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2022年10月21日

Amazonの本気を感じるEcho Studioのアップデート

Echo Studo(チャコール)

Echo Studio のカラーバリエーションモデルとしてグレーシャーホワイトが追加され、ステレオ音源が強化されたソフトウェアにバージョンアップ(8087715460)されました。

このアップデートは過去に購入した Echo Studio にも適用されます。

Echo Studio に

Alexa, アップデートして

と言って、デバイスのソフトウェアが最新版になっていることを確認してください。

新たな空間オーディオ処理技術が搭載され、周波数帯域が拡張されとことにより、

  • 深みのある低音
  • 中高音域の明瞭度向上

となり、ステレオ音源を強化するために設計された空間オーディオ処理技術では、音の奥行きや明瞭度、臨場感を向上し、より没入感のあるサウンドにしたと謳われています。


Echo Studioの音質は改善されたか?

はい、気持ちよく改善されました」というのが結論です。

2台の Echo Studio + Echo Sub を使っていますが、「Echo Sub の低音の振動が気持ちよくなった?」というのが、Edho Studioのアップデートに気がついたきっかけでしたが、低音の抜けが抜群に改善されています。

また少しボリュームを上げてみると、音のバランスがよくなっていることもわかります。

Echo Studio(左右)と Echo Sub(中央)

Bill Evans Trio の Waltz for Debby (take 1) - Alternate Take をAmazon Music Unlimied では Ultra HD で配信していますが、

右から聴こえるエヴァンスのピアノ、左から迫るラファロのベースプレイとEcho Subの伝える低音の振動が、空間の中でバランスよく融合され、とても臨場感のある演奏として聴けます。

同じ曲をHDで聴くとやっぱりUltra HDの方が断然、艶やかな音です。Ultra HDの音源を聴けるという意味でもストリーミングを音楽を楽しむデバイスとしてEcho Studioは優れものです。

アップデート前の Echo Studio は、2.0インチミッドレンジスピーカーが3つ搭載されているのに中音域が弱く、イコライザでミドルを+1上げていましたが、「象と散歩: Echo の音質を改善する7つの方法」で書いた、ホワイトノイズを再生して再生される音域を確認する方法を再度試してみると、

Echo Studioでホワイトノイズを再生したときの周波数帯域
iAnalyzer
Echo Studioでホワイトノイズを再生したときの周波数帯域
Analyzer

中音域の凹みがなくなりバランスよく音が出るようになっているので、イコライザはフラットに戻しました。

にしても、ソフトウェアのアップデートでここまで音質改善されるとは驚愕です。Echo Studioの潜在能力を引き出す、今回のソフトウェアアップデートには、Amazonのストリーミング音楽配信に対する意気込みと本気度が感じられます


Echo Studioのステレオペア + Echo Sub は最強

Echo Studio 1台、Echo Studio x2(ステレオペア)、Echo Studio x2 + Echo Sub(サブウーファー)で同じ曲を聴き比べをしてみました。

1台とステレオペアは差は歴然とあり、今回のアップデートによって低音の抜けがよくなったので、Echo Subの存在感もより大きくなりました。

空間オーディオ(Dolby Atmos, 360 Reality Audio)、Ultra HD(ハイレゾ) に対応しているEcho Studioでのステレオペア+Echo Sub(サブ・ウーファー)は、自宅でストリーミング音楽を聴くデバイスとしては現時点では最高峰間違いないです。


他のストリーミングサービスを聴くデバイスとしては?

Echoは、Amazon Music以外に Apple Music、Spotify、AWA、うたパス、dヒッツの音楽配信のアカウントと連携することができます。またradikoも聴けます。


Apple Music

Echo StudioでApple Musicを聴くことができます。しかし、「Apple Music のロスレスオーディオについて」に記載がありますが、Appleのロスレスオーディオ(CD音質以上)は、AALCで配信されているので、Echo StudioではAACでしか聴くことができません。

Apple Musicを聴くにはAlexaアプリでアカウント連携をする必要があります。詳細は、「Alexa で Apple Music を再生する」を参照してください。


Spotify

Spotifyはリコメンドのセンスが素晴らしいので流しっぱなしにするには最適な音楽サービスです。無料プラン(Spotify Free)は、最高音質(320Kbps)では聴けませんが、160Kbps(高音質)で聴くことはできます。しかし、無料プランでは、10曲ぐらい毎に15-30秒の広告が流れるので、有料プランをやめてから聴かなくなってしまいました。

Spotifyを聴くにはAlexaアプリでアカウント連携をする必要があります。詳細は、「AlexaデバイスでSpotifyを利用する」を参照してください。


radikoで聴くラジオNIKKEI第2

radikoは、音楽配信サービスではありませんが、Echoのステレオペアでもラジオ放送を聴くことができます。音質は HE-AAC 48kbps のステレオ配信なので、Amazon Musicと比べると明らかに音が悪いと感じるレベルです。

しかし、ラジオNIKKEI第2(RaNi Music)は、リモートワーク時に小さな音で流しっぱなしにするのに最適な番組です。

コンセプトは、「ず~っと音楽、ほぼトークなし 仕事がはかどるBGMラジオ」です。放送時間も 平日8:00-19:00 と、まさにリモートワーク向けです。

radikoを聴くには、「スマートスピーカーでラジコを聴くには?」を参照してください。


Echo Studioをホームシアターで活用

テレビは大画面と高画質で映像を提供してくれるようになりましあ。しかし、薄型化の弊害として、サウンドに関しては虐げられている感が否めません。映像と音響はセットだと思うのですが、、、。

Echo Studio x2 + Echo Subでホームシアターを構成するとAmazonプライムビデオで映画の世界にも没入できます。

また、Fire TV Stick 4K Max であればTVのHDMI ARCに接続することで、テレビからの音声もEchoで構築したホームシアターから再生することができるので、サウンドバーとしても活用できます。

詳しくは、Amazonのヘルプ「Fire TV Stick 4K MaxでHDMI ARCを使用してホームシアターAlexaをセットアップする」を参照してください。

Echo Studio 2台とEcho Subの構成は奢侈の極みのように思われますが、音楽と映画に没入できる音響環境は心を豊かにしてくれます。

気がつけば、Amazonのデバイスに囲まれ、Amazonのサブスクから抜けられない生活となってしまいました。「Amazonの奴隷と化するのも悪くない」と言い訳する今日この頃。

2022年10月4日

大人の普段使いの万年筆(MUJI アルミ丸軸万年筆)

MUJIアルミ丸軸万年筆

万年筆を使うとちょっと大人になった気分です。

使いづらいと思われがちな万年筆ですが、慣れればとっても書きやすい筆記用具です。筆圧が必要なく楽に書けるで疲れないですし、インクの滲み、濃淡、線の強弱なども味となって自分が書いた文字にも愛着が持てるようになります。

ボールペンと比べるとインクの交換頻度が高い、書いて直ぐ手を置くとインクが付いてしまうという難点はありますが、それすらも愛おしくなれる筆記用具です。


MUJI アルミ丸軸万年筆という選択

LAMY safari が、とっても書きやすいので2本使っています。

LAMY safari 万年筆

無印良品のアルミ丸軸万年筆のシンプルなデザインには惹かれて購入しましたが、1,090円1,590円(税込)という価格からあまり期待はしていませんでした。

※MUJIの価格改定で1,090円から1,590円になりました(2023年2月追記)

アルミ丸軸万年筆とインクカートリッジ

しかし、使ってみると「とっても書きやすい!

万年筆には太いボディが多いですが、アルミ丸軸万年筆は細い軸なので、他の筆記用具からも違和感なく乗り換えらるのではないでしょうか。

MUJIではOEM先についての記載はありませんが、ペン先の装飾、太さを表すFの文字、IRIDIUM POINTの記載が、ドイツのSCHMIDT(シュミット)社のペン先と酷似しています。

MUJIアルミ丸軸万年筆のペン先

安価な万年筆にありがちな、暫く使っていないとペン先が乾いて文字が書けなくなってしまうということもありません。


文字の太さ

万年筆の太さ(文字)は、下記のような記号で表されています。

  • Extra Fine(極細字)
  • Fine(細字)
  • Medium(中字)
  • Broad(太字)

漢字はアルファベットと比べて細かいので、日本ではF(細字)の万年筆が好まれているようですが、同じF(細字)でも、メーカーによって若干太さは異なります。

MUJIアルミ丸軸は、商品説明に細字とありますが、LAMYのF(細字)よりも若干細い文字となるのでノート書きにも向いています。


MUJIインクカートリッジの互換品は?

MUJIで2本で105円150円(税込)でインクカートリッジが販売されていますが、近くに無印良品がないと不便です。またインクの色もブラック(黒)だけです。

※MUJIの価格改定で105円から150円になりました(2023年2月追記)

しかし、MUJIアルミ丸軸万年筆は、欧州共通規格の製品なので、同じ欧州共通規格のインクカートリッジが互換として使えます。

日本ブランドではOHTO(オート)、海外ブランドでは、Schneider(シュナイダー)が安価に手に入ります。また、OTHOではブルーブラック、シュナイダーではミッドナイトブルーといった濃紺色のインクが選べます。

OHTOのインクカートリッジには、MADE IN AUSTRIAと記載がありますが、MUJIのアルミ丸軸万年筆のリフィルもMADE IN AUSTRIAとあるので、もしかたしたら同じもの??

下の写真は、OTHO(左)、MUJI(中央)、シュナイダー(右)の各インクカートリッジですが、どちらも問題なく使えます。

MUJIアルミ丸軸万年筆の互換インクカートリッジ

普段使いの万年筆として

LAMYを長年使っているので慣れてしまっているというのもありますが、MUJIアルミ丸軸万年筆は、LAMYに比べて滑らかでない(硬い)感じがします。しかし、書きづらいというわけではありません。最初からこの万年筆を使っていれば違和感はないかと思います。

The 無印良品というデザインのシンプルさは好みが分かれるところかもしれませんが、プラスチック製の安価な万年筆より、こだわりを主張してくれます。

また、

  • インクカートリッジ購入のハードル
  • インク色がブラックしかない

というのも前述した、OHTO(オート)のインクカートリッジであれば入手しやすく、ブルーブラックも使えます。

1,090円1,590円という価格で、この書き心地であれば十分ですし、シンプルなアルミボディも飽きなく使えそうです。気軽に使える普段使いの万年筆として最適ですし、これから万年筆を使ってみようという方にもお勧めできる逸品です。

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