コスパの高い142Lガスシリンダーに対応していた ドリンクメイト マグナムスマート が販売中止となり、一部の記載を変更しました。またコスト比較についても2024.8時点の価格に変更しています。(2024.8)
カンブリア宮殿「廃業寸前から業界トップへ! サーモス 復活の舞台裏」 で、
20年ぶりに炭酸保冷ボトルが復活
社内でのペットボトル利用を禁止してMyボトルを支給
というのを見て、ちょっと反省。
Amazonの定期便で炭酸水を注文していましたが、炭酸水だけでも 500ml のペットボトルが 毎月 24本 、、、。
ペットボトルのリサイクル状況
PETボトルリサイクル推進協議会の資料を読むと2020年のペットボトル出荷数 は 217億本 とあります。
2020年時点での日本の人口は 1.258億人なので、ひとりあたりに換算すると年間173本 、2日に1本の消費ペースです、、、。
大量に生産されているペットボトルですが、近年、使用済みペットボトルを新たなペットボトルへと再利用する「ボトルtoボトル 」リサイクルが進み、ペットボトルのリサイクル率 は、88.5% (2020年)と高い数字です。
飲料メーカー各社もペットボトルのリサイクルを進めていますが、「い・ろ・は・す 天然水 100%リサイクルペットボトル 」などは、消費者にもわかりやすい取り組みです。
一方で、無印良品は「ペットボトルからアルミ缶 」と、ペットボトル飲料の販売を廃止しました。
炭酸水メーカー(ソーダマシン)
循環型社会のキーワードとして3R(スリー・アール)が提唱されています。
R eduse :減らす
R euse:繰り返し使う
R ecycle:リサイクル
ペットボトルのリサイクルは進んでいますが、使わないに越したことはありません。
「そうだ、炭酸水メーカー(ソーダマシン)を購入しよう! 」
以前から気にはなっていたけど、なかなか購入に踏み切れなかった炭酸水メーカーですが、地球に優しく、エコであればと購入を決断。
ソーダストリームとドリンクメイト
量販店などで見かけるのは、sodastream(ソーダストリーム)と drinkmate(ドリンクメイト)の2つです。
ソーダストリームは、ソーダストリーム・インターナショナル(本社:イスラエル)の製品です。食品世界最大手ペプシコの傘下にあり、日本では、ソーダストリーム株式会社が販売しています。
一方、ドリンクメイトは、i-Drink Products社(本社:米国)の製品で、水以外の飲料(ジュース、ワイン、日本酒)の炭酸ドリンクが作れる機種があるのが特徴です。
炭酸水メーカーの選び方
2社の製品を調べると複数のタイプがあり、スターターセットの内容も異なります。価格も¥10,000 - ¥30,000 と幅があります。
どうやって自分にあった炭酸水メーカーを選んだらいいのでしょうか?
下記の5つの観点で検討しました。
炭酸水以外の炭酸ドリンクを作りたいか?
電動式か手動式か?
経済性は?
ガスシリンダー交換の容易さ
少量ボトルで適量をつくる
① 炭酸水以外の炭酸ドリンクを作りたいか?
炭酸水以外でジュースやお酒も炭酸ドリンクにしたいというのであれば、ドリンクメイトのインヒューザー付きモデルの選択となります。
色々な飲み物を炭酸ドリンクができたら楽しいかとも思いましたが、そんなのは最初だけのような気がします。炭酸水にフレーバーを入れれば色々な味も楽しめるので、炭酸水専用モデル で十分です。
② 電動式か手動式か?
電動式であれば安定した炭酸強度の炭酸水を作れそうですが、手動式より高価ですし、電源の確保が必要です。炭酸水メーカーは意外と大きいので置き場所が限定されます。
初期費用と置き場所を考えて手動式 を選択。
③ 経済性は?
脱プラに貢献でき、更にコストが抑制できれば一石二鳥です。
ソーダーストリームには、60Lの炭酸水ができるガスシリンダーしかありませんが、ドリンクメイトには 60L用に加えて142L用のガスシリンダーがあります(機種によっては142Lは使えません)。
当然、60L用のガスシリンダーより、142L用のガスシリンダーの方がコスパはいいです。
交換用 ガスシリンダー
価格
1Lあたり (実質)
500ml (実質)
60L
¥2,380
80円
40円
142L
¥3,980
56円
28円
※ 2024.8 更新
単純に計算すると、それぞれ、1リットルあたり、40円(60L)、28円(142L) となりますが、炭酸の強度によって作れる炭酸水の量が変わります。知人から「毎日1リットル作っていると、60Lのガスが1ヶ月でなくなる」と聞いたので、カタログ値の半分の量で計算したのを実質の1リットルあたりの金額としています。
上記のコストは交換用シリンダーをベースとした1Lあたりと500mlあたりの単価です。導入コスト(炭酸水メーカーの費用)を含んだコストについては後述します。
④ ガスシリンダー交換の容易さ
交換用ガスシリンダーの購入は、使用済みガスシリンダーとの交換となります。
近くに取り扱い店舗があれば、使用済みのガスシリンダーを持って行って、交換用を購入することができます。
オンラインでの注文でも使用済みガスシリンダーとの交換 が必要となります。ドリンクメイトならAmazonでも交換用ガスシリンダを購入できます(要同時返却)。
ソーダストリームも自社のオンラインストアでは、交換用ガスシリンダーを購入できますが、送料がかかります。
いずれにしても使用済みガスシリンダーとの交換ということを考えると、ガスシリンダーは2本あった方が便利 です。しかし、予備用ガスシリンダーは、交換用と比べると高価です。
メーカー
60L
142L
予備用
交換用
予備用
交換用
ソーダーストリーム
4,150 2,380
-
-
ドリンクメイト
3,672
2,380
6,800
3,980
※ 2024.8 更新
後になって予備用ガスシリンダーが必要と気がついてからの購入になると高くなってしまいます。最初に本体を購入するときに予備用ガスシリンダーがセットになっているスターターセットを要チェックです。
⑤ 少量ボトルで適量をつくる
水に炭酸を注入するのに一定量の水位が必要なので、1Lのボトルでは、少量の炭酸水が作れません。作り置きすると炭酸が抜けてしまうので、生炭酸を1回で飲み切れる量を作れる少量ボトルは重宝します。
少量ボトルも別売されていますが、これもセットになっているものがあります。
ちなみにソーダストリームにもドリンクメイトにも大小2種類のボトルがありますが、それぞれ適正容量があり、作れる炭酸水は、正確には1Lと500mlではありません。
メーカー
大ボトル
小ボトル
ソーダメイト
840ml
455ml
ドリンクメイト
850ml
450ml
ソーダストリームとドリンクメイトの比較
手動式のもっともシンプルな炭酸水メーカーは、
ソーダストリーム Genesis v2
ドリンクメイト マグナムスマート【販売終了 】
ドリンクメイト Serieis 560(60Lガスシリンダー専用)
ソーダストリームのスタンダードモデルであるGenesis(ジェネシス)にはv2とv3がありますが、これは本体の色の違いです。v2がホワイト、v3がブラックとなっています。
置き場所を検討するために、2つの製品のサイズを確認しましたが、「ソーダストリーム Genesis v2」と「ドリンクメイト マグナムスマート」のサイズはほぼ同じです。
メーカー
製品名
サイズ
ソーダーストリーム
Genesis V2
W135×D235×H420mm
ドリンクメイト
マグナムスマート
W135×D236×H429mm
ドリンクメイト
Series 560
W125×D214×H413mm
ドリンクメイト
Series 620
W135×D230×H425mm
※ 2024.8 Series560, 620を追加
ドリンクメイトには、Series 580(水専用)というスタンダードモデルもありますが、60Lのガスシリンダーしか装着できません。
142Lガスシリンダーが装着できる最も安価なモデルは、水以外の飲み物でも利用でき、炭酸レベルを4段階で調整できる Series 620 となります。
ドリンクメイトなら予備ガスシリンダー付きのセットを購入しよう
ドリンクメイトのスターターセットには、予備用ガスシリンダー がセットになったスターターセットがあります 。交換用ガスシリンダーは、使用済みのガスシリンダーとの交換しなければ購入できないので2本は絶対に必要です。予備用ガスシリンダーは後から購入しようとすると高くなってしまうので、本体購入時に予備用ガスシリンダーがセットになっているスターターセットを購入しましょう。
Series620の本体に付属するのは60Lガスシリンダーですが、予備用ガスシリンダー(142L)のセットがあります。付属の60Lガスシリンダーは、交換用ガスシリンダーを購入するときに142Lのガスシリンダーに変えることができます。
最初の1年間でのコスト比較
下表は、初期購入費(予備ガスシリンダー含む)を反映した、最初の1年間 で、月30リットルの炭酸水を作ったときのコスト比較です。作成できる炭酸水の量は、カタログ値の半分(60Lガスシリンダーで30L作成) として計算しています。(2024.8 表を更新)
炭酸水メーカー
1L(実質)
トータルコスト
備考
Genesis V2
113円/L
40,450円
セット + 予備用シリンダー + 交換用シリンダー(60L)x10
Series 560
94円/L
33,780円
セット + 交換用シリンダー(60L)x10
Series 620
99円/L
37,900円
セット + 交換用シリンダー(142L)x4
※Series 620のトータルコストは385ℓ分
Series 620は初期コストはかかりますが、142Lの交換用ガスシリンダーを使えばランニングコストを抑えることができます。
マグナムスマート販売終了後の選択肢は(2024.8 追記)
下記の2点の理由からドリンクメイト マグナムスマート スターターセットを購入しました。
炭酸水しか作らない
コストメリットが高い140Lガスシリンダーを使いたい
しかし、2024年8月時点でマグナムスマートは、ドリンクメイトの公式ショップで販売されていません。
現在の選択肢は下記の2つです。
Series 620 スターターセット【予備ガスシリンダー142L】 初期コストは高くなるが、炭酸水以外も楽しめて、炭酸濃度調節が4段階できる142Lガスシリンダー対応のSeries 620 + 予備用142Lガスシリンダーのセットを購入。60Lガスシリンダーは交換時に142Lに交換可能
Series 560 スターターセット【予備ガスシリンダー60L】 ランニングコストは高くなるが、初期費は抑えられるSeries 560 + 予備用60Lガスシリンダーのセットを購入
悩ましいところです。
ドリンクメイト マグナムスマートのプッシュ回数
マグナムスマートはボタンのガス注入ボタンをプッシュして炭酸水を作ります。最大142Lの炭酸水が作れるとありますが、目安のプッシュ回数についての記載はありません。
炭酸の強度は、ガス注入ボタンを短く数回押して調節します。動画は、Sボトル(450ml)で、5回プッシュして強炭酸水を作っています。
Sボトルであれば、「プシュ、プシュ、プシュ」(各1秒程度)で中程度の炭酸水ができます。
Sボトル プッシュ回数
プッシュ回数
炭酸強度
1-2回
弱炭酸
3回
中ぐらい
4-5回
強炭酸
軽く飲める弱い炭酸水から、ガツンとした爽快感のある強炭酸水まで好みの炭酸強度で作れます。炭酸の感じ方は個人によって異なるので自分好みの炭酸水を作ってください。
作った炭酸水にレモンやライムなどを加えると美味しさ倍増です。
炭酸水メーカーに使う水は?
炭酸水をつくるためにペットボトルのミネラルウォータを使ってしまうと、脱ペットボトルにならなくなってしまいます。
「水道水は飲むのは、ちょっと、、、」と思う方も多いかもしれません。
しかし、「東京水飲み比べキャンペーン」の平成30年度実施結果 を見ると、半数以上の人がミネラルウォータと水道水の違いに気がつかない(水道水がおいしい)という結果です。
上記の調査では、10〜15℃の水で飲み比べているとありますが、千葉県の「水道水」をおいしく飲む方法 を読むと、20℃以下に冷やすことによって、塩素の匂いもあまり気にならなくなるそうです。
つまり、浄水器がなくても、冷蔵庫で水道水を冷やすだけで、美味しい炭酸水が作れるということになります。
炭酸は、水の温度が低いほど液体に溶けやすくなるので、冷たい水で作るのが合理的ですが、常温水でも作れます。
Myボトルで炭酸水を持ち歩く
炭酸に対応したMyボトルを使えば、自宅で作った冷たい炭酸水を持ち歩けます。外での清涼飲料の購入回数を減らすことで更なる脱プラへの貢献ができます。
タイガーからも炭酸保冷ボトルが発売されています。
炭酸水メーカーの購入のきっかけは、サーモスからだったのに炭酸保冷ボトルは未購入。
ドリンクメイトは簡単に炭酸水を作れるので、出かける前に用意するのも面倒ではありません。炭酸保冷ボトルも今度購入してみようと思います。
炭酸水メーカのメリットとデメリット
炭酸水メーカーのメリットとデメリットのまとめになります。
メリット
ペットボトルの使用を削減できる
ゴミの量が減る
自分好みの炭酸強度でつくれる
デメリット
初期コストがかかる
炭酸水メーカーは意外とデカい
交換用ガスシリンダーの購入がちょっと面倒
購入時のポイント
手動式で十分
大容量のガスシリンダーはコスパがいい
予備のシリンダーは必要
少量ボトルがあると適量がつくれる
炭酸水は飲むだけではなく、洗顔や洗髪にもいいと聞きます。炭酸水メーカーで炭酸水ライフを楽しみましょう。