中華万年筆は、独特なペン先が面白い。
これまで中華万年筆として、3種類のペン先の万年筆を試してきました。
-
ロングナイフニブ
-
8号ニブ
-
ミニふでニブ
そして、4本目の中華万年筆として今回選んだのが、Amazonで見つけた TAIUTYU万年筆 カジュアル ゴールドトリム 0.7mm / 1.0mm ロングナイフニブです。
最初に見つけたときの価格は 6,000円弱、それまで聞いたこともないブランドだったこともあり、購入を躊躇していました。ところが、しばらくして見てみると、価格が 2,000円強まで下がっているではありませんか。
そこまで下がると、もはや試してみない理由はありません。
というわけで、ポチり。
TAIUTYU万年筆とは?
Amazonでよく見かける中華万年筆メーカーには、Hero、Jinhao、Hongdian、Majohn などがあります。
以前レビューしたように、Jinhao と Hongdian の万年筆は使っていますが、中華万年筆は多彩なニブがあり、価格からは想像できないほど書きやすい、なかなか興味深い万年筆です。
中華万年筆を製造するメーカーの多くは、海外ブランドの製造に OEM / ODM として関わってきた背景があります。 そのためニブ加工などの技術も蓄積されており、そこから独自ブランドとして万年筆を販売するメーカーも増えています。
必ずしも「安かろう、悪かろう」というわけではなく、確かな技術を持つメーカーも少なくありません。むしろ、その技術力が独自ブランドへとつながっているとも言えそうです。
しかし、今回見つけた TAIUTYU は、検索しても万年筆ブランドとしての情報がほとんど見つかりませんでした。そこでペン先の刻印にある “xxxxSHILAI” という文字を手がかりに調べてみると、HUASHILAI という万年筆ブランドが見つかりました。
Huashilai(華仕来) は、中国の万年筆・筆記具ブランド、あるいは OEMメーカー系のブランド名 とされており、低価格帯のOEM系ブランド に位置付けられているようです。
またペン先の画像を見ると、Jinhaoの通常ニブと形状がよく似ています。ロングナイフニブとしても Hongdian よりもやや丸みを帯びているようにも見えますが、同じ角度の写真がないため断定はできません。実物が届いたら、Hongdian のロングナイフニブと比較してみたいと思います。
中華万年筆は待つ楽しみから
Amazonで中華万年筆を注文すると、中国から発送されるものが多くあります。そのため、手元に届くまで 2〜3週間ほど かかることもあります。
また、中華万年筆は 当たり外れ があることも覚悟の上で注文する必要があります。そのため、あまり高価なモデルには挑戦しない方がよいかもしれません。
もしトラブルがあった場合は、Amazon のカスタマーサービスに連絡すると対応してもらえます。
届くまでの時間も含めて、中華万年筆はちょっとした海外通販のような楽しみがあります。
ロングナイフニブとは?横太・縦細の不思議なペン先
TAIUTYU万年筆 カジュアル ゴールドトリムの商品名にはロングナイフと記載があり、商品説明文にはロングブレード、そして画像には長刀1.0mmとの表記があります。
![]() |
| 【引用】TAIUTYU万年筆 ロングナイフニブ | Amazon |
これらはすべて、中華万年筆でよく見られる同じニブ形状の別翻訳です。
もとの中国語では長刀尖と書き、直訳すると長い刃のペン先という意味になります。そこから英語表記では Long Blade や Long Knife となり、日本では ロングブレード、ロングナイフ、長刀ニブ といった表記が使われています。
こちらはHongdian N8 ロングナイフニブのペン先です。
このニブはペンポイントを長く伸ばして研ぐ形になっており、横線が太く、縦線が細くなるという特徴があります。これは欧米でいうアーキテクトニブ(設計図に使われるペン先)に近い性質です。
さらにペン先が斜めに研がれているため、書く角度によって字幅が変化します。そのため、同じ万年筆でも書く角度によって文字の表情が変わります。少し不思議で、そして面白いペン先です。
TAIUTYU万年筆 カジュアル ゴールドトリム 1.0mmロングナイフの 1.0mm は、おそらく字幅を表しているのだと思います。ただしロングナイフニブの場合、書く角度によって字幅が変化するため、この数値は最大幅を示している可能性が高そうです。
字幅が 1.0mm あると、通常のニブであれば BB(極太) に相当するかなりの太字です。しかし、手元にあるロングナイフニブの Hongdian N8 は 0.5mm〜1.0mm と記載がありますが、実際の書き味としては 中字から太字程度の可変幅ニブという印象です。
Amazonに掲載されている写真を見ると、1.0mmの方がペンポイントがかなり大きく見えます。中華万年筆には通常使いというより、面白みのあるペン先を求めているので 1.0mm のペン先を選びました。
ボディカラーは全9種類から選べます。
この TAIUTYU万年筆 がどのような字幅の変化をもたらすのか楽しみです。
![]() |
| 【引用】TAIUTYU万年筆 ロングナイフニブ | Amazon |
もし、細めの字幅が好みであれば、TAIUTYU万年筆 カジュアル ゴールドトリム 0.7mmロングナイフ を選ぶのが良いのかもしれません。
ロングナイフニブも筆圧をかけない方が書きやすい
Hongdian N8 のロングナイフニブも、筆圧をかけない方が細い線と太い線のコントラストを楽しめます。しかし、力を入れて書くと、せっかくの字幅の変化が生かせません。
ロングナイフニブは筆圧で線幅を変えるペン先ではなく、書く方向や角度によって線の太さが変化するタイプのペン先です。そのため、安定したインクフローが重要になります。
特にインクフロー(インクの出)がよいペンでは、筆圧をかけて書いてしまうと、せっかくの字幅の変化を楽しむことができなくなってしまいます。
金ペンと同じように、筆圧をかけず、ペン先の角度による線の変化を楽しむ書き方が向いています。
筆圧をかけない書き方は、正しいペンの持ち方から始まります。以前の記事でも紹介していますが、ぜひ正しいペンの持ち方を練習してみてください。
筆圧をかけないための万年筆の持ち方
ステンレスニブ(鉄ニブ)だと、かなり強く意識しないと筆圧をかけずに書くというのが難しいですが、筆圧をかけない書き方をするためには、先ずペンの持ち方を変える必要があります。
- 万年筆の持ち方
- 手の力を抜き、手首は 90° くらいの角度にする
- 中指の指先の横腹と親指と人差し指の間に万年筆をバランスよく乗せる
- ペン先の刻印(ロゴ)は必ず上向き
- 親指と人差し指で軽く支える
- ペン先が紙に触れるまで、手首を内側に曲げる
下記がGPT5で生成した正しい万年筆の持ち方です。
| 万年筆の正しい持ち方:Created by GPT5 |
筆圧をかけない書き方をするには、万年筆を軽く持つことが何よりも重要です。強い筆圧の原因の多くはペンを強く握る持ち方にあります。
下の例では、ペンを持つ指に力が入りすぎて、人差し指が反り返ってしまっている悪い例です。実は、自分も以前はこのような持ち方をしていて、無意識に強く握り込んでいました…。
| ペンを持つ手に力が入ってしまっている例:Created by GPT5 |
書道家・大江静芳氏の動画では、万年筆の持ち方がとても分かりやすく解説されています。文字や写真だけではイメージしづらい方は、こちらの動画を参考にしてみてください。


0 件のコメント:
コメントを投稿