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Post Date:2020年5月31日 

アレクサ、ポモドーロを開始して!

Echo Plus

象と散歩: ポモドーロ・テクニックでテレワークの生産性を高める」 でポモドーロテクニックとキッチンタイマーの代わりに Alexaスキルの「集中モード」を使う方法を紹介しました。「集中モード」は、リマインダーをセットする方法なので、ポモドーロを実行中に好きな音楽や環境音を流すこともできます。しかし、常に25分+5分で実行してくれないというところが残念です。また経過時間もわからないので、25分経っても「キリがいいところまで」と思ってしまいます。

ならば、自分好みのものを作るしかない!

象と散歩: Amazon Echo でラジオ体操」で、Alexa定型アクションの「待機」を使ってラジオ体操開始の3分前を通知するようにしたので、同じように「待機」を使えばタイマーチックな動きができるはずです。

アレクサ、ポモドーロを開始して

といえば、25分間(作業)+5分間(休憩)をガイダンスする定型アクションを作ってみました。


ポモドーロ・テクニックとは

こちらは、再掲となりますが、ポモドーロ・テクニックとは、1980年代後半ににイタリア人のフランチェスコ・シリロ氏によって開発された時間管理術です。ポモドーロとは、イタリア語でトマトを意味し、トマト型のキッチンタイマーを時間管理に使用したことが由来です。

ポモドーロ・テクニックを始めようと思ったらフランチェスコ・シリロ(著)『どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』を一読ください。

ポモドーロ・テクニックは、簡単にいってしまえば、25分間集中(1ポモドーロ)して、5分間の休憩というセットで勉強・仕事をします。そして、4セット(2時間)やったら20-30分の長めの休憩をとるというものです。


定型アクションの設定方法

定型アクションは、Alexaアプリで設定します。設定方法については、「Amazon.co.jp: Alexaの定型アクションを活用しよう」に詳細の説明があるので参考にしてみてください。

ポモドーロ・タイマーの設定ポイントは、

  • 経過時間がわかる(頻度が多いとウザい)
  • 残り5分で通知
  • 1ポモドーロ単位で実行

としたところです。

経過時間については、初め5分毎に通知したのですが、これだと返って気が散るので、10分経った時点で通知するようにしました。また、最後にもうひと踏ん張りして予定のタスクを終わらせるために残り5分を通知します。

1ポモドーロ(1セット)としているのは、定型アクションの実行が途中で止められないことからです。その代わりに最後に次のポモドーロを促すようにしてみました。


実際の設定値

開始フレーズは、お好みですが、

アレクサ、ポモドーロを開始して

にしています。各終了時にはサウンドでベルを鳴らします。10分を「じゅっぷん」と記述しているのは、Alexaに正しく発音してもらうためです。

定型アクションの設定
タイムライン アクション 設定概要
開始Alexaのおしゃべり「ポモドーロを開始します。25分間作業に集中してください。」
サウンドその他 > 時計
10分経過待機接続時間 00:10:00(10分間)
Alexaのおしゃべり「じゅっぷん、経過しました。」
残り5分待機接続時間 00:10:00(10分間)
Alexaのおしゃべり

「残り5分です。」

終了&休憩開始待機接続時間 00:05:00(5分間)
サウンドベルとブザー > ベル
Alexaのおしゃべり「お疲れさまでした。5分間の休憩に入ります。」
休憩終了待機5分間
サウンドベルとブザー > ベル
Alexaのおしゃべり「5分間の休憩時間が終了しました。」
リマインドAlexaのおしゃべり「ポモドーロをもう一度実行する場合は、アレクサ、ポモドーロを開始して、と言ってください。」


ポモドーロ実行中の音楽

無音だとなぜか集中できません。カフェで勉強や仕事をする方が捗るという方も多いかと思います。作業的なことをするときは、自分の好きな音楽をかけていますが、考えるときは、単純な音にしています。

Alexaスキルにも色々な音がありますが、どれも音質やループ時間の短さという点でなかなか満足できるものはありません。気持ちよくバックグランドで流す音はないかとAmazonミュージックで探してみましたが、ネイチャーカフェ シリーズ が、かなり気持ちよい。

ネイチャーカフェ ~波のハーモニー~
ネイチャーカフェ ~川のせせらぎ~
ネイチャーカフェ ~森と小鳥~

音質もいいですし、尺も1時間以上と十分にあります。

「波のハーモニー」は、ステレオ感満載で臨場感があります。気分はトロピカル! ただ、Amazon Echo 単体ではモノラル再生しかできないので、2台購入してステレオペアとするか、外部スピーカに接続して聴くことを勧めます。

Post Date:2020年5月27日 

LaTex で数式を書く最も簡単な方法

Google Colaboratory で Markdown

Markdown(マークダウン)で Latex を使って数式を書く方法について「象と散歩: TyporaでMarkdownを始めよう!」で紹介しましたが、利用頻度の低い LaTex の書式なんて、直ぐに記憶の彼方に、、、。

しかし、今は便利な世の中。オンラインで、ポチポチと式を選んでいくと簡単に LaTex を作成することができます。

アカウントを登録しなくて利用できるサービスには下記の2つがあります。

一長一短ありますが、操作性の観点では HostMath の方が使いやすいです。


LaTexの基本は押さえておく

オンラインサービスを使う前に、LaTexの基本は理解しておきましょう。

基本形は、

\(コマンド){値}

とシンプルです。これだけ理解していれば大丈夫です。

例えば、ルートを使う場合には、

\sqrt{数値 or 式}

と、記載すれば、下記のように表示されます。

\[ \sqrt{数値 \, or \, 式} \]

HostMathでLaTexを作成

では、さっそくHostMath を使って数式を作っていきます。例題は分散です。

\[ \sigma^2 = \frac{1}{n} \sum_{i=1}^n(x_{i} - \bar{x})^2 \]


σの二乗

"GK&Fun (Greek And Function)” からσを選択します。エディター画面に \sigma と表示されて、下のビューアー画面には、σ が表示されます。

HostMathでLaTex

べき乗は、”^” を使います。エディター画面で \sigma の後に ^2= まで入力します。

HostMathでLaTex

式の左側が完成です。


分数の入力

続いて1/nを入力するために、”Math” から ”ab/cd” を選択します。

エディター画面には \frac{ab}{cd} が追加され、プレビュー画面には、ab/cd が追加されています。

HostMathでLaTex

ab が分子、cd が分母なので、ab を 1 に cd を n に書き換えます。

HostMathでLaTex

Σの入力

続いては、Σの部分になります。”Math” から ”Σ” を選択すると、\sum_a^b が追加されました。

HostMathでLaTex

しかし、この形式は、これだけ理解すれば大丈夫といった基本形と異なります。値がひとつなので{}が省略されていますが、正しくは下記となります。

\sum_{下限}^{上限}

エディター画面で、下限を {i=1}、上限を {n} に書き換えます。

※{}で括らないで、a の部分を i=1 にしてしまうと違う解釈となってしまいます。

HostMathでLaTex

(x-x̄)^2

エディター画面で (x-x)^2 を追加します。

HostMathでLaTex

エディター画面で、2二つ目の x を選択して、”Logic” から ā を選択すると \bar{a} となります。

HostMathでLaTex

\bar{a} を \bar{x} とすれば、完成です。

HostMathでLaTex

完成した式(LaTex)をMarkdownで利用する

今回はTyporaではなく、Google Colaboratory で利用します。

Google Colaboratory については、「象と散歩: 1分でPythonの学習を始める!」で紹介していますが、Googleが提供する Python 実行環境です。テキストを Markdown で記載できます。

Google Colaboratory で LaTex を使う場合には、数式を $$ で囲みます。

$$ \sigma^2=\frac{1}{n}\sum_{i=1}^n(x_{i}-\bar{x})^2 $$

Google Colaboratory

ブログで LaTex を使って式を書く

ブログでLaTexで記載した数式を表示するためには 「MathJax」 を利用します。

CDNサービスが提供されているので下記のコードを </head> の前に追加します。

<script async='async' src='https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/mathjax/2.7.2/MathJax.js?config=TeX-MML-AM_CHTML'/

LaTex で記載した数式を使う場合には、下記のように “\[“ で囲みます。

\[
\sigma^2 = \frac{1}{n} \sum_{i=1}^n(x_{i} - \bar{x})^2
\]

下記のように表示されます。

\[ \sigma^2 = \frac{1}{n} \sum_{i=1}^n(x_{i} - \bar{x})^2 \]
Post Date:2020年5月18日 

Alexa + スマートリモコンでスマートホーム化の促進

LEDスカイツリー

「部屋に何個のリモコンがありますか?」

多くの家電はリモコンで操作できて便利ですが、テーブル上にはリモコンが散乱しています。

しかも、一日に何度もリモコンを探して「見つからない」とイライラしています。

スマートリモコン化を決意したいちばんの理由は、「リビングからリモコンをなくして、音声で操作したい」という思いからでした。

象と散歩: Alexa(アレクサ)でスマートホーム(スマートライト)化 で書きましたが、スマートライトにしたことで、照明の点灯/消灯/照度が音声でコントロールできるようになり、とても便利なりました。

リモコンの数を減らすだけならマルチリモコンという選択もありますが、スマートホーム化には音声コントロールは欠かせません。

しかし、スマートリモコンの導入に当たって心配がいくつかありました。

1)テレビではなくDMM.makeのモニターとサウンドバーを使っているので、この組み合わせでコントロールできるのか?

2)エアコンがかなり古い機種だけど大丈夫なのか?

3)時折、Amazon Echo Plus をBluetooth接続でコンポから音を出しているけど、これも音声コントロールできたらいいんだけど

買ってから「できない」とガッカリするのも嫌なので、事前によく調べてから購入しようと思っていたら、導入まで時間を要してしまいました。

スマートリモコン化の課題
  • DMM.make のモニターもコントロール可能?
  • サウンドバーのコントロールは可能?
  • 古いエアコンのコントロールは可能?
  • コンポのコントールは可能?

Alexaのスマートホームスキルは優れもの

スマートホーム化の大切な要素である音声操作について、Amazon Echo に標準装備されているスマートホームスキルについて調べてみました。

通常、スキルを使う場合には、

Alexa, (スキル名)を使ってXXXして

と、スキル名を付けなければいけません。しかし、Works with Alexa認定のスマートリモコンであれば、Amazon Echoが標準装備しているスマートホームスキルが使えます。スマートホームスキルを使うと、

Alexa, テレビを点けて/消して

Alexa, テレビの音量を5上げて

と、スキル名を付けなくても家電をコントールできます。

スマートスピーカー発話例 &シーン設定 Amazon Alexa | ラトックシステム株式会社 にスマートホームスキルでできることと、カスタムスキル(メーカーが提供しているスキル)の違いについて記載がありますが、

スマートホームスキルでは下記の音声操作が可能です。

家電 操作できること
テレビ 電源ON/OFF、音量コントロール、チャンネル変更
エアコン 電源ON/OFF、冷房/除湿/暖房、温度設定
照明 電源ON/OFF、照度
その他 電源ON/OFF

通常の利用範囲であれば、リモコンを使わなくても音声だけで家電が操作できます。

詳細は後述しますが、サウンドバーやコンポもテレビのリモコンとして登録すれば、音声コントロールで電源ON/OFFだけでなく、ボリュームなどの変更ができるので脱リモコンが図れます。


どのスマートリモコンを選ぶべきか

古い家電や特殊な家電は、プリセットで対応していることは望み薄なので、リモコンの学習ができて、Works with Alexa認定 されているスマートリモコンで、置いて邪魔にならない小型なものをと探してみました。

先ずは、Amazonで「スマートリモコン」で検索。下記の3機種を比較検討して、ラトックシステム RS-WFIREX4 の購入を決めました。

ラトックシステム RS-WFIREX4 は、3機種の中では評価数が最も少なかったですが(購入者が少ない?)、マニュアル(スマート家電リモコン Webマニュアル)が公開されているので購入前に機能について詳細を確認することができました。

またサイズも 45mmx45mmx15mm 16g と小型です。そして何よりも、家電を音声で操作したかったので、Alexaの音声操作についていちばん詳しく説明されていました。

結論から言えば、ラトックシステム RS-WFIREX4 の選択は間違っていませんでした。

スマートリモコンでコントロール可能なのかを心配していた家電もすべて音声操作できました。


ラットックシステム スマート家電リモコン

ラトックシステム スマート家電リモコン

ACアダプターは同梱されていないので、5V/1A以上のACアダプターを自分で用意する必要があります。

セットアップの注意事項としては、WiFiルーターは、2.4GHz帯でないと接続できまないので、セットアップ時にはスマホを2.4GHz帯で接続する必要があります。

またAmazon Echoでコントロールするためには、ラトックシステム社が提供するクラウドを利用するためアカウントの作成が必要です。

セットアップは、マニュアル通りに進めればとくに問題はありませんでした。

プリセットで登録されている家電については「プリセットリモコン一覧」として提供されていますが、実際にプリセットで使ったのは、Dyson Hot&Cool だけでした。

心配していた旧型のエアコンは、メーカーの汎用リモコンを指定することで問題なく登録できました。後はひたすらリモコンのボタンを押しながら学習させていきました。


リモコン操作登録時のコツ

Amazon Echoで音声操作をさせるためには、リモコン学習でちょっとしたコツが必要です。

Alexaのスマートホームスキルで、音声操作で電源ON/OFF以外ができるのは、テレビ、エアコン、照明だけです。つまり、それ以外の機器として登録すると、Amazon Echo の音声操作でできるのは、電源ON/OFFだけになってしまいます。

音量調整や入力切替などが必要なオーディオ機器はテレビとして登録して、音量以外の操作は、チャンネルに割り当てます。

チャンネルに機能を登録すれば、

Alexa, 〇〇をXXチャンネルにして

といえば、チャンネルに割り当てた機能が音声で操作できます。


Dmm.make モニタ

モニターには、Amazon Fire TV Stick と DVD、ゲーム機が接続されています。この入力切替が音声で操作できないとリモコンが必要になってしまいます。

前述したようにモニターをテレビとして登録して、チャンネルに入力切替を割り当ててみるとうまく音声で操作できました。

音はサウンドバーから出しているので音量については登録していません。登録したのは、下記の4つです。

  • 電源
  • CH1・・・HDMI1(Fire TV)
  • CH2・・・HDMI2(DVD)
  • CH3・・・HDMI3(ゲーム機)
ラトックシステム スマート家電アプリ

これで、

モニターのチャンネルを2にして

といえば、入力がDVDに切り替わります。


サウンドバー

サウンドバーは、SONY HT-S350 を使っていますが、こちらもテレビとして登録することで音声でボリュームの調整ができます。

併せてモード選択(イコライザー)をチャンネルとして登録してみました。しかし、違う機能をチャンネルに登録すると自分が何を登録したわからなくなってしまうので、2つだけにしています。

登録したの下記の4つの操作です。

  • 電源
  • 音量
  • CH1・・・オートサウンド
  • CH2・・・シネマ
ラトックシステム スマート家電アプリ

ボリューム調整は、「上げて/下げて」だけだと変化量が小さいので、5下げてとか10上げてと数値も付けるのがコツです。

Alexa, サウンドバーの音量を10上げて

Alexaアプリで家電をグループ化

テレビとサウンドバーであれば電源をHDMIケーブルで連携できますが、モニターとサウンドバーでは電源を連携できません。

FireTVのリモコンの電源で両方がON/OFFできるようにしていますが、

Alexa, モニターを点けて/消して

Alexa, サウンドバーを点けて/消して

と、2回繰り返すのもちょっと面倒です。

そこで、Alexaアプリ で ”モニター” と ”サウンドバー” をグループにして ”テレビ” という名前にしました。

Alexaアプリ グループの設定

これで、

Alexa, テレビを点けて/消して

と言えば、モニターとサウンドバーの電源が両方ON/OFFできるようになります。


エアコンも便利に音声コントロール

旧型のエアコンでしたが、メーカーを選択して汎用リモコンを選択すると、Alexaスマートホームスキルで、エアコンのON/OFF、暖房/冷房/除湿/自動 のモード変更、温度設定が音声で操作できました。

風量の調整はできませんが、

Alexa, エアコンを自動にして

Alexa, エアコンの温度をXX度にして

で十分です。

また音声ではタイマー設定はできませんが、Alexaアプリの定型アクションを使えば、例えば、「Alexa, おやすみ」といった2時間後に冷房を止めることもできます。

単純な指定時間でのON/OFFであれば、家電リモコンのアプリでも設定できます。


リモコンをテーブルからなくす

リビングのテーブルに散乱していたリモコンをすべてスマート家電リモコンに登録してみましたが、登録できなかったものはひとつもありませんでした。

最後にテーブルの上に残ったのは、FireTVのリモコンだけです。スマートリモコンで便利になるだけではなく、整理整頓もできました。


スマートリモコン化によって利用頻度が高まった家電

スマートホーム化といっても、帰宅前にエアコンのスイッチを入れるなどの遠隔操作は利用できそうですが、いまのところ音声操作+定型アクションというのが中心の使い方です。

しかし、音声操作によって利用頻度が高まった家電たちもあります。


Amazon Echo + コンポ

Amazonミュージック Unlimited は、エコープランで契約しているので、ステレオで再生したいとときには、Bluetoothオーディオレシーバーを使ってコンポから音を出しています。

しかし、コンポの電源/OFF といった、ちょっとした動作が面倒でした。

Alexa, コンポを点けて

Alexa, 外部スピーカーと接続して

といって、コンポから簡単に音が出せるようになったから、コンポの利用頻度は格段に高くなりました。


インテリア照明

LEDキャンドル

意外にも活用するようになったのがインテリア照明です。

上の写真は、随分と前に「本物の蝋」という質感が気に入って購入したLEDキャンドル(電池式)でしたが、点灯の機会は次第に減少。しかし、メインビジュアルの「LEDスカイツリー」と「間接照明」という名前でグループ化して、

Alexa, 間接照明を点けて/消して

と、音声で点灯/消灯をできるようしたら、またキャンドルの灯を楽しむ余裕が生まれました。


スマートライトに続く、スマートリモコンによるスマートホーム化でしたが、かなり生活が快適になりました。次はIFTTT(イフト)との連携を試してみようと思います。

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