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Post Date:2021年6月26日 

夏の暑さはシェードとオーニングで凌ぎたい

50℃を超えるベランダ

東京都心でもで日中の最高気温が30℃を超える真夏日が3日間続きましたが、真夏日と聞くとだけでげんなりとしてしまいます。

過去の天気 - goo天気 で30℃を超えた日数を数えてみましたが、昨年の6月は、東京で真夏日が7日間ありました。

6月 7月 8月 9月
2011 6 20 21 11
2012 1 17 29 18
2013 1 19 28 8
2014 3 18 21 2
2015 2 19 20 3
2016 2 15 26 11
2017 3 25 19 3
2018 7 26 25 8
2019 3 9 25 12
2020 7 7 30 10

過去10年間では、6月は平均で3.5日、真夏日があり、7月になると6割弱、8月は8割弱の日が30℃以上です、、、。

まだ暑さに慣れていない6月から暑さ対策が必要です。

しかし、6月は梅雨の時期なのに昔からそんなに暑かった?と、気象庁のデータから6月の最高気温の平均をグラフにしてみました。

トレンドラインを引いてみると右肩上がりのラインに。やっぱり昔に比べてると暑くなっているんだと実感。

暑さ対策といえば、昨年の夏に警視庁がこんなツイートをしていました。

情報ソースを探ってみると、平成25年に環境省の報道発表資料に「日向も木陰も気温は同じだが、表面温度は約20℃の差で放射熱が違う」というものを見つけました。

日向と木陰で感じる暑さの違い

日向は暑く、木陰は涼しく感じますが、気温は両方とも約30℃でした。日向では、頭上からの日射に加え、50℃近くに高温化した歩道や車道からの放射熱が足元を包みます。一方、木陰では、頭上は葉っぱが約30℃、足元の歩道は約32℃でした。頭上も足元も、人の皮フ温より低いため、体からの放熱が進みます。木陰に入ると涼しさを感じるのはそのためです。

【引用】猛暑に対する街なかでの対応方策について(環境省)

放射熱ってすごいなと思い、30℃を超えた真夏日にベランダに温度計を置いてみたら、あっという間に50℃に、、、。

真夏になれば裸足では、歩けないぐらい熱くなるし、窓を開けていても熱せられた空気が部屋の中に入ってきます。

冷房の部屋にずっといると身体がだるくなるので、できる限り窓を開けて扇風機で過ごしたいのですが、カーテンを閉めると風も遮られてしまいますし、そもそもベランダからの熱気もあります。


陽射しを遮る

最初に思いついたのは、簾(すだれ)と葦簀(よしず)です。

簾(すだれ)は吊るすもので、葦簀(よしず)は、立てかけます。いずれも陽射しを避けて風を通すのが特徴ですが、部屋への陽射しを防ぐのが目的で、庭やベランダに日陰を作るのは難しそうです。

実家でも庭に木陰を作りたいという要望があったので、どんなものがいいかを探してみると、洋風な呼び名のシェード、オーニングというものがありました。


シェードとは

シェードは、メッシュ素材のシートなので隙間からは陽射しは多少入りますが、風も通してくれます。シートには固定用の穴があるので紐を通して簡単に取り付けることができます。

タカショー クールシェード(外観)

表からはシートで覆われているように見えますが(上写真)、内側からみると結構透けています(下写真)。

タカショー クールシェード(内観)

陽射しを優しく遮ります。紐で縛るところさえがあれば取り付けも簡単です。

シェードは以下の特徴があります。

  • 木漏れ日のような陽射しに
  • 風を遮らない
  • 紐で簡単に取り付けられる
  • 販売価格が安価

タカショー クールシェード

タカショーは、和歌山に本社があるガーデン用品の会社で、シェードやオーニングも製造販売しています。もっと安い商品もありましたが、国内企業で、2年間補償という品質への自信も伺えます。ということで、クールシェードに決定。

ベージュモカともに

  • UVカット率 約85%
  • 遮光率 約85-90%

と、性能的には同じで、サイズは1×2m2×2m2×3m の3種類があります。

同じ色で揃えるのも芸がないかと、2×3mのベージュとモカを1枚ずつ購入しました。

しかし、「ベージュは日が当たっていると、シェード自体が眩しい」と言われて、後日、モカを追加で購入。

2mx3mは広げると結構大きいですが、重さが1kgしかないので一人で設置可能です。上部4箇所、下部2箇所の穴に紐を通して固定します。

実家の方の暑さ対策はこれで完了ですが、自宅ではシェードを止める場所がない。窓のサッシに取り付ける「タカショー(Takasho) オーニング取付 金具」もありますが、網戸を閉めても隙間ができてしまいます。


オーニングとは

オーニング(Awning)は、日よけ、雨おおい という意味ですが、オープンカフェなどの日よけ、雨よけなどに使われ、カンバス地の可動式テントです。使用しないときは巻き上げることができます。

突っ張り式で取り付けられるオーニングもあります。

百聞は一見に如かずですね。こんなやつです。

タカショー クールサマーオーニング
Takasho クールサマーオーニング(Amazon)

広げているときは庇(ひさし)が出ていますが、ハンドルをクルクルと回して巻き上げてしまうことができます。

タカショー クールサマーオーニング
Takasho クールサマーオーニング(Amazon)

タカショー クールサーマーオーニング

購入したシェードと同じタカショーのクールサマーオーニングは、幅が2mと3mのものがあり、突っ張り式でいい感じです。重さが11Kgあるので、それをしっかりと支える構造になっていそうです。

ベージュもありますが、こちらはウォーターガードになっていて値段も高いです。

DEPOSでもタカショーと酷似したオーニングを扱っていますが、タカショーのクールサマーオーニング モカ 2000/C の商品コードは、46011300、DEPOS クールサマーオーニング モカ 2000 の商品番号 460113とあるので同じ商品ではないかと思います。


奥行は、最大で126.5cmとありますが、アームの長さをを15cm毎に4段階で調整できるとあるので、アームを短くするとベランダでも使えそうです。

しかし、残念なことに注意事項として、

※2階以上では使用しないでください。

とあります。2階以上ということは、1階でしかダメということ、、、、。


エストアガーデン ひさし君

ベランダに設置できるオーニングはないかと探してみると、エストアガーデンのオーニングで ”ひさし君” という商品がありました。

風抜きスリットがありシートの吹き上がりの緩和が考慮されているためか「高層住宅の場合3Fまでを想定しています」とあります。

つっぱり式でもしっかりと固定はできるものの、気象庁の風速は地上から10mでの計測です。風速は高さと比例して強くなるので、突風で煽られて外れてしまったり、折れた場合の危険性があります。

帆を畳んでいれば強風で壊れるようなこともないかと思いますが、「んー」。


網戸にシェードの固定金具を付ける?

サッシの窓についている網戸の形状を確認しみると横にも装着できそうです。取り付け金具の片側を網戸の横に設置すれば網戸も閉められます。

サッシの網戸

また、シェードの下側の固定にオーニング固定セットを使えば、シェードの張り具合の調整も取り外しも簡単にできそうです。

オーニング固定セットを使わなくても、ロープを ”馬つなぎ結び” にすれば、解くのは簡単です(ロープの結び方は 役立つロープの結び方 - ヒント・ファイル - 東急ハンズ を参考)。

ベランダは奥行きがないので、シェードを斜めに貼ると圧迫感がありそうですし、シェードを張ったり、外したりするのは面倒だけど、これが一番いいのかなあと、悩み中。

Post Date:2021年6月8日 

食べる甘酒スムージーで菌活生活のすすめ

冷凍果実と食べる甘酒で作るスムージー

コンビニアイスには罪悪感を覚えるけど、暑い季節は、冷たくて甘いものに焦がれます。少しでもギルトフリーな冷菓をと "冷凍果実" と 発酵機で作った "食べる甘酒" でスムージーを作っています。

スムージーは、アメリカ生まれの飲み物で、クラッシュした氷を加えたり、凍らせた果物や野菜を使用するシャーベット状の飲み物です。しかし、今では、野菜や果物をミキサーにかけたものを含めてスムージーといわれています。

「シャーベット状でないスムージーならジュースと同じ?」

と思いましたが、ジュースは果実をジューサーで搾った搾汁(さくじゅう)なのでサラサラですが、スムージーは素材をそのまま粉砕するので、とろみがあり、果物や野菜の栄養を丸ごと摂取できます。

しかし、夏は冷菓としての冷凍果実に甘酒で甘味を加えたスムージーが一押しです。

象と散歩: 食べる玄米甘酒で菌活生活のすゝめ  で紹介している ”食べる甘酒” は、甘さを控えるために白米ではなく玄米を使っているので、程よい甘さが、スムージーを引き立ててくれます。


スムージーに適したミキサー

冷凍果物でスムージーを作るにはパワーがあるミキサーが必要です。消費電力(ワット数)と回転数が選択の基準となりますが、回転数が同じでもパワーがなければ撹拌力に欠けます。

しかし、パワーがあると本体が大きくなってしまうのが世の常。コンパクトでパワーがあるミキサーを探してたどり着いたのが、T-Fal(ティファール)の『ミックス&ドリンク』でした。

  • 氷も砕ける300Wのハイパワー
  • 低速時 15,000rpm / 高速時 20,000rpm
  • 最高容量 600ml

と、滑らかなシャーベット状のスムージーを数人分作るのに十分なパワーがありますが、コンパクトで、洗練された美しいデザインです。

ボディカラーにはホワイトとルビーレッドがあり、ルビーレッドにはミルが付属しています。ミルは不要でしたが、赤いボディが気に入りルビーレッドを購入しました。

ティファール ミックス&ドリンク

2020年にカッターがチタンコーティングされて耐久性が2倍になった『ミックス&ドリンク ネオ』が発売され、ボディーカラーがシルバーとミル付きのルビーレッドになりました。


サステナブルな製品

T-falには部品注文センターがあり、パーツが破損した場合でも壊れた箇所だけを交換することができます。以前、蓋の留め具が破損してしまったときに注文をしましたが、送料&代引き手数料込みで990円でした。

家電製品を長く使う上でも、こういった企業のスタンスはとても好感が持てます。


スムージーを作ろう

冷凍果物として販売されている ラズベリー、ブルーベリー、マンゴー などを使えば簡単に美味しいスムージーができます。

もちろん、カットパイナップル、りんご、バナナ、イチゴ、オレンジなどお好みの果物を冷凍庫で凍らせたものでもOKです。

T-fal『ミックス & ドリンク』は、氷が砕けるハイパワーとありますが、果物のカットが大きいと細かく砕けずに固まりが残ってしまいます。大きめなものは、カットしてから入れるか、少し常温で解凍してください。

ラズベリー、ブルーベリー、マンゴー

そして、「食べる甘酒」を加えます。甘さ加減はお好みで。

冷凍果実に食べる甘酒を加える

適量の牛乳を入れてミキシングです。

最初に低速で撹拌してから高速で仕上げると滑らからなスムージーができます。

牛乳が多いとシャーベット感がなくなりますが、逆に少ないとドロドロの状態となり、ブレードが空回りしてしまい冷凍果物の固まりが残ってしまいます。

最初は少しづつ牛乳を注ぎ、状態を確認しながら仕上げていきます。

冷凍果実、食べる甘酒 & ミルク

牛乳だと、まだ罪悪感を覚えるというのであれば豆乳でも美味しくできます。果物が入っているので豆臭さも感じません。

サステナブルな製品である

T-falには、部品交換センターがあり、機器が壊れたときにパーツを細かく交換することが可能です。以前、蓋の留め具が破損してしまいましたが、蓋だけを交換できました。送料&代引きテス料込みで1,000円もしなかったと記憶しています。

長くモノを使うために、こういう細やかな対応してくれる企業は好きです。


食べる甘酒の作り方

「食べる玄米甘酒」の作り方は、象と散歩: 食べる玄米甘酒で菌活生活のすゝめ からの再掲です。

長谷園の ”かまどさん” であれば、玄米1合あたり300ml、2合であれば水 600ml です。炊き上がった玄米を更に10時間発酵させるので、水に浸す必要はなく、直ぐに炊いて問題ありません。

塩は、ナトリウムが玄米のカリウムと中和して苦みを和らげるので、炊き始める前に少し入れます。

土鍋で中火で30分、その後、火を止めて30分蒸らします。中火で30分と書いていますが、鍋蓋の穴から蒸気がでなくなったら火を止めてください。

玄米の炊き方
✔ 玄米 2合
✔ 水 600ml
✔ 塩 少々
✔ 中火で30分
✔ 火を止めて30分蒸らす

「食べる甘酒」の材料は玄米と糀(こうじ)にお湯を足すだけです。

材料   
✔ 玄米 2合
✔ みやここうじ 一袋(200g)
✔ お湯 60° 適量

糀(こうじ)は、スーパーでも購入できる伊勢惣「みやこ こうじ」を使っています。乾燥麹なので袋の中で細かく砕いてから使います。

甘酒を作る発酵器は、Kuvings(クビンス)ヨーグルト&チーズメーカを使っています。

30分蒸した玄米、細かく砕いた麹を容器に入れて、玄米と麹が浸るぐらいにお湯(水)を足してよくかき混ぜます。

玄米とみやここうじを混ぜる

温度は 60℃、発酵時間は 10時間で「食べる玄米甘酒」の完成です。甘めにするのであれば発酵時間を長くしてください。

食べる玄米甘酒の完成

夏は、”冷凍果実&食べる甘酒” で作ったスムージーで大人な冷菓を楽しんでください。

Post Date:2021年5月20日 

Googleドキュメントを使ってGASで差し込みメールを出す(HTMLメールも可)

ゾウでもわかる Google Apps Script

GASでメールを送信をするのは簡単ですが、メール本文を整形するのが面倒です。

しかし、Googleドキュメントでメールのテンプレートを作れば簡単です。またメール本文の一部を変数として、送付する人の名前などを書き換える差し込み機能を使うこともできます。

テキストメールだけでなくHTMLメールでも同じようにGoogleドキュメントでテンプレートを作成して差し込みメールを出すことも可能です。

今回説明するのは、

  • Googleドキュメントでメールのテンプレートを作る
  • メール本文の一部を送信する人によって書き換える
  • HTMLメールの送信

についてです。

実際に送付されるHTMLメールはこんな感じです。赤字にしている部分が差し込みです。画像も添付しています。

HTMLメールサンプル

テキストメールのサンプルは下記となります。テキストメールなので画像はなく、リンクも使えないのでURLの記載となります。

テキストメールサンプル

メールのテンプレート作成する

先ずは、Googleドキュメントでメールのテンプレートを作成します。


テキストメールのテンプレート

テキストメールは、見たまんまなのでとても簡単です。

赤字が差し込み用の変数です。

面談日のお知らせ

[value1]さん、面談の日程が確定しました。

日付 :[value2]
時間 :[value3]

詳細については、下記URLからご確認ください。

差し込みとするのが赤字の部分です。プログラムで判断できる文字列であれば何でも構いませんが、

  • [value1] ・・・ 氏名
  • [value2] ・・・ 日付
  • [value3] ・・・ 時間

としています。


HTMLメールのテンプレート

続いて、HTMLメールのテンプレートとなります。橙色がHTMLタグです。

<h2>面談日のお知らせ<h2>

<p><strong>[value1]</strong>さん、面談の日程が確定しました。</p>

<ui>
    <li>日付 :<span style="color: red">[value2]</span></li>
    <li>時間 :<span style="color: red">[value3]</span></li>
</ui>
 
<p>詳細については、<a href="https://walking-elephant.blogspot.com/2021/05/shower-head.html">こちら</a> からご確認ください。</p>

<img alt="ゾウでもわかる Google Apps Script" height="180px;" src="https://lh3.googleusercontent.com/StoB14GWX9gSlf6HgsiRuWEn9TyN7XIejqUeWh9GCxQmrGVVxMwXE19xThkj_VvgVOIAdF_3iACbSJyJYPG1hro-bnl9G7yEqMoCWHxgP43oCe-0RHSMTt3fDjoOcLKVSkGbeerL9vI=s16000" title="ゾウでもわかる Google Apps Script" width="320px;" />

GASでメールを送信する

サンプルプログラムは、下記の3パートから構成されています。

  1. Googleドキュメントを読み込む
  2. 読み込んだコンテンツから特定文字列を置換する
  3. HTMLメールを送信する

HTMLメールで送信しますが、HTMLメールが受信できない環境であればテキストメールが表示されます。

サンプルコードは下記になります。

function testMail() {
/***************************************************
* Googleドキュメントを読み込む
***************************************************/
  //GoogleドキュメントのID
  var textDocId = '...1234567890...'
  var htmlDocId = '...abcdefghij...'

  //テキストメール テンプレートの取得
  var txtDoc = DocumentApp.openById(textDocId)
  var txtTemplate = txtDoc.getBody().getText()

  //HTMLメール テンプレートの取得  
  var htmlDoc = DocumentApp.openById(htmlDocId)
  var htmlTemplate = htmlDoc.getBody().getText()

/***************************************************
* メール本文の特定文字列を置換する
***************************************************/
  //変数の設定
  var var1 = 'タカハシ'
  var var2 = '2012年5月14日(金)'
  var var3 = '13:00'

  //プレーンテキスト内の変数を置換
  var bodyText = txtTemplate.replace('[value1]',var1).replace('[value2]',var2).replace('[value3]',var3)

  //HTML内の変数を置換
  var bodyHtml = htmlTemplate.replace('[value1]',var1).replace('[value2]',var2).replace('[value3]',var3)
/*************************************************** * HTMLメールを送信する ***************************************************/ var mailTo = 'sample_mail@gmail.com' var subject = 'テストメール' GmailApp.sendEmail( mailTo, subject, bodyText, { htmlBody:bodyHtml } ) }

Googleドキュメントを読み込む

Googleドキュメントで作成したテンプレートをIDを指定して読み込みますが、6行目がテキストメール、7行目がHTMLメールのGoogleドキュメントのIDとなります。

5. //GoogleドキュメントのID
6. var textDocId = '...1234567890...'
7. var htmlDocId = '...abcdefghij...'

Googleドキュメントの編集URLが下記の場合、赤字の部分がIDです。

https://docs.google.com/document/d/...1234567890.../edit

Googleドキュメントで作成したテンプレートの値に変更してください。

10行目でGoogleドキュメントで作成したテキストメールのテンプレートを上記のIDを指定して開いて、11行目で内容をテキストとして変数 txtTemplate に代入しています。

  9. //テキストメール テンプレートの取得
10. var txtDoc = DocumentApp.openById(textDocId)
11. var txtTemplate = txtDoc.getBody().getText()

HTMLメールのテンプレートも同じように14-15行目で変数 htmlTemplate に代入します。

これで、Googleドキュメントの読み込みは完了です。


メール本文の特定文字列を置換する

差し込み部分の説明です。

21-23行目でメールに差し込む値を定義しています。

20. //変数の設定
21. var var1 = 'タカハシ'
22. var var2 = '2012年5月14日(金)'
23. var var3 = '13:00'

26行目がテキストメール・テンプレートから読み込んだ値の置換、29行目がHTMLメール・テンプレートから読み込んだ値の置換です。

25. //プレーンテキスト内の変数を置換
26. var bodyText = txtTemplate.replace('[value1]',var1),.....省略.....
27.
28. //HTML内の変数を置換
29. var bodyHtml = htmlTemplate.replace('[value2]',var1)......省略.....

replaceを使って文字列を置換しています。

Strings.replace('置換前の文字列','置換後の文字列')

変数をひとつにして説明すると、下記の例では、txtTemplate にある [value1] を探して 細野 に置換した内容を bodyText に代入しています。

var bodyText = txtTemplate.replace('[value1]','細野')

差し込みが多い場合には下記のように分割することもできます。

var bodyText = txtTemplate.replace('[value1]',var1)
var bodyText = bodyText.replace('[value2]',var2)
var bodyText = bodyText.replace('[value3]',var3)

HTMLメールを送信する

メールを送信するのには GmailApp.sendEmail を使います。

GmailApp.sendEmail(送付先メアド, メールタイトル, 本文, {オプション})

34-35行目で mailTo に送信先アドレスを、subject にメールタイトルを代入しています。

自分のメールアドレスに変更してください。

34. var mailTo = 'sample_mail@gmail.com'
35. var subject = 'テストメール'

37-44行目がメール送信部分です。

HTMLメールを送信するので、オプション部に htmlBody:'HTMLメール本文' を指定し、本文 にはHTMLが表示できない場合のテキスト文を指定しています。

こうしておけば、HTMLメールを表示できない環境の場合には、テキストメールが表示されます。

37. GmailApp.sendEmail(
38.   mailTo,
39.   subject,
40.   bodyText,
41.   {
42.     htmlBody:bodyHtml
43.   }
44. )

テキストメールを送信する

テキストメールとして送信する場合は、サンプルプログラムのオプション部を削除して下記のように変更します。

GmailApp.sendEmail(
  mailTo,
  subject,
  bodyText
)

シートの文字装飾された文字列をHTMLメールで送信する

コメントに質問を受けたのでスプレッドシートから値と文字装飾(色、太文字)を読み込んでHTMLメールを送信するサンプルプログラムを作成しました。

読み込むシートには、A1セルに赤字太文字で"象と散歩"と入力しています。

サンプル スプレッドシート

プログラムでHTMLタグを生成する

セルの文字色は、.getFontColor()で取得できます。太字かどうかは、.getFontWeight()でわかります。戻り値が、boldなら太字、太文字でなければnormalです。

次にHTMLの生成ですが、セルの文字が太文字かを判断して、太文字であれば<strong>タグで囲みます。文字色は必ずセットされているので、<p style='color:#カラーコード>で括ります。

文字色は必ずセットされるので、装飾文字のパターンは太字の有無の2パターンですが、文字色が「黒」か「他の色」かの4パターンで生成されるHTMLを下表に示します。

字幅太字文字色HTML
象と散歩なし<p style='color:#000000'>象と散歩</p>
象と散歩なし<p style='color:#ff0000'>象と散歩</p>
象と散歩太字<p style='color:#000000'><strong>象と散歩</strong></p>
象と散歩太字<p style='color:#0000ff'><strong>象と散歩</strong></p>

下記がサンプルコードとなります。

function sendFormattingEmail() {
  // シート名を指定
  let sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName("シート1")
  // セルの内容を取得
  let cellValue = sheet.getRange("A1").getValue()
  // セルの文字色を取得
  let cellFontColor = sheet.getRange("A1").getFontColor()
  // セルの文字が太字かどうかを判定
  let cellIsBold = sheet.getRange("A1").getFontWeight() === "bold"

  Logger.log(cellValue)
  Logger.log(cellFontColor)
  Logger.log(cellIsBold)

  // 宛先メールアドレス
  let mailTo  = "sample_email@gmail.com"
  // メールの件名
  let subject = "文字色と太文字を指定したメール"

  // セルの値を取得
  let body = cellValue
  // 太字の場合はstrongタグで囲む
  if (cellIsBold) {
    body = "<strong>" + body + "</strong>"
  }
  // 文字色をstyle属性で指定
  body = "<p style='color:" + cellFontColor + "'>" + body + "</p>"

  Logger.log(body)

  // HTML形式のメールを送信
  GmailApp.sendEmail(mailTo,subject,'',{htmlBody:body})
}

上記を実行すると、セルに設定された文字装飾(文字色と太字有無)で、HTMLメールを送信することができます。(2023.7.23追記)


GASの基礎を学べる参考図書

ある程度プログラミンがわかっていれば、WEBやYoutubeでも十分に調べられると思いますが、初歩的なところからであれば参考図書は有効な学習手段です。

詳解! Google Apps Script完全入門 [第3版]」は、プラグラミング初心者にわかりやすく説明されています。GASを最初に学ぶ一冊として良書です。

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講師:事務職たらこ

印象に残りやすい手書き風スライドを用いGASの基本的なプログラミングを気軽に学ぶことができる。本講座でGASを活用した自動化ができるレベルにはなれないが、基礎としては十分。

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