Echo sub は、Echoシリーズの低音を補強するダウンファイヤリング方式(下向き設置)の100W サブウーファーです。Amazon Music Unlimited のEchoプランでも、Echo Subが使えるようになったので「いつか欲しいなー」と思いつつも
- 「1.1chの音響ってどうなの?」
- 「先にステレオ化をすべきでは?」
と、悩みながら購入を躊躇していたら、Echo Plus(第二世代)とEcho Sub のセットがキャンペーン価格 に!
「これは買いなの?」と思ったらスルスルっと物欲の神が降臨してきて、思わずポチッと。
Echoをステレオ化した立体音響の気持ちよさは、象と散歩: Amazon Echo で立体音響を楽しむ で経験済みです。一挙に Echo Plus(第二世代)のステレオ化、そしてサブウファーと2.1chと重低音立体音響システムの構築となりました。
Amazon Music Unlimited のEchoプランは安価でよかったのですが、ステレオペアでは利用できないので、Amazon Music Unlimited をEchoプランから個人プラン(年払い)にアップグレードしました。
家時間が多くなったので、家で過ごす時間を豊にするため「音楽をより気持ちよく」への投資です。
1.1chと2.1ch を試す
折角なので、Echo(第二世代)、Echo Plus(第二世代)、1.1ch(Echo+Echo Sub)、2.1ch(Echoステレオペア+Echo Sub)の組み合わせを試してみました。Echo Subのセットアップ動画では、「深みのある重低音が効いた楽曲で聴いてみましょう」と
- August Greene(オーガスト・グリーン)
- Emily King(エミリー・キング)
が推奨されます。
エミリー・キングのクラッシュ (An Amazon Music Original) を聴いてみると、
これでもかと低音を効かせた楽曲です。
しかし、深みのある重低音といえば、やはりJazzベースではないかと、最近、逝去された Gary Peacok(ゲイリー・ピーコック)のアルバム「Tales of Another」に収録されている「Major Major」で聴き比べてみました。(※現在は、Amazon Musicで配信対象外)
Echo Puls + Echo Sub
先ずは Echo Plus(第二世代) + Echo Sub の組合せです。前述したようにこの組合せであれば Amazon Music Unlimited がEchoプランで利用できます。Echo Plus もかなり低音を鳴らしてくれるスピーカーですが、Echo Sub の低音の響きは予想以上でした。ピーコックの低音をしっかりと身体で感じられます。しかし、モノラルで低音が響くと、よりこもった感じがします。
⭐️(星1つ)
Echo + Echo Sub(1.1ch)
Echo(第二世代)単体ではかなり貧弱な音の響きで、低音は特に苦手としています。しかし、Echo Subを追加するとモノラルでかなり迫力がある音になります。苦手な低音をEcho Sub が補ってくれるので、Echo Plus に Echo Subを繋げるよりも、こちらの方が気持ちよいかもしれません。
EchoデバイスにEcho Subで1.1chにするのであれば、音が貧弱なEchoシリーズの方があっているかもしれません。
⭐️⭐️(星2つ)
Echo ×2 + Echo Sub(2.1ch)
続いて Echo(第二世代)のステレオペアにEcho Subを追加して2.1chにしてみました。ステレオにすることで、キースジャレットのピアノとゲイリーピーコックのベースが左右に別れて、臨場感がある音になり、さらにEcho Subを繋げて2.1chにすると、低音も響き気持ちよく音楽を聴けます。
⭐️⭐️⭐️(星3つ)
Echo Plus ×2 + Echo Sub(2.1ch)
最後がEcho Plus(第二世代) ×2 + Echo Sub で2.1chにしてみました。Echo Plus 単体で聴くとこもった感じで聞こえますが、ステレオペアにすると音に奥行きができてクリアになります。更にEcho Subで低音が鳴り響くのでかなり気持ちよい音の世界に浸れます。
今までBluetoothでコンポに繋げて音を出していましたが、電源さえ確保できればスピーカーを離れた場所に置くことができるので、2台のEcho Plus(第二世代)とEcho Subそれぞれを離して配置すると部屋全体が音楽に包まれて、Echo Subの低音も立体的に感じるので、かなり気持ちよい音楽体験となります。
2.1chにすると音楽は格段と気持ちよくなるのですが、Radikoでニュースやaudibleで小説を聴くときにもサブウーファーをOFFにはできないので星をひとつ減らしています。このサブウーファーの利用有無と各Echoが別々にボリュームコントロールできると間違いなくストリーミングで音楽を聴く環境としては星5つなのに残念です。
Echoの配置による左右のバランスやサブウーファーの低音を自分好みに設定できるようにするのはそんなに難しくなく実現できると思うのですが、ステレオペアで「この曲、いいね」ができないのと共にまだ改善の余地はあると思います。
⭐️⭐️⭐️⭐️(星4つ)
Echo SubはどのEchoシリーズで使えるのか
Amazon.co.jp Help: ステレオペア対応のEcho端末 に、Echoシリーズでペアリング(ステレオ化)ができる組み合わせが掲載されていますが、Echo Subは、現在発売されているEcho 、Echo Dot、Echo Show などEchoシリーズの全てに接続可能となっています。
対応機器 |
Echo Subは、Echo (第2世代)もしくはEcho Plus(第2世代)のみに対応しています。他のEchoシリーズやAlexa搭載端末には対応していません。 |
とありますが、製品発売時の情報がそのまま残っているのではないかと思われます。
2.1ch(Echo Sub)が使える機能は
下記のストリーミング系のサービスであれば、Echo Sub(2.1ch)で再生されます。
- Amazon Music(ポッドキャストを含む)
- Spotify
- Radiko
- TuneIn
- audible
- KIndle本の読み上げ
確認はできていませんが、Apple Music、AWA、dヒッツ、うたパスなども同様にEcho Sub(2.1ch)を使うことができるものと思います。
しかしながら、
- ニュース
- Alexaスキル
- Alexaとの会話
などは、話しかけたEchoからの応答となり、Echo Sub(2.1ch)では音が鳴りません。
またBluetooth接続も、特定のEcho端末に直接繋げているだけとなるので、ステレオ再生やEcho Subを使うこともできません。
2.1chやEcho Subで鳴らない場合の対処
Echo Plus+Echo Subで2.1ch構成にした直後は、SfotifyやRadikoなど、Amazon Music以外のストリーミングサービスは、リクエストを受け付けた、Echo からしか音が鳴りませんでした。
「Echo(第二世代)ではステレオ再生できているのになんで?」
と思い、いくつか試してみましたが、
と、スピーカーグループ名を指定して再生するか、
Alexaアプリの「再生」からデバイス(スピーカーグループ名)を選択して再生すると、Amazon Music 以外もEcho Sub(2.1ch)で再生されるようになりました。
下写真は、Kindleを本を読み上げるときのデバイス名選択例となります。
ステレオ化したらウェイクワードを変える
Echoシリーズをステレオペアリングをしたら、メインで使う Echoのウェイクワードを「Alexa」とするならば、もう一台は「Amazon」「Echo」「Computer」に変更しておかないと、「Alexa」といったときに、両方のEchoが反応してしまいます。
常にどちらか決まった方が反応してくれればいいのですが、タイマーを設定したときには端末Bが反応して、タイマーを消そうとしたときに端末Bが反応してしまうと、タイマーを止められません、、、
Echoシリーズで音響システムを拡張していくには
EchoもEcho Dotも新型が発表されました。
Echo Plusが半額で販売されていたので、新しいモデルが発売されるのだろうという予感はありましたが、新しいEchoはスマートハブ機能と温度センサーが搭載されているので、遠からず Echo Plus も姿を消すのではないでしょうか。Echo第3世代は既にAmazonストアからはその姿を消しています。
新しいEchoは球体で、スピーカーの配置は第3世代とは異なりますが、搭載されているスピーカーは、3.0インチウーファー、0.8ツイーター x 2 とあるので、同程度の音質であるとすれば、ステレオ化を優先して、次にサブウファーの追加を検討することを勧めます。
もちろん最初から2.1ch化ができるのであれば、それに越したことはありません。
またEcho DotやEcho Showであれば、Echo Subとの組み合わせで低音を増強するというのも、Echo(第二世代)+Echo Sub の組み合わせからありかと思いました。
JazzをEcho Subで楽しむ
2.1ch構成にして、最も気持ちよく聴けるようになったのが、低音の効いたJazzです。テレワークでもカフェ気分で仕事ができます。
仕事中なら
も、いいですが、
Echo Subの低音の魅力を引き出してくれる、Jazzベーシストの奏でる楽曲を、是非、聴いてみてください。
Gary Peacock(ゲイリー・ピーコック)
ゲイリー・ピーコックは、日本との馴染みも深く、京都に滞在して座禅や東洋思想を学び、初のリーダーアルバムとなるEASTWARDを日本で収録しています。残念ながらEASTWARDはストリーミング配信されていませんが、一聴の価値ありです。
聴き比べをするために使用した「メジャー・メジャー」は、キース・ジャレット、ジャック・ディジョネットとの初の共演となった「Tales of Another」に収録されています。後に、この3人でスタンダード トリオとして活動していきます。
トリオとしての「Standards, Vol.1」「Standards, Vol.2」も好きなアルバムですが、「Tales of Another」は、あくまでもゲイリー・ピーコックのアルバムであり、彼の感性を満喫できます。
で、ピーコックのベースプレイを堪能しましょう。
Eddie Gómez(エディ・ゴメス)
エディ・ゴメスは、ビル・エバンス トリオでのプレイが有名ですが、初のリーダー・アルバム「DOWN STRECH」では、オリジナル曲も多く、ベーシストしての曲の作り方や音楽の方向性が垣間見れるアルバムです。
また、ビル・エバンスとのアルバム「Intuition(インチュイション)」では、トリオとは違ったデュオの中でのリズムとベースを担った演奏が楽しめます。
先ずは、
から初めてみるといいかもしれません。
Ray Brown(レイ・ブラウン)
レイ・ブラウンといえば、キング・オブ・ウォーキングベースです。シンプルな四分音符でのベースラインでもスィングを感じられるJazzベーシストのお手本的存在です。
また3人のベーシスト(Ray Brown, John Clayton, Christian McBride)が共演するアルバム「SuperBass 2」は秀逸です。Echo Subで体感できる低音の魅力を最大限に引き出してくれます。しっとりと楽しむというより、聴いていて楽しくなるアルバムです。
レイ・ブラウンは、数多くのミュージシャンと共演していますが、
と言って、ウォーキング・ベースラインを堪能しましょう。
Echo Subは価格以上の価値を発揮
Echo Subは、価格以上に Amazon Echo の音楽シーンを豊にしてくれるサブウーファーです。Amazon Music Unlimited + Echoで2.1chのサウンド環境を構築して、色々な音楽を満喫しましょう。