カタカナカタカナ ABCABC ! ! 123 123 ①テキスト マイニング わーーーい 1984〜2000 ㋿ ㌢"
normalized_text = neologdn.normalize(text)

print(normalized_text)

実行すると下記の結果が出力されます。

カタカナカタカナABCABC ! ! 123 123 ①テキストマイニングわーい19842000 ㋿㌢

NFKCとneologdnでテキストを正規化する

NFKCとneologdnには同じ正規化処理もあれば異なる処理もあるので、二つを組み合わせて実施しましょう。NKFCで正規化をした結果をneologdnで正規化します。

!pip install neologdn

import unicodedata
import neologdn

text = "カタカナカタカナ ABCABC ! ! 123 123 ①テキスト マイニング わーーーい 1984〜2000 ㋿ ㌢"

normalized_text = neologdn.normalize(unicodedata.normalize('NFKC', text))

print(normalized_text)

実行すると下記の結果が出力されます。

カタカナカタカナABCABC ! ! 123 123 1テキストマイニングわーい19842000令和センチ

読み込んだテキストを正規化する

sample.txtは正規化しても結果は変わりませんが、テキストファイルを読み込んで正規化するプログラムの例が下記になります。

!pip install neologdn

import chardet
import unicodedata
import neologdn

# ファイルのエンコーディング情報を取得
file_path = '/content/sample_data/sample.txt'
with open(file_path, 'rb') as f:
    file_encording= chardet.detect(f.read())['encoding']

# 取得したエンコーディング情報でファイルを読み込む
with open(file_path, 'r', encoding=file_encording) as f:
    text = f.read()
    
# テキストの正規化
normalized_text = neologdn.normalize(unicodedata.normalize('NFKC', text))

print(normalized_text)

正規化されたテキスト文章が、変数 normalized_text に格納されます。

次回は、日本語の文章をテキストマイニングする前処理として重要な形態素解析(単語や文節で区切り、品詞等を判別する)について説明していきたいと思います。

Post Date:2023年7月1日 

小型サーキュレーターの選び方

象だって涼しみたい by DALL·E 2

サーキュレーターは、直進性の高い風を送り出し室内の空気を循環させます。エアコンと併用すると夏は冷気を部屋全体に循環させ、冬は暖気を足元に運んでくれます。また梅雨時は部屋干しの衣類に風をあてることで生乾きを防いでくれます。

今夏は、DCモーター扇風機と併用でスタートしましたが、オールシーズンで使うサーキュレーターを選ぶ基準としたのが下記の3つです。

サーキュレーターを選ぶ基準
  • ① 静音でエコなDCモーター
  • ② コンパクトでシンプルなデザイン
  • ③ 部屋の空気を循環させるために十分な風量

DCモーターの扇風機を使って実感した静音性は、寝室やリビングなどのくつろぎの場所では重要な要素です。そして夏場はリビングに扇風機と2台置きになるので、物理的に邪魔にならないコンパクトさと、部屋に調和し、見た目にも美しいシンプルなデザインが求められます。もちろんサーキュレータとして空気循環を十分にできる風量があるというのは欠かせません。


おすすめの小型サーキュレーターブランドとモデル

DCモーター」「コンパクトサイズ」「シンプルなデザイン」「十分な風量」という条件に、価格を鑑みて候補としたのが、下記の3機種です。

  • アイリスオーヤマ PCF-BD15T
  • 山善 YAR-BD182
  • TAKASYOU XR-LRK02(2024年モデル XR-YY03)

アイリスオーヤマ PCF-BD15T

アイリスオーヤマのDCモーター サーキュレーターの中で、PCF-BD15Tの機能性から生まれたシンプルなデザインが素敵です。独自に開発された前面カバーである特殊形状スパイラルグリルと、ドーム型のデザインによって、直線的な風で、遠くまで届くスパイラル気流を作り出します。

アイリスオーヤマ PCF-BD15T

PCF-BD15Tは、風量を微風から強風まで5段階で調節することができます。また、上下左右に首振りする機能も備えており、3Dランダム送風が可能です。これにより、広いスペースでも均一な風を届けることができます。

このサーキュレーターの適用床面積は16畳となっており、一般的なリビングや寝室などの広いスペースでも効果的に使用することができます。快適な空気の循環と換気を実現し、室内の快適度を向上させることができます。

【PCF-BD15Tの特徴】
  • 特殊形状スパイラルグリルで直進性の高い気流
  • 風量5段階調節3Dランダム送風
  • 強制攪拌機能(部屋の空気を攪拌して温度ムラを少なく)
  • 2/4/8時間の切タイマー

山善 YAR-BD182

山善のYAR-BD182は、温度センサー機能を備えたDCモーター制御のサーキュレーターです。さらに、静音モードや立体首振り機能も搭載されており、寝室やリビングなどのさまざまなシーンで快適な空気循環を実現します。デザインもコンパクトでシンプルですが、26畳までカバーしてくれます。

山善 YAR-BD182
【YAR-BD182の特徴】
  • 温度センサーで設定温度に合わせて自動でON/OFF(24/26/28℃の3段階)
  • フロントガードとリアガードを外して水洗いができる
  • 2/4/8時間の切タイマー

TAKASYO XR-LRK02

XR-LRK02は、軽量でコンパクト、そしてシンプルなデザインのDCモーターの小型サーキュレーターです。

XR-LRK02 グレー/ホワイト

上下左右に自動首振りができて、イオン除菌やアロマ対応の機能もあります。風量は6段階調節できて、最大で5.5m/sのパワフル送風で20畳までの部屋の空気を循環できます。静音性は3機種の中で最も高いです。風量1では静に空気を攪拌してくれます。

マイナスイオンを発生させて空気中の細菌やウイルスを除去するイオン除菌機能がありますが、その効果については科学的な根拠は不十分です。また自動運転モードでは、温度センサーによって自動で風量を変化させてくれます。

@リビングでの使い方
  • 3Dランダム送風
  • イオン機能
  • 自動運転モード
XR-LRK02 ホワイト

リビングではDC扇風機と併用していますが、室温が30°Cぐらいまでであれば冷房なしで過ごせます。

@寝室での使い方
  • 首振左右(風が直接当たらない斜め上)
  • イオン機能
  • 風量1

で使っています。

寝室では天井や壁にあたって反射した風が優しく身体を包んでくれるので、とても快適な睡眠環境となりました。

【XR-LRK02の特徴】
  • イオン除菌機能
  • 3Dランダム送風機能
  • 温度センサーによる自動モード
  • アロマ対応
【XR-LRK02のデメリット】
  • 前面カバーの取り外しにネジを外さなければならない
  • リモコンを格納できる場所がない(他2機種はある)

XR-LRK02は販売終了となり、最新モデルは更にパワーアップしたXR-YY03です。(追記:2024/07)


アイリスオーヤマ・山善・高昇を比較する

下表は候補とした3機種の比較表です。

アイリスオーヤマ 山善 TAKASYOU
型番 PCF-BD15T YAR-BD182 XR-YY03
サイズ cm 22.2D x 22.2W x 29.6H 23D x 22W x 31H 24D x 24W x 31H
重量 約1.5Kg 2.61kg 1.6kg
消費電力 18W 22W 15W
適用床面積 16畳 26畳 32畳
左右 80° 80° 90°
上下 80° 90° 90°
3D首振り ⚪︎ ⚪︎ ⚪︎
風量 5段階 5段階 12段階
風の到達距離 17m - 32m
静音(最小風量) 35db以下 約30dB 39dB以下
自動切タイマー 2/4/8時間 1/2/4時間 1-10時間
温度センサー 24/26/28℃
マイナスイオン

エコで静かな小型DC サーキュレーターを使って快適な居住環境を構築しましょう。

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