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Post Date:2023年4月6日 

もうひとつの万年筆のつけペン SAILOR hocoro(ホコロ)

SAILOR hocoro 筆文字 と PILOT iro-utsushi

美文字練習のために象と散歩: PILOT iro-utsushi<いろうつし>は美文字練習に適した万年筆のつけペンで紹介したPILOT iro-utsushi<いろうつし> 木軸(モクメ)のF(細字)を使っています。

しかし、パイロット iro-utsushi<いろうつし>より前に万年筆のつけペンとして発売されていたのが、セーラー万年筆『万年筆ペン先のつけペン hocoro(ホコロ)』です。

花瓶をイメージしたという樹脂のペン軸で、カラーはホワイトとグレーがあります。

セーラー 万年筆ペン先のつけペン シロ 細字
セーラー 万年筆ペン先のつけペン グレー 細字

hocoroの特徴は、

  • ペン先を付け替えられる
    4種類の付替用ペン先が利用できる
  • ペン先を収納できる
    ペン先を逆向きに本体に差し込んで収納ができる

です。

発売当初は、細字と1.0mm(カリグラフィータイプ)の2種類でしたが、その後、2.0mm(カリグラフィータイプ)と筆文字のペン先が追加で発売されました。

SAILOR hocoro 2.0mm幅と筆文字
【引用】万年筆ペン先のつけペン hocoro(ホコロ)2.0mm幅・筆文字

iro-utshi<いろうつし>で、つけペンにも慣れたので、

筆文字のような線が書ける。筆記角度で線の太さが変わり、強弱がつく。

という、筆文字ってどうなの?とポチりました。


hocoro 4種類のペン先

hocoro(ホコロ)には4種類のペン先があり、それぞれ単体でも購入することができます。

  • 細字
    均一幅で書ける、ペンポイントが付いているので摩耗しにくい
  • 1.0mm幅(カリグラフィータイプ)
    縦書き太い線、横書き細い線が書ける
  • 2.0mm幅(カリグラフィータイプ)
    縦書き太い線、横書き細い線が書ける
  • 筆文字
    筆文字のように筆記角度で線幅が変わり強弱がつく

カリグラフィータイプとは、書道のように文字の太さと強弱で西洋文字(アルファベットなど)をおしゃれなフォントで書くためのペン先です。カリグラフィーとは、ギリシャ語の「カロス (kallos)」=「美しい」と「グラフェイン (graphein)」=「書くこと」という言葉に由来しています。

また、太い字が書ける 2.0mm と 筆文字は、インク消費量が多いので、インクを保持するリザーバーパーツが搭載されています。

リザーバーパーツは、万年筆のペン芯を単純化し、洗浄性を高めたもの。筆記時はインクを保持し、インク消費の多い太い線幅に対応します。色替え時はペン先を軽く水で流すだけで簡単に洗浄ができます。

【引用】hocoro 新ペン先&リザーバーパーツ | セーラー万年筆

hokoro(ホコロ) 4つのペン先については、下記の紹介動画を参照してください



筆文字

hocoro 筆文字は、ペン先に曲げ加工を施されているので、 ペンの角度や筆圧によって線幅が変わり、筆で書いたような文字が書けます。また、インクを保持するリザーバーパーツが付いているので、インクの消費が多い太い線で書いてもペン先をインクに浸す回数が少なくて済みます。

SAILOR hocoro 筆文字の曲がったペン先とリザーバーパーツは曲がっていて

hocoro 筆文字の書き心地は?

重さは実測で7g程度と軽く、握り部分がくびれて細くなっているので鉛筆のような感覚です。

説明にありますが、ペン先を立てて(普通の角度)で書くと細字になります。筆文字の特徴を活かして線を太く書くときには、ペン先を寝かす必要があるのでコツを掴むまでには慣れが必要です。

hocoro 筆文字の使い方

筆文字の特徴を活かして書いてみました。お見苦しい点はご容赦願います。

SAILOR hocoro で書いた文字

筆文字のペン先にあるリザーバーパーツは優れもので、つけペン なのにインクの持ちがとてもよいです。


iro-utsushi と hocoro どっちがいい?

hokoroの細字タイプのペン先を購入していないので、同じ細字での iro-utsushiと書き心地の比較はしていません。しかし、どちらのペンに愛着を持てるかといえば、木軸の iro-utsushi です。

SAILOR hocoro 筆文字 と PILOT iro-utsushi 木軸

また、ペン先については、hocoroはステンレス、iro-utsushiは特殊合金です。特殊合金を使用したペン先は、一般的にはステンレスペン先よりも強度が高く、耐久性や長寿命性に優れているので、万年筆のつけペンという観点では、iro-utsushiに軍配があります。

だからこそ万年筆のつけペンとして木軸の iro-utsushiを購入したのですが、hocoroは筆文字を使ってみたいという好奇心にかられての購入です。

値段が高い筆記用具ではないので、筆文字やカリグラフィーに少しでも興味があるというのであればhocoroは持っていて損のない1本です。

hocoroの高い収納性

美文字練習では、iro-utsushiが中心ですが、時折 hocoro 筆文字も使って遊んでいます。

つけペンはインクが乾いて書けなくなるということもありませんし、hocoroは、ペン先を逆向きに本体に差し込んで収納できるので、自分の出番をペン立てでじっと待つのが得意です(笑

SAILOR hocoro は収納性が高い

いつか手紙や葉書を hocoro 筆文字で書けることを夢見て、、、


あわせて読む

万年筆のつけペンについては、『パイロット iro-utsushi<いろうつし> 木軸』『ミドリ MDつけペン』について下記で紹介しています。

Post Date:2023年4月2日 

PILOT iro-utsushi<いろうつし>は美文字練習に適した万年筆のつけペン

PILOT iro-utsushi<いろうつし> と PILOT Blue Black Ink

美文字に憧れて字の練習を始めたけど、美しい字とは程遠い状況です。気分を高めるために購入した万年筆(Farber Castell faber AMBITION)も普段使いとなり、モチベーション維持の効果が薄れてしまいました。

筆記具に日常とは違った特別感があれば、使う楽しみも生まれて字の練習に集中できるかもしれません。また少しだけ不便になることは儀式的にもなるので、ペン先をインクに浸しながら書くのがいいのではないかと考えました。子供の頃の習字の時間と同じです。

最近流行りのガラスペンも「いいかな」と思ったのですが、普段使っている万年質と書き味が大きく異なると美文字練習にも向きません。


つけペンとは

インクをペン先につけながら書く筆記用具のことを「つけペン」と言いますが、もともとペンは、ペン先にインクをつけて書くものでした。しかし、万年筆やボールペンのように内部にインクを格納する方式が主流となったので、レトロニムとして「つけペン」と言われるようになったようです。

レトロニム(英語: retronym)あるいは再命名とは、ある言葉の意味が時代とともに拡張された、あるいは変化した場合に、古い意味の範囲を特定的に表すために後から考案された言葉のことを指す。(省略)「レトロニム」という単語は、「過去」を意味する「レトロ(retro)」と「語」を意味する接尾辞 (-onym) の合成による。

【引用】レトロニム - Wikipedia

つけペンは、ペン軸ペン先を付けるタイプが一般的です。


ペン軸

ペン軸のメーカーは日本では、立川ピン製作所や東京スライダなどがありますが、何も安価に購入できます。

「東京スライダ SL1993」は、材質は木材で木目調のシンプルなデザインです。


ペン先

ペン習字には、日本字ペンサジペンが一般的なようですが、日本字ペンは「ハネ」の表現もでき、行書や草書などの崩し字を書きたい場合に向いているとあります。

一方、サジペンというのは、インクを溜まりやすくするためにペン先にスプーン状(さじ)になっていることからサジペンと呼ばれています。サジペンは、インクの流れを調節できるので、線の太さや濃さを自在に変えることができるとあります。

万年筆と違ってペン先が摩耗するので定期的な交換が必要です。


iro-utsushi<いろうつし>

ペン軸とペン先を購入しようと思っていたら、『文房具屋さん大賞 2023』で大賞を受賞したつけペンタイプの筆記具 PILOT iro-utushi<いろうつし>を知りました。

大賞へのコメントは「書くことをもっと楽しく、手軽に。つけペンの歴史に新たな1ページを刻んだ名作」です。

まさに万年筆のつけペンです!

万年筆のつけペンというのは矛盾した言い方ですが、商品紹介にも「なめらかに書ける、万年筆のペン先がついた筆記具」とあります。これなら普段使っている万年筆とも遜色がないはずです。違いはインクをつけながら書くということです。

ボディは木軸(モクメ/ブラック)と樹脂軸の2種類で、太さはF(細字)とM(中字)の2種類です。F(細字)であれば小さな文字でも潰れません。

ペン軸は、最大径φ12.2mmとありますが、これは中間部の最も太いところで、ペンを握るあたりは細くなっています。

シンプルな木軸(モクメ)のF(細字)とPILOTブルーブラックのインクを購入。

iro-utsushi<いろうつし>のペン先は交換できませんが、耐久性の優れた特殊合金のペンポイント(先端部のポチッとした部分)となっているので、万年筆と同じように長く使える筆記具だと思います。

PILOT iro-utsushi<いろうつし>のペン先

iro-utsushi<いろうつし>の使用感

木製の軸には平らな部分があり、ペン軸が転がらないようになっています。またこの部分がペンを握った時にちょうど中指に乗っかるのでペンの握り心地も悪くありません。

PILOT iro-utsushi<いろうつし>とPILOT Blue Black Ink

F(細字)は、ファーバーカステル アンビションのEF(極細)と比べてもあまり変わらず、細い字でもつぶれてしまうこともなく書けます。かなり軽いペンで計測すると8gでした。もう少し重さがあってもいいかなという感じですが、ペン先の滑りもよく書き味も悪くありません。

万年筆との違いはインクに浸しながら書くという一手間が必要なことです。iro-utsushi<いろうつし>は、つけペンなので自宅でしか使わないという特別感もあります。

また、使用後にペン先のインクを水で流す必要がありますが、これも終了の儀式として「これにて本日の字の練習は終了!」という終了感があります。

ペン先を保護するために保管をするときには付属のゴムキャップを付けます。

PILOT iro-utsushi<いろうつし>の保護キャップ

これで、美文字に向けた練習が捗りますように、、、。

美文字の練習については、象と散歩: 美しい大人な字を書くための5つのステップを参照してください。


あわせて読む

万年筆のつけペンについては、『セーラー万年筆 hocoro<ほころ> 筆文字』『ミドリ MDつけペン』について下記で紹介しています。

Post Date:2023年3月26日 

Markdown(Typora)でMindmapを描く!

Typoraで描いたマインドマップ

Typoraは優れたMarkdownエディターで、Mac、Windows、Linuxで使えます。有料アプリですが、$14.99(約2,000円)を払う価値のあるMarkdownエディターです。

Mermaidは、Markdown形式のテキストで図を描くことができるオープンソースのJavaScriptツールですが、Typoraは、Mermaidの機能を組み込んでいるので、Mermaidのコードを書くと図形描画ができます。

Mermaidでは、シンプルなテキストを使って複雑なフローチャート、シーケンス図、ガントチャート、クラス図、そしてマインドマップなどを作成することができます。

マインドマップ自体が、階層構造になっているので、Mermaidでの構文もとても簡単です。


Mermaidを使ってマインドマップを作成する

```mermaidでMermaidのコードが書けるようになります。

```mermaid

最初の行にmindmapと書いて、次の行からがマインドマップの構文になります。

mindmap

マインドマップの各ノードを描く

マインドマップは中心のトピックから放射状にアイデアが階層構造で配置されている図です。Mermaid でマインドマップを描くときも、階層構造で記載するので。マインドマップをイメージしながら書くことができます。

下記はrootから3つのメインブランチ(a1, a2, a3)があるマインドマップの例です。階層構造で示せば下記のようになります。

  • Root
    • a1
    • a2
    • a3

mermaid でも同じようにRootから1階層下げてa1, b1, c1 と記載します。

mindmap
	root
		a1
		b1
		c1

下記のように描画されます。

Typoraでマインドマップ

次にa1の下にサブブランチを2つ、a2_1とa2_2を追加します。a1から1階層下げてa2_1, a2_2を記載します。

mindmap
	root
		a1
			a2_1
			a2_2
		b1
		c1

下記のように描画されます。

Typoraでマインドマップ

上記のマインドマップに、a2_1の下にサブブランチ、a3を追加します。

mindmap
	root
		a1
			a2_1
				a3
			a2_2
		b1
		c1

下記のように描写されますが、root --> a1 --> a2_1 --> a3 と階層が下がるとブランチが段々と細くなっていきます。

Typoraでマインドマップ

各ノードの形を変える

各ノードに使える形状には、

  • cloud(雲吹き出し)
    ) ( で括る
  • bang(爆弾吹き出し)
    )) (( で括る
  • circle(円形)
    (( ))で括る
  • round square(角丸四角形)
    ( )で括る
  • square(四角形 )
    [ ] で括る
  • default(デフォルト)

の6種類がありますが、デフォルトは何も指定しない場合です。<br/>は改行です。

mindmap
	)cloud<br/>雲吹き出し(
	))bang<br>星吹き出し((
	((Circle<br>円形))
	(rounded square<br>角丸四角形)
	[square<br>四角形]
	default shap<br>デフォルト

描画すると下記のようになります。squareとdefaulとの違いはよく見るとデフォルトは下に線が入っています。

Typoraでマインドマップ(Shape)

アイコンを使う

ノードの中にアイコンを記載することもできます。Font Awesomrのアイコンが使用でき、class名を指定します。

Font Awesomr のアイコン

Font Awesomrのclass名は、Font Awesome4.7フォント一覧で調べられます。

アイコンを記載したノードの下に同じ階層で

::icon(fa class名)

という形式で指定します。

a1に音符、b1に封筒、c1にユーザのアイコンをそれぞれ指定する場合には下記のように記載します。

mindmap
	)Root(
		music
		::icon(fa fa-music)
		envelope
		::icon(fa fa-envelope-o)
		user
		::icon(fa fa-user)

こんな感じです。Font Awesomrのclass名で記載するので少々面倒ですが、アイコンを使うとマインドマップらしくなります。

Typoraでマインドマップ(Icon)

色の指定と配置はできない

ブランチの色を変更することはできません。またブランチの配置を変更することもできません。しかし、マインドマップ描画ソフトを使わなくてもMarkdownでマインドマップが簡単に描けるのは便利です。


円グラフを書く(おまけ)

最後に Mermaid を使った円グラフの描き方です。こちらも簡単に描けます。

```mermaid コードを記載します。

  • 1行目:pie円グラフの宣言
  • 2行目:titletitleの後が円グラフの表題
  • 3行目以降:円グラフの要素
    ”グラフの項目名”:比率

下記がサンプルコードです。

pie
	title pie chart
	"50%" : 50
	"30%" : 30
	"20%" : 20

下記が、Mermaidで描いた円グラフになります。

Mermaid で描いた円グラフ

bar chart(棒グラフ)もMermaidで描けるともっと便利になるのですが、、、。

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