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Post Date:2024年8月16日 

保冷炭酸ボトルデビュー:エコで美味しい炭酸水ライフを!

drinkmate 炭酸水メーカー と THERMOS 保冷炭酸ボトル

毎日飲んでいるペットボトルの炭酸水。でも、すぐに炭酸が抜けてしまったり、温度が上がってぬるくなってしまって「美味しくない、、。」と思った経験はありませんか?

そんな悩みを解決してくれるのが、保冷炭酸飲料ボトルです!いつでもどこでも冷たい炭酸水が楽しめます。さらに、炭酸水メーカーで作った炭酸水を入れれば環境にも優しい。

近年、初夏から晩夏までがとても長い夏です。暑い時は水よりも炭酸水の方が、喉越しがよく、爽快感が味わえます。


炭酸飲料を保冷ボトルに入れてはいけない理由

気密性の高い一般的な保冷ボトルに炭酸飲料を入れると、温度変化や振動で炭酸飲料の中の二酸化炭素が気化し、ボトル内部の圧力が急激に上昇します。このため、蓋が開かなくなったり、開けた際に中身が吹き出すなどの危険性があります。

炭酸飲料に対応した専用の水筒には、内部の圧力を安全に調整できるガス抜き機構などが搭載されており、これらのリスクを軽減できるよう設計されています。


炭酸飲料を持ち運ぶなら外せない!おすすめ保冷ボトル2選

保冷炭酸ボトルを選ぶなら、日本の老舗メーカーであるタイガーサーモスの製品がおすすめです。どちらも、高い保冷性能を誇るステンレス真空二重構造を採用しており、炭酸飲料の美味しさを長時間保てます。また、交換パーツが販売されているため、長く安心して使用できるのも魅力です。

一方、STANLEYREVOMAXなどの海外ブランドも、炭酸飲料対応のボトルを展開しています。しかし、日常的に持ち歩くことを考えると、ペットボトル飲料の定番サイズである500mlが注ぎ切れる点が重要です。この点において、日本のメーカーの製品は扱いやすいサイズ感と言えるでしょう。

保冷炭酸ボトルを選ぶ際に重視したいポイントは、以下の3点です。

  1. 高い保冷力: ステンレス魔法瓶構造が基本です
  2. 500mlサイズ: ペットボトル飲料に合わせたサイズが便利です
  3. 交換パーツの有無: 長く使うためには、パーツの交換が可能な点が重要です

加えて、シンプルなデザインも選ぶ際のポイントの一つと言えるでしょう。


タイガー MTA-T050 と サーモス FJK-500 の詳細比較

以下の表は、タイガーの「真空断熱炭酸ボトル MTA-T050」と、サーモスの「保冷炭酸飲料ボトル FJK-500」の主な仕様を比較したものです。

比較項目タイガー
MTA-T050
サーモス
FJK-500
容量500ml500ml
口径4.8cm3.6cm
保冷効力約6時間
(8℃以下)
約6時間
(10℃以下)
寸法(cm)10.5×7.5×21.26.5×6.5×24
重さ290g200g
公式ショップ価格¥6,000¥2,178 - ¥3,850

形状について

  • 円錐形: タイガー MTA-500はストラップ部分が製品の寸法には含まれていますが、7.5cmの円錐形、サーモスは6.5cmの円錐形です。タイガーは直径がサーモスより大きい分、高さが若干低くなっています。
  • 飲み口: タイガー MTA-500は、ペットボトルのような飲み口で飲みやすいのが特徴です。サーモスはより一般的な形状です。

室温20度±2度において、製品に冷水を満たし、縦置きにした状態で水温が4度±1度の時から6時間放置した場合におけるその水の温度です


保冷性能について

  • 保冷効力の定義: 日本工業規格(JIS)の「ステンレス製携帯用まほうびん」という規格で制定されています。室温20℃±2℃の環境下で、製品に4℃±1℃の水を満タンにし、6時間放置した場合の温度を保冷効力とし、容量 0.4L以上 0.6L未満の場合は11℃以下と定義されています。
  • 保冷性能の比較: 両製品ともJISの規定を超える保冷性能ですが、タイガーは6時間で8℃になるとありますのでサーモスよりも優れています。

価格について

  • 実売価格: 一般的な販売価格帯は、サーモスの方が約1,000円ほど安くなっています。

炭酸の持ちはどちらが良いのか?

どちらも炭酸飲料を冷たく保てますが、炭酸の抜けにくさに特化した機能を明確に謳っているのはタイガーです。タイガーの「スーパークリーン Plus(プラス)加工」は、ボトル内面の凹凸を極限まで減らし、炭酸の気化を抑えることで、より長く炭酸の風味を楽しめるように設計されています。

また、タイガーの飲み口はスリムな形状になっているため、炭酸が抜けにくい構造になっている可能性も考えられます。

これらの特徴から、炭酸の持ちが良いのはタイガーという見方もできます。実際に、多くのユーザーレビューでも、タイガーの保冷ボトルは炭酸が長持ちするという声が多く見られます。


タイガー MTA-500とサーモス FJK-500どちらを選ぶべき?

どちらのボトルも魅力がありますが、重視する点によって選ぶべき製品は異なります

  • 保冷力と炭酸の持ちを重視するなら:

    タイガー MTA-T050

    • ペットボトルのような飲みやすい飲み口が特徴です
    • 炭酸の抜けにくいスーパークリーン Plus(プラス)加工されています
    • 保冷性能もわずかに高いため、長時間冷たい炭酸を楽しみたい方におすすめです
  • コスパを重視するなら:

    サーモス FJK-500

    • シンプルなデザインで使いやすく、価格が手頃です
    • サーモスの炭酸ボトルも高い評価を得ており、十分な性能を持っています
    • 200gと軽量なモデルです

サーモスの炭酸ボトルも決して評価が低いわけではないので、価格を重視してサーモス FJK-500 レッドを購入しました。


サーモス FJK-500の使い勝手

これまで350mlの水筒を使っていたため、500mlという保冷ボトルの大きさと重くなることが少し心配でしたが、慣れの問題で、鞄に入れてしまえば気になりません。

THERMOS 保冷炭酸ボトル FJK-500

地球に優しく、エコな炭酸水メーカーで脱プラに貢献を」で紹介したドリンクメイトの炭酸水メーカーで短採水を作り、このボトルに入れて持ち歩いています。朝作った炭酸水は、午前中に飲み終えれば、炭酸の抜けや温度の変化はほとんど気になりません。ただし、夕方まで残ってしまうと、炭酸が抜け、少しぬるくなってしまいますが、許容範囲です。

普段は午前中で500mlを飲み干し、午後はペットボトルの炭酸水を購入して補充しています。外出先でペットボトルの炭酸水を購入した際も、すぐに保冷ボトルに移し替えるため、注ぎきれる500mlの容量は、やはり重要です。


炭酸水メーカーとの相性抜群!さらにエコでおいしい炭酸ライフを

保冷炭酸ボトルと炭酸水メーカーの組み合わせは、まさに最強タッグと言えるでしょう。自宅で手軽に作った炭酸水を、いつでもどこでも冷たいまま持ち運んで楽しめる、まさに理想的な炭酸ライフを実現できます。

炭酸水メーカーを使えば、ペットボトルのゴミを大幅に削減できるだけでなく、炭酸の強さも自分好みに調整可能。さらに、フレーバーシロップなどを加えて、オリジナルの炭酸飲料を作ることもできます。

環境にもお財布にも優しく、自分好みの炭酸水が楽しめる炭酸水メーカー。まだ持っていない方は、この機会にぜひ導入してみてはいかがでしょうか?

炭酸水メーカーについては、過去記事の「地球に優しく、エコな炭酸水メーカーで脱プラに貢献を」を読んでみてください。

保冷炭酸ボトルと炭酸水メーカー、この二つがあれば、暑い夏も爽快に乗り切れること間違いなしです!


まとめ

暑い季節にぴったりの保冷炭酸ボトル。炭酸の爽快感と冷たさを長時間キープし、いつでもどこでも美味しい炭酸水が楽しめます。環境にも優しく、ペットボトルの消費削減にも貢献できます。さらに、炭酸水メーカーと組み合わせることで、よりエコでおいしい炭酸ライフを実現できます。

タイガーとサーモス、どちらのボトルも高性能ですが、重視するポイントによって選ぶべき製品は異なります。

  • 保冷力と炭酸の持ちを重視するなら: タイガー MTA-T050
  • コスパを重視するなら: サーモス FJK-500

この記事を参考に、自分にぴったりの保冷炭酸ボトルと炭酸水メーカーを見つけて、この夏をさらに快適に、そしてエコに過ごしましょう!

Post Date:2024年7月22日 

DCモーターは不要?コスパ最高!MUJIサーキュレータ18畳で猛暑を乗り切る

【無印良品】360度首振り機能付きサーキュレーター18畳 MJ-OCF18

エアコンだけに頼らず、DCモータの扇風機と同じくDCモーターの小型サーキュレーターを併用していましたが、小型サーキュレーターではリビングでは物足りなさを感じていました。そこで出会ったのが、無印良品のサーキュレーター18畳モデル(低騒音ファン・大風量タイプ)。ACモーターということで当初は懐疑的でしたが、実際に使用してみると、これが想像以上の快適さを提供してくれました。

無印良品サーキュレーター18畳の特徴:
  • 低騒音ファン 最大風量運転時 45db未満(40-45db)
  • パワフルな風量 最大風量運転時 約2.8m/s以上
  • 360°首振り 上下首振り なし/45°/90° 左右首振り なし/90°/120°/180°/360°
  • 消費電力 強:15W 中:11W 弱:7W (50Hz/60Hz)

ACモーターの常識を覆す、驚きの静音性と省エネ性能

ACモーターとは思えない静音性。最大風量でも45db未満という数値は、図書館とほぼ同等の静けさです。それでいて、最大風速2.8m/s以上の風を生み出し、可動域360°のサーキュレーターが、部屋の隅々まで空気を力強く循環させます。

そして、特筆すべきはその省エネ性能。なんと、弱風モードでは驚きの7W!中風で11W、強風でも15Wです。2023年モデルの消費電力はは30Wでしたが、最新モデルでは消費電力が半減し、DCモーターに匹敵、いや、それ以上の省エネ性が実現されています。

そして、無印良品のサーキュレーターは、小型よりも大型の方が消費電力が低いという驚愕の事実が!

  • 6畳モデル  (強:25W 中:22W 弱:17W)
  • 18畳モデル(強:15W 中:11W 弱:7W)

これは、モータの違いと羽の大きさによって大型モデルの方が効率的に風を生み出せるように設計されているためだと思いますが、電気代の高騰が気になる昨今、この省エネ性能は嬉しいポイントです。

これなら、電気代を気にせず一日中快適に過ごせます。まさに、ACモーターの概念を覆すサーキュレーターと言えるでしょう。


扇風機としても大活躍!洗濯物も速乾!

18cm径の大きな羽根が生み出す面の広い風は、扇風機として直接体に当てても心地よく、暑い夏を快適に過ごすための頼もしい味方となります。

さらに、部屋干しの洗濯物にも効果絶大です。洗濯物の下から風を当てることで、乾燥時間を大幅に短縮でき、風を当てることで生乾きの臭いも解消できます。梅雨の時期や、花粉が気になる季節にも大活躍間違いなしです!


無印良品らしいミニマルデザインで、どんな部屋にも馴染む

無印良品らしいミニマルで洗練されたデザインは、このサーキュレーターの魅力の一つ。無駄を削ぎ落としたシンプルなフォルムは、和室の落ち着いた雰囲気にも、洋室のモダンな空間にも、違和感なく馴染みます。

主張しすぎない機能美は、その存在感を確かなものにし、洗練された空間を演出してくれます。


操作性には課題も

風量調節が3段階のみで、リモコンが付属していない点は、少し残念なポイントです。

特に、本体の操作パネルは床に置くと見づらく、ボタンも小さいため操作しづら。リモコンがあれば、スマートスピーカーと連携させて音声操作も可能になるのですが…。

【無印良品】360度首振り機能付きサーキュレーター18畳 MJ-OCF18

手動での操作だと、うっかり消し忘れて外出してしまうことも。今後の改善に期待したいところです。


まとめ:猛暑を快適に、賢く、そしてスタイリッシュに乗り切るならコレ!

無印良品のサーキュレーター18畳モデルは、DCモーターを超える静音性と省エネ性能を誇りながら、価格もお手頃という、まさに「コスパ最強」の名にふさわしいアイテムです。

【無印良品】360度首振り機能付きサーキュレーター18畳 MJ-OCF18

リビングの居住空間性を快適にするのはもちろん、部屋干しの強い味方としても大活躍。以前「風を彩る!美しいDCモーター扇風機とサーキュレーターの最強コンビネーション」で、DCモーターのサーキュレーターをお勧めしていました。

これは、DCモーターの下記の特徴からです。

  • 省エネ性
  • 静音性
  • 微風を生み出す安定した回転

しかし、部屋の空気を循環させるサーキュレーターに微風は不要なので、低消費電力・低騒音ファンの『無印良品 サーキュレーター18畳』にはDCモーターを超える実力があります

シロカのDCモーター扇風機と組み合わせれば、扇風機で冷房の冷たい空気を遠くまで届け、サーキュレーターで部屋の空気を循環させることができます。デザイン性、機能性、そしてコストパフォーマンス、全てを兼ね備えたこのコンビで、今年の夏を快適に乗り切りましょう!

Post Date:2024年7月7日 

万年筆デビューを成功させる!初心者が選ぶべき1本とは

Custom Heritage 912 SM

金ペンの軟調万年筆(Custom Heritage 912 SM)を使うことで、「筆圧をかけずに書く」という感覚を指先で理解できました。ボールペンよりも筆圧をかけていないつもりでしたが、万年筆の正しい書き方を理解できていなかったようです。

「筆圧をかけない書き方」に慣れると、万年筆がいかに優れた『書く道具』であるかを実感できます。また、ペン先が柔らかいと、中字の万年筆でも細めの字も書くことができます。

筆圧をかけずに書くためには、軽くペンを握れる太めのボディと、柔らかいペン先がポイントです。

逆に、万年筆に慣れていなく筆圧をかけて書く人には、グリップが細く、硬いペン先で字幅が細い万年筆が書きやすい万年筆となります。


定番エントリーモデルの14K 軟調万年筆を選ぶ

ファースト万年筆には、定番のエントリーモデルである14K軟調万年筆を選びましょう。

万年筆はもともと筆圧をかけずに書く筆記具でしたが、現代ではシャープペンシルやボールペンに慣れている人が多く、筆圧をかけても書きやすい万年筆が新たな常識となっています。

しかし、万年筆本来の書き味を楽しむためには、筆圧をかけずに書くことを意識することが大切です。初めて万年筆を選ぶ際は、日本メーカーの定番エントリーモデルの中から、14Kの軟調ペン先を採用したものを選ぶのがオススメです。


定番のエントリーモデルから選ぼう!

日本の万年筆メーカーは、日本語の「とめ・はね・はらい」といった漢字の特徴を意識して万年筆を製造しています。定番のエントリーモデルは、長年多くの万年筆ファンに愛されており、ファースト万年筆として間違いのない選択と言えるでしょう。

日本の代表的な万年筆メーカーの定番エントリーモデルの金ペンは以下の通りです(価格は2024年10月1日時点)。

メーカー製品ペン先価格(税込)
パイロットカスタム 7414K 5号¥22,000
カスタム ヘリテイジ 91
プラチナ万年筆センチュリー #377614K 大型¥22,000
セーラー万年筆プロフィット スタンダード14K 中型¥17,600
プロフェッショナルギア スリム

数年前までは、少し背伸びをすれば手が届く価格帯だったエントリーモデルの金ペンですが、度重なる価格改定により、2024年現在では発売時の1.6倍から2倍にまで値上がりしています。それでも、「一生モノ」と考えると、購入する価値は十分にあります。

以下は、2019年以降の価格改定履歴です。人件費、物流費、そして万年筆のペン先の金やイリジウムといった原材料価格の高騰で、仕方がないのかもしれませんが、お財布的には厳しくなりました。

価格改定履歴
Custom74#3776Profit
発売時¥10,000(税抜)¥10,000(税抜)¥10,000(税抜)
2019年¥12,000
(税込 ¥13,200)
¥13,000
(税込 ¥14,300)
¥14,000
(税込 ¥15,400)
2021年¥18,000
(税込 ¥19,600)
2022年¥16,000
(税込 ¥17,600)
2024年¥16,000
(税込 ¥17,600)
¥20,000
(税込 ¥22,000)
¥20,000
(税込 ¥22,000)
※ 発売年によって税率が異なるので、発売時の価格は税抜価格です

金ペンを使おう!

万年筆のペン先にはステンレスと金がありますが、紙に触れたときの「しなり」が大きく異なります。ステンレス製のペン先は硬いため、たわみを感じられません。

一方、金製のペン先は柔らかく、筆圧に合わせてしなやかにたわむため、滑らかな書き心地が楽しめます。エントリーモデルは14Kですが、金の含有量が多いほどペン先が柔らかくなるため、予算が許せば18Kや21Kの万年筆を選ぶのもオススメです。


軟調ペンという選択

定番のエントリーモデルは、筆圧をかけて書くことに慣れている万年筆初心者でも書きやすいように、ペン先のしなりを少なくし、スリットがあまり広がらないように設計されています。

例えば、パイロット CUSTOMのスペシャルサイトでは、Custom74について以下のように説明されています。

ボールペンの広がりにより、強い筆圧が一般化した日本人に合った書き味を目指したシリーズ。硬いタッチを基本に軟字も用意し、なめらかな書き味を実現。 ペン先は発売当時8種類、6年後の1998年に3種類追加し、現在の11種類に。

【引用】CUSTOMスペシャルサイト

Custom74の前身である、Custom67は、今より「しなり」がある軟らかいペン先だったといいます。時代と共に硬質化しているのは、他メーカーのエントリーモデルの万年筆にも共通する傾向と言えるでしょう。

しかし、金ペン先本来の「しなやかさ」を活かしつつ、筆圧をかけてもインクフローが安定しているだけの万年筆では、万年筆らしさや個性が失われてしまいます。

そこでおすすめしたいのが、ペン先を意図的に柔らかくした「軟調ペン」です。

PILOT Custom Heritage 912 SM(ソフトミディアム)のペン先

軟調ペンは、筆圧によって筆跡に強弱をつけやすく、ボールペンにはない万年筆ならではの感触を味わえます。また、自然と筆圧をかけずに書く習慣が身につくというメリットもあります。

エントリーモデルで軟調ペンをラインナップしているのは、パイロットとプラチナ万年筆です。

メーカー製品軟調ペン先
パイロットカスタム 74SF(細軟)/ SFM(細中軟)/ SM(中軟)
カスタム ヘリテイジ 91
プラチナ万年筆センチュリー #3776SF(細軟)

残念ながらセーラー万年筆には軟調ペンがありません。


パイロット Custom 74

パイロットの創業(1918年)から74年目(1992年)に発売されたカスタム 74は、30年以上愛され続けているロングセラーモデルです。

ペン先は11種類あり、軟調ペン先もSF(ソフト・ファイン)、SFM(ソフト・ファインミディアム)、SM(ソフト・ミディアム)の3種類が用意されています。これだけペン先の種類があると迷ってしまいますが、この11種類を全て試すことができるカスタム74試筆台というのが全国各地にあります。近くにあれば是非軟調ペン先の書き味を体験してみてください。

※ C(コース)とMS(ミュージック)は、27,500円(税込)

パイロットでは、ニブサイズ(ペン先の大きさ)を号数で表しています。Custom 74は14K 5号ですが、10号と15号のサイズもラインナップされています。

ニブサイズが大きくなると金の使用量も増えるため、価格も高くなります(価格は2024年10月1日時点)。

カスタムニブ・サイズ価格(税込)
Custom 7414K 5号¥22,000
Custom 74214K 10号¥33,000
Custom 74314K 15号¥44,000

10号以上のペン先には、SU(スタブ)、FA(フォルカン)、WA(ウェーバリー)といった特殊なペン先もあります。


Custom 74のデザインが好きになれない方へ

カスタム74の特徴である『丸いクリップ』が好きになれませんでした。カスタム ヘリテイジ 91は、同じ14K 5号のペン先ですが、ロジウム仕上げにシルバーのパーツで統一されたシンプルなボディデザインが魅力です。※写真はCustom Heritage 912

Custom Heritage 912 SM

両橋が丸いバランス型のCustom 74に対し、両端が平らなベスト型のHeritage 91は、若干全長が短くなりますが、基本的な仕様は同じです。

比較項目Custom 74Custom Heritage 91
デザインバランス型ベスト型
ペン先14K 5号14K 5号 ロジウム仕上げ
ペン種EF・F・SF・FM・SFM・M・SM・B・BB
サイズ最大径φ 14.7mm 全長 143mm最大径φ 14.7mm 全長 137mm

カスタム ヘリテイジにもニブサイズが10号のCustom Heritage 912がありますが、15号はありません(価格は2024年10月1日時点)。

カスタム ヘリテイジニブ・サイズ価格(税込)
Custom Heritage 9114K 5号 ロジウム仕上22,000円
Custom Heritage 91214K 10号 ロジウム仕上33,000円

プラチナ万年筆 #3776 センチュリー

3776という数字は、日本最高峰である富士山の標高に由来し、「日本最高峰の万年筆」を目指すというプラチナ万年筆の想いが込められているとあります。

#3776 センチュリーの最大の特徴は、大きなペン先と、インクの乾燥を防ぐ「スリップシール機構」を搭載したキャップです。この機構のおかげで、年に数回しか使わない場合でも、万年筆をスムーズに使い始めることができるという優れものです。

#3776には軟調ペン先もラインナップされていますが、SF(細字軟)のみとなっています。

#3776 Century 字幅の種類

公式サイトでは「柔らかいペン先 筆圧により少し太い字も書ける」と説明されていますが、写真だけでは細字と細軟の違いが分かりづらいかもしれません。しかし、#3776 センチュリー 試筆台設置店では、全種類のペン先の書き味を試すことができます。


中字?細字?万年筆の字幅選び

手帳やノートに細かい字を書くことが多いなら、細字の万年筆が適しています。しかし、万年筆ならではの個性豊かな字を楽しみたいなら、中字がおすすめです。特に中字の軟調ペンは、筆圧によって字幅に変化が生まれるため、筆圧をかけずに書くことで細めの字を書くことも可能です。

下写真は、Custom Heritage 912 SM(中字軟)で筆圧を入れて書いたとき(上)と筆圧をかけないで書いたとき(下)の線の太さの違いです。同じペン先でこれだけ太さの違いを出せます。

Custom Heritage 912 SM:筆圧による字幅の違い

中字の軟調ペンを使うことで、万年筆の正しい書き方である「筆圧をかけない書き方」をマスターできます。もし太い字幅が好きになれないという場合には、SM(中字軟)より少し字幅の細いSFM(中細字軟)という選択肢もあります。

しかし、万年筆を1本手に入れると、きっともう1本欲しくなるはずです。最初にSM(中字軟)を選んでおけば、2本目にはSF(細軟字)を選ぶことができ、中字と細字の字幅の違いを楽しめます。

また、プラチナ万年筆にはSM(中字軟)がないため、最初にパイロットの中字軟を選び、2本目にプラチナ万年筆のSF(細軟字)を選ぶと、メーカーやデザインの違いも楽しめます。


ファースト万年筆にオススメの一本

ファースト万年筆を選ぶ際に大切なポイントは2つあります。

  1. 万年筆らしい文字が書けること
  2. 筆圧をかけない書き方を習得できること

この2つのポイントを満たすためには、以下の3つの条件を満たす万年筆を選びましょう。

  1. 日本の万年筆メーカーの定番モデル
  2. 金ペン(14K)
  3. 中字の軟調ペン

これらの条件を考慮すると、選択肢として残るのは、パイロットのCustom 74 SM(ソフト・ミディアム)、またはCustom Heritage 91 SM(ソフト・ミディアム)です。どちらにするかは、あなたのデザインの好みで選んでください。


正しい万年筆の持ち方

万年筆で筆圧をかけずに書くためには、ボールペンとは異なる持ち方を習得する必要があります。

生成AIに正しい持ち方を指示して絵を描いてもらいました。

万年筆の正しい持ち方
Created by Dall-E 3

日本の万年筆の多くは、キャップを後ろに挿して使うことで、筆記時のバランスが良くなるように設計されています。そのため、書く際にはキャップを後ろに挿すのがおすすめです。

万年筆の持ち方

  1. 手の力を抜いて手首を90°にする
  2. "中指の横腹"と"親指と人差し指の間"に万年筆をバランスよく乗せる
  3. ペン先の刻印は上向きになるように
  4. "親指"と"人差し指"で軽く支える
  5. ペン先が紙に触れるまで、手首を内側に曲げる

と、こんな感じですが、百聞は一見に如かず。大江静芳氏の動画を参考に、正しい持ち方を身につけましょう。

万年筆の正しく持てれば、筆圧をかけずに書くというのにも慣れてきます。

14K軟調万年筆で万年筆ライフを楽しんでください!

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