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Post Date:2018年2月13日 

光のメトロームで眠りを促す

NightWave

60秒で眠れる、快眠もストレスフリーも思いのままの呼吸法 | 象と散歩 に深呼吸による睡眠促進について記載しましたが、今回はその深呼吸を睡眠時にガイダンスしてくれる睡眠ガジェットである入眠呼吸ガイド・ライトを紹介します。もちろん出張のお供ガジェットのひとつでもあります。


NightWave(ナイトウェーブ)

深呼吸やゆっくりした呼吸は、副交感神経を調節し、リラックスさせる効果があります。体内に酸素を送り込むことによって交感神経はストレスホルモンのコルチゾールとアドレナリンのレベルを低下させ、メラトニンの分泌を促します。メラトニンには眠気を促し、維持する働きがあります。

ナイトウェーブの説明には以下のように記載されています。

からだを緊張状態に保つ交感神経に対し、からだをリラックスした状態に保つのが”副交感神経”です。深呼吸には副交感神経を優位な状態(リラックス状態)にする効果があり、深呼吸をすることで筋肉の緩和とストレスを取り除き、心拍変動をスムーズな状態に導きます。ナイトウェーブは、ライトの強弱で副交感神経を活性化させる呼吸法(深呼吸)をガイドし、リラックス状態にします。

緊張を解すときも「深呼吸・深呼吸」といいますよね。

しかし、1,2回の深呼吸ならともかく、数分間に渡って深い呼吸をつづけようとしてもなかなか難しいです。ノーベル経済学賞を受賞した知の巨人、ハーバート・サイモンの『情報の豊かさは注意の貧困を作る』の言葉にあるように、情報過多の現代人は金魚以下の集中力です。そんな集中力欠如の自分の呼吸をガイダンスしてくれるのが、NightWave(ナイトウェーブ)です。

NightWave(ナイトウェーブ)は、寝室の天井に柔らかい青い光を投影します。その青い光の穏やかな輝度の変化(強弱)に呼吸を同期させます。明るくなったら息を吸い、暗くなったら息を吐きます。ただそれだけです。

Blue Light of NightWave

NightWave(ナイトウェーブ)が促す呼吸数は?

説明書などには光の点滅速度(呼吸回数)が記載されていなかったので計測してみました。NightWave(ナイトウェーブ)には、2種類のスリープ・モードがあり、

  • ノーマル・スリープ・モード(7分間)は、 約7bpm(7回弱/1分 breaths per minute)
  • ロング&スロー スリープ・モード(25分間)は、約5bpm(5回弱/1分 breaths per minute)

した。安静時の健康な成人の平均的な呼吸数は、呼吸数 – Wikipedia によると毎分12~20回 です。appleが提供する呼吸アプリの呼吸数は、4-10回/分です。NightWave のノーマル・スリープ・モードが促す毎分7回の呼吸は、ゆっくりとした呼吸です。もうひとつのロング&スロー スリープ・モードの毎分5回の呼吸は、深いゆっくりとした呼吸となります。また、青い光へ呼吸を意識して同調さていくと、自ずと呼吸にをむけることになりますので、マインドフルネス効果も期待できます。

9V型の電池式なので充電も電源も必要ないのでベットサイドにポンと置くだけです。電池交換も1月使っても必要なかったので、出張のときにも予備の電池不要で手軽に持っていける睡眠ガジェットです。




布団に潜り込んでもなかなか眠れないという方はおススメです。青い光が夢の中に導いてくれます。


フランス生まれの睡眠ガジェット『Dodow』(ドドウ)


dodow

NightWave を購入後に知ったのが、フランスのスタートアップ企業で開発された『Dodow(ドドウ)』です。天井に映し出される淡い青い光の軽度の変化に呼吸を同調させていくという基本的なコンセプトは NightWave と同じです。

しかし、『Dodow』は、11bpm(毎分11回の呼吸)から 6bpm(毎分6回の呼吸)まで、徐々に呼吸数を落としていくようにガイダンスしてくれます。

6bpmの安定したペースで呼吸を維持することは、不眠症の原因となる”自律神経系の乱れ”を治し、副交感神経を刺激してリラックスした状態を作り出します。

単四電池3本で動作し、起動時間は8分と20分からの選択できます。平均して睡眠までの時間が2.5倍早くなるとあります。説明にはマインドフルネスチックな表現があります。やはり呼吸に集中することで瞑想によってリラックス状態も得られるようです。

考えの流れを減らしましょう
さらに、天井で明るさの変わる光の輪に集中すると、自然と眠りへと体を促すことができます。眠りを邪魔するような考え事や、興奮させるような事がどんどん減っていき、頭がリラックスしていきます。

デザインもシンプルでガジェット的には『NightWave』よりも『Dodow』の方が魅力的です。といって、もうひとつ買うほどではないかと、NightWave で満足しています。


Holi GOOD VIBES New Nightwave ホリ グッドバイブス ナイトウェーブ 2

ホリ グッドバイブス ナイトウェーブ2は、NightWaveやDodowとは異なり、単なる深呼吸ではなく、最初に紹介した 60秒で眠れる、快眠もストレスフリーも思いのままの呼吸法 | 象と散歩 で紹介している4-7-8呼吸法を下図にあるように光でガイダンスしてくれます。

Holi GOOD VIBES New Nightwave
  1. 口を閉じて鼻から静かに4秒で空気を吸い込む(赤色)
  2. 息を7秒止める(黄色)
  3. ”ふぅー”と音をたてながら8秒かけてゆくっりと口から息を吐き出す(橙色)

ブルーライトを100%カットしたライトありますが、レッド、イエロー、オレンジといった灯りがどの程度なのかわかりませんが、下記の写真を見る限りでは優しい灯りのようです。

Holi GOOD VIBES New Nightwave

米国の商品説明には、60秒(1分)ではなく、3分で眠られると記載があり、臨床試験にて利用者の89%が効果を実感!とありますが、被験者が8名と書かれているとちょっと切ないですね。

深呼吸ひとつも集中できない現代人に入眠ガイドをしてくれる睡眠ガジェットは、睡眠時のルーチンワークとして手放せないアイテムのひとつとなるかもしれません。

Post Date:2018年1月29日 

眠れるのはホワイトノイズ?ピンクノイズ?

窓際でホワイトノイズを流す

眠るときにホワイトノイズやピンクノイズを流すと質のよい睡眠がとれるといいます。白とピンク、何が違ってどちらが安眠に寄与してくれるのでしょうか。


雑音が他の音を消す「ホワイトノイズ」

ホワイトノイズ(白色雑音 white noise)とは、あらゆる周波数成分を同等に含んでいる雑音です。Wikipediaには下記のように説明されています。

ホワイトノイズ (White noise)とは、ノイズの分類で、パワースペクトルで見ると対象となるそれなりに広い範囲で同程度の強度となっているノイズを指す。「 ホワイト」とは、可視領域の広い範囲をまんべんなく含んだ光が白色であることから来ている形容である。

すべての周波数を含んでいるホワイトノイズには、騒音と感じる音の周波数も含んでいるので騒音を打消してくれます。目には目を歯には歯です。

まわりの音が気になって眠れないときや仕事に集中できないときにホワイトノイズを流していると、周囲の音が遠ざかり、小さくなったように感じます。

ホワイトノイズ自体の音が気にならないかという疑念もありましたが、ホワイトノイズのような単調な音は、脳が無視しやすいので、ホワイトノイズ自体の音が集中や睡眠の妨げにはなることはほとんどないようです。実際にホワイトノイズを流していると最初は気になりましたが、そのうち気にならなくなります。

ホワイトノイズは、睡眠を妨げるような周囲の雑音を遮断し、眠りやすい環境づくりの助けとなります。


音の揺らぎが気持ちよい「ピンクノイズ」

一方、ピンクノイズとは、周波数に反比例し、高い周波数の音ほど弱くなるノイズで、ホワイトノイズに-3dB/oct の低域通過フィルタ(Low Pass Filter)を通して作られます(1オクターブあたり3db減衰)。

ホワイトノイズは「サー」と高い音に聴こえますが、ピンクノイズは「ザー」とホワイトノイズよりも低く感じられます

下記は、Audacityで作成したピンクノイズのスペクトラムです。

ピンクノイズのスペクトラム

ピンクはノイズは1オクターブあがると3db減衰しますが、このピンクノイズの音のパワーが周波数fに対して反比例するゆらぎは『1/f ゆらぎ』と表されます。この『1/f ゆらぎ』は、自然の中や、日常の中にもある揺らぎで、Wikipediaには下記のように説明されています。

ピンクノイズとも呼ばれ、自然現象においてしばしば見ることができる。具体例として人の心拍の間隔や、ろうそくの炎の揺れ方、電車の揺れ、小川のせせらぐ音、目の動き方、木漏れ日、(... 割愛 ...)、蛍の光り方などが例として挙げられる。

1/fゆらぎを持つ、蝋燭の炎のゆらぎや、小川のせせらぎのような、予期できそうで、できない、規則と不規則の調和状態は、リラックス効果があるといわれています。

潮位の変化もこの1/fゆらぎを持つといいます。心拍や潮の満ち引き(月の引力)のゆらぎと言われるるとまさに『生命のゆらぎ』ですね。

他にもブラウンノイズ(ブラウニアンノイズ)といわれるノイズもあります。ブラウンノイズのブラウンは色ではなく、音声信号を図に表すとブラウン運動パターン(液体のような溶媒中に浮遊する微粒子が、不規則に運動する現象)に類似しているからだそうです。

ブラウンノイズのゆらぎは1/f2で、1オクターブごとに6db減衰しているので、ピンクノイズより更に低い周波数ほど強いエネルギーを持つとWkipediaに説明がありました。

ホワイトノイズが「サー」で、ピンクノイズが「ザー」だとすると、ブラウンノイズは遠くから聞こえる滝のような「ゴー」といった感じです

スペクトル密度は1/f2(fは周波成分)に比例し、ピンクノイズ以上に低い周波数ほど強いエネルギーを持つことを意味する。周波数に対する指数減衰はオクターブごとに6dBであり、音として聞くと、ホワイトノイズやピンクノイズと比べて、減衰した、あるいは柔らかい音質に聞こえる。

ということで、先ずはホワイトノイズから試してみようと、iTunesで White Noise Loop for Sleep, Relaxation, Study and Concentration を買ってみました。White Noise Loops for Sleep - Sounds for Life というアルバムもありますが、こちらはシングルとして発売されているバージョンです。

併せてアルバムにあった White Noise Diotic Loop (バイノーラル効果)も購入してみましたが、いくら脳が無視する雑音といってもイヤホンで聴いていると疲れます。

White Noise for Sleep

White Noise Loop for Sleep, Relaxation, Study and Concentration

Sounds for Life
Released: June 03, 2014



雑音で騒音を遮断する

出張中にホワイトノイズを活用しています。宿泊している部屋が通りに面しているので、夜でも道路からの騒音が気になります。そこで窓際にスピーカーを置いてホワイトノイズを流してみました。すべての騒音をかき消してくれるわけではありませんが、車の通る人や車の音などが少し気にならなくなりました。

ピンクノイズにも騒音を消す効果があるのかと試してみました。同じ音量であればホワイトノイズの方が騒音を遮断してくれるような気がします。また、ピンクノイズの方が低音で最初は聞き心地がよかったのですが、次第にホワイトノイズの方が気にならない雑音となりました。


ホワイトノイズ発生器

海外出張時に活躍するワイヤレス ポータブル スピーカー (JBL GO) | 象と散歩 で紹介した JBL GO でホワイトノイズを流していながらふと思ったのですが、JBL GOの周波数特性は 180Hz - 20KHz です。音源のホワイトノイズがすべての周波数成分を含んでいたとしても、スピーカーでカットされてしまっています。

自然なホワイトノイズを聴く方法はないかと探してみると、marpac sleepme(マーパック スリープ・ミー) という製品がありました。marpac sleepme は、デジタル的にホワイトノイズを再生しているのではなく、ファンを回して物理的にホワイトノイズ(風の音)を発生させています。

音の調製もケースを回して、ケースの隙間(穴)を調整することによって行います。また、サイトの説明には、短時間で録音された音の繰り返しは脳を疲れさせるとあります。

アプリやCDなどのホワイトノイズもありますが、デジタルや録音された音は、スピーカーの質や再現できる音域に制限されてしまいます。そのため、自然界の音に比べると、限られた音域の音が集中して聞こえてしまうことになり、それは耳や脳にストレスになることがあります。また、短い録音の繰り返しは、脳が違和感を覚え、目覚めるきっかけになることがあると言われています。

米国マーパック社は1962年の創業とあるので、米国では50年以上も前から睡眠時にホワイトノイズを活用しているというのに驚きました。アナログガジェットの marpac とっても気になります。


ホワイトノイズを長時間聴くために

購入した White Noise Loop for Sleep, Relaxation, Study and Concentration の再生時間は10分です。長時間再生するためにはスマホでリピート再生をしなければなりません。集中のために使うときは問題ないのですが、寝るときに流すと朝までずっとなっています。本来の使い方からするといいのかもしれませんが、充電しながらのスマホ利用はバッテリーの酷使にもなります。

眠りに落ちるまで流すにはどうしたらいいかとGoogle先生に訊ねてみると、「Audacity」フリーの波形編集ソフト - 窓の杜ライブラリ というサウンド編集ソフトで、ホワイトノイズ、ピンクノイズ、ブラウニアンノイズが作成できると教えてくれました。

Audacity の使い方については、別途、記載したいと思いますが、それぞれ1時間バージョンを作って、iTunes経由でiPhoneに入れています。

iPhoneにホワイトノイズを

Audacity で作成した1時間の雑音(ノイズ)をダウンロードできるように Dropbox にアップしてみましたので、下記リンク先からダウンロードして使ってみてください。(各40MB弱あります)


気持ちよく眠るためには

睡眠時に3種類のノイズをかけてみましたが、「騒音を遮断するホワイトノイズ」と「1/fゆらぎのピンクノイズ」、そして「1/f2のゆらぎを持つブラウンノイズ」の何れかが眠りにいいのかは、正直わかりませんでした。聴いていてリラックスできるような気がするのは、ブラウンノイズです。

音を使って深い眠りへ誘い、記憶力を高める方法 - GIGAZINE に脳波に同期したピンクノイズが睡眠を深め、ノンレム睡眠時間が確保されることによって記憶力も高めるという記事が掲載されていました。

時差ボケを解消する3つの方法 | 象と散歩 で脳波をシータ波に同調させて睡眠を促す、バイノーラル・ビートについて書いていますが、脳波にシンクロされていないピンクノイズでも効果があるのかはわかりません。

いまは、ゆらぎを感じるためではなく、騒音を遮断するためにホワイトノイズを使っています。どの雑音(ノイズ)がいいのかには個人差があると思いますので、先ずは上記の三種類のノイズを試して、自分に合った雑音(ノイズ)を見つけてみてください。

Post Date:2018年1月18日 

YOGA NIDRA(ヨガ ニドラ)で眠りに落ちる瞬間を愉しむ

ホテルのベッド

2017年の流行語大賞に『睡眠負債』という言葉がノミネートされるほど、1億総睡眠不足のようです。ちなみに厚生労働省の睡眠障害の説明には、成人の5人に1人(1,500万~2,000万人)に睡眠障害があり、不眠症は国民病と称しています。

不眠症は国民病

日本人を対象にした調査によれば、5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」、「何らかの不眠がある」と回答しています。加齢とともに不眠は増加します。60歳以上の方では約3人に一人が睡眠問題で悩んでいます。そのため通院している方の20人に1人が不眠のため睡眠薬を服用しています。不眠症は特殊な病気ではありません。よくある普通の病気なのです。

またCESでSleep Tech(スリープテック:スリープ+テクノロジー)のコーナーが設けれるほど、睡眠を扱う産業は大きな市場になってきています。それだけ世界的にも睡眠障害を抱える人たちがいるということだと思います。

今回、紹介するYoga Nidraは、テクノロジーではありませんが、良質な睡眠をとるための介助になるのではないかと思います。


Yoga Nidra(ヨガ ニドラ)とは

YOGA NIDRA(ヨガ ニドラ)とは、心身と心を深いリラックス状態にして、眠りに近い状態で声のガイダンスによって行うヨガの瞑想方法です。

ニドラとはサンスクリット語で『眠り』を意味するので、ヨガの眠りです。

眠りといっても熟睡するわけではなく、意識のある睡眠状態=瞑想を指します。しかし、ヨガ初心者にとっては瞑想などほど遠く、ほとんど入眠状態です。つまり気持ちよく眠れるということです(笑。

ヨガニドラにも様々な手法がありますが、最も一般的なのは、身体の各部位に意識を向ける「ボディスキャン」と「サンカルパ」を唱える方法があります。

サンカルパとは、なりたい自分をイメージし、それを決意として短い言葉で表します。自己啓発本とかに載っているアファーメーション(Affirmation)と同じですね。ヨガ ニドラが「ヨガ的眠り」でサンカルパは「ヨガ的誓い」です。

今回、説明するのは「ボディスキャン」を使った方法についてです。

マインドフルネスの瞑想で効率的に仕事を | 象と散歩 で呼吸を意識するマインドフルネスについても触れましたが、マインドフルネスにも「ボディスキャン」がありますが、。

マインドフルネスでは、ヨガニドラの身体の各部分への『意識』を『観察』に置き換え、どのような状態になっているかをありのままに感じます。


Yoga Nidra のポーズとインストラクション

ヨガニドラは、シャバーサナ(屍のポーズ)で行います。

シャバーサナ(屍のポーズ) とは、全身をリラックスさせることができる究極のポーズと言われています。仰向けに寝て、両手と両足を開きます。脚は腰幅に、手はわきの下にボールひとつ分ぐらい身体から離して、手のひらを上に向けて左右対称の姿勢で横たわります。

ただ寝ているようですが、ヨガの中で最も難しいポーズとも言われています。

インストラクションを聴きながらリラックスした状態で身体ひとつひとつの部位に意識を向けていきますが、体は決して動かしません。意識をその箇所に集中するだけです。

自分がリラックスできる声を選ぶことも大切です。

Audible版の寝たまんまヨガCDブック: 聞くだけでぐっすり眠れて疲れがとれる ネイチャーリラクゼーションならスマホでも聴けます。


英語のインストラクションを聴こう

海外で時差ボケで眠れないというときにもヨガニドラはお勧めです。

海外出張で来たのだから英語のインストラクションを聴こうと思って Youtube で探したのが Liz Hill の Yoga Nidra 20 Minute Guided Meditation - YouTube でした。

Yoga Nidra 20 Minute Guided Meditation

彼女の声はとても心地よいです。

瞑想のためのガイダンスなのでとてもゆっくり語りかけてきますので、英語が苦手でもある程度言っていることは分かります。

ボディスキャンは、身体のパーツを順番に言っていくので、単語がわからないと何処に意識を向ければいいのかわかりません。

下記にインストラクションの順番に身体の部位の単語を掲載していますので参考にしてみてください。


0. ガイダンス

最初にガイダンスがありますが、何となく聴いてください。前述したシャバーサナのポーズで静かに目を閉じて鼻で深呼吸をして自然呼吸に戻します。

呼吸については、

  • breath(呼吸)
  • deep breath(深呼吸)
  • inhale(息を吸う)
  • exhale(息を吐く)

といった単語がわかれば何となく言っていることがわかると思います。息を吸ってリラックスして、息を吐いて緊張を解します。

続いてサンカルパを3回心の中で唱えます。この動画の中では、Karma(カルマ)と言っていますが、”I am happy and helthy(私は幸せで健康です)というような短い肯定的なセンテンスを3回心の中で唱えてからボディスキャンに入っていきます。


1.右半身に意識を集中します

5分14秒あたりからボディスキャンに入っていきます。

右手から右肩まであがり、徐々に下がって右足の小指までを順番に意識していきます。

hip(ヒップ)はお尻ではなく腰を指します。単語(発音)で難しいのは、”親指” の thumb(サム)、”太もも” の thigh(サイ)、そして ”ふくらはぎ” の calf(カーフ)ですかね。

  1. right hand(右手)
  2. right thumb(右の親指)
  3. index finger(人差し指)
  4. middle finger(中指)
  5. ring finger(薬指)
  6. little finger(小指)
  7. palm of the hand(手のひら)
  8. back of the hand(手の甲)
  9. wrist(手首)
  10. forearm(前腕)
  11. elbow(肘)
  12. upper arm(上腕)
  13. shoulder(肩)
  14. armpit(脇)
  15. right side of waist(右のウェスト)
  16. hip(腰)
  17. thigh(太腿)
  18. knee(膝)
  19. calf(ふくらはぎ)
  20. ankle(足首)
  21. heel(かかと)
  22. top of the foot(足の甲)
  23. sole of the foot(足の裏)
  24. right big toe(足の親指)
  25. second toe(足の人差し指)
  26. third toe(足の中指)
  27. forth toe(足の薬指)
  28. little toe(足の小指)

2. 意識を左半身に移します

使われている単語は同じで、right(右)かleft(左)の違いだけです。

  1. left hand(左手)
  2. left thumb(左の親指)
  3. index finger(人差し指)
  4. middle finger(中指)
  5. ring finger(薬指)
  6. little finger(小指)
  7. palm of the hand(手のひら)
  8. back of the hand(手の甲)
  9. wrist(手首)
  10. forearm(前腕)
  11. elbow(肘)
  12. upper arm(上腕)
  13. shoulder(肩)
  14. armpit(脇)
  15. left side of waist(左のウェスト)
  16. hip(腰)
  17. thigh(太腿)
  18. knee(膝)
  19. calf(ふくらはぎ)
  20. ankle(足首)
  21. heel(かかと)
  22. top of the foot(足の甲)
  23. sole of the foot(足の裏)
  24. left big toe(足の親指)
  25. second toe(足の人差し指)
  26. third toe(足の中指)
  27. forth toe(足の薬指)
  28. little toe(足の小指)

3. 上から順番に体の背面を意識していきます

左右にある部位については右左の順番です。太もも(thigh)、ふくらはぎ(calf)、かかと(heel)は体の側面をスキャンしていったときにもでてきた単語です。

  1. back of the head(後頭部)
  2. back of the neck(首の後ろ側)
  3. right shoulder blade(右の肩甲骨)
  4. left shoulder blade(左の肩甲骨)
  5. the length of spine(背骨)
  6. right buttock(右のおしり)
  7. left buttock (左のおしり)
  8. right thigh(右の太もも)
  9. left thigh(左の太もも)
  10. right calf(右のふくらはぎ)
  11. right calf(左のふくらはぎ)
  12. right heel(右のかかと)
  13. left hee(左のかかと)

4. 身体の正面を意識します(the front of the body)

頭頂部の各部位、そして骨盤まで順番に意識を向けていきます。

鼻の孔は nostril(ノーストル)、おへそは navel(ネイブル)です。 鼠径部はgroin(グロイン)で、Wikipediaの説明によると、

鼠蹊部(そけいぶ、鼡径部)とは、左右の大腿部の付け根にある溝の内側にある下腹部の三角形状の部分。解剖学的には恥骨の左右の外側・股関節の前方部にあたる。

とあります。

  1. top of the head(頭頂部)
  2. forehead(額)
  3. right temple(右のこめかみ)
  4. left temple(左のこめかみ)
  5. right ear(右耳)
  6. left ear(左耳)
  7. right eyebrow(右のまゆげ)
  8. left eyebrow(左のまゆげ)
  9. space between the eyebrows(眉間 みけん)
  10. right eye and eyelid(右の目とまぶた)
  11. left eye and eyelid(左の眼とまぶた)
  12. right nostril(右の鼻の孔)
  13. left nostril(左の鼻の孔)
  14. right cheek(右の頬)
  15. left cheek(左の頬)
  16. upper lip(上唇)
  17. lower lip(下唇)
  18. both lips touching together(口を閉じて)
  19. tongue(舌)
  20. inside the right cheek(口の中の右側)
  21. inside the left cheek(口の中の左側)
  22. chin(顎の先)
  23. jaw(顎全体)
  24. throat(喉)
  25. right collarbone(右の鎖骨)
  26. left collarbone(左の鎖骨)
  27. right side of the chest(右胸)
  28. left side of the chest(左胸)
  29. upper abdomen(上腹部)
  30. navel(おへそ)
  31. lower abdomen(下腹部)
  32. right groin(右鼠径部)
  33. left groin(左鼠径部)
  34. the pelvic floor(骨盤床)

5. 身体全体に意識を向けます

whole xxx で各部位の全体を表します。

  1. the whole right leg(右脚全体)
  2. the whole left leg(左脚全体)
  3. the whole right arm(右腕全体)
  4. the whole left arm(左腕全体)
  5. the whole face(顔全体)
  6. the whole head(頭全体)
  7. the whole torso(胴全体)
  8. the whole body(体全体)

6. 床についている部位を意識します

また、inhale, exhale をして身体をリラックスさせ、緊張を解き放ちます。

そして身体がマット(布団)に接触している部分を意識していきます。

  1. heels(両方のかかと)
  2. calfs(両方のふくらはぎ)
  3. lower back(腰)
  4. shoulder blades(両方の肩甲骨)
  5. back of the arms(腕の後ろ)
  6. back of the head(後頭部)

身体を完全に意識します。


7. 身体を目覚めさせます

徐々に身体を目覚めさせていきます。手の指、足の指をゆっくり動かし、それから首をゆっくりと左右に振ります。

  1. gently begin to move your fingers(手の指)
  2. gently begin to move toes(足の指)
  3. slowly roll your head from side to side(首を左右に)
  • 息を吸いながら身体を伸ばします
  • 目を閉じたまま身体を横向きします
  • サンカルパをもう一度3回唱えます

準備ができたらゆっくりと座位になりますが、まだ目は閉じています。

3回ゆっくりと深呼吸してそれから目をゆっくりと開けます。

以上で、YOGA NIDRA(ヨガニドラ)は終了です。


自分のお気に入りを探す

以上の単語をひと通り確認したら、もう一度 Yoga Nidra 20 Minute Guided Meditation を聴いてみてください。

聞き取れない部分があっても、ボディスキャンの基本は、上から下へと進んでいくのでなんとなくわかりますよね。

ということで、日本語で自分の気に入ったインストラクターの声が見つからなければ、英語で探しみるのもいいのではないでしょうか。

YouTube だけでなく、iTunes, Amazon Musuic などにもありますので、気持ちよく入眠できる自分のお気に入りのインストラクターを見つけてみてください。

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